2008/03/31

「かぶり寄り」終了のお知らせ。

 こんばんは。

 本日をもって、4年間続けてきたブログ「がぶり寄り」は終了いたします。
 僕、浅尾大輔が担当してきたブログは終わりますが、明日から、新しいオルグ担当者による新ブログ「すくらむ」が始まります。引き続き、ご愛読ください。
 
 僕は、霞が関中央省庁で働く非常勤国家公務員のみなさんに向けて、労働条件その他の相談に応じ、さらには派遣請負の労働者のみなさん、昨年からは、キャリア官僚たちの天下り団体と化していた社団・財団で働く職員のみなさんの労働相談・団体交渉をサポートさせていただきました。
  
 加えて、霞が関の異常な働き方を象徴する「不夜城」を落城させるために、全力で働いてきました。
 
 涙あり、笑いあり、という表現がありますが、まさにその通りの世界を、思い切り、自由に泳ぎまわることが出来ました。

 しかし、全力でふんばったつもりでしたが、いま振り返ると、結局、微々(びび)たる成果しか出せなかったと反省しています。さまざまな批判に対して、本当に申し訳なく思っています。今後の生き方の糧にしたいと思います。


 この4年間のオルグ活動のなかで、働く者の誇り(プライド)を人一倍教えてもらいました。
 働く者が抱えるプライドに、正規・非正規もない、ということ。
 プライドを傷つける使用者には、労働組合をテコにして、たたかいを挑み、勝利することができるということも。

 組合員のみなさん、本当にありがとうございました。
 
 思うところがあり、国公一般という労働組合のフィールドからは去りますが、次のフィールドでも同じような仕事をする予定です。何かあれば、下記まで連絡をください。

 本当にみなさん、ありがとうございました。

 【連絡先】
 国家公務員一般労働組合(国公一般)
 〒105-0003
 東京都港区西新橋1-17-14 リバティ14 3F
 国公労連書記局内

 ファクス 03-3502-6362

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2008/03/18

小林多喜二の励まし――「未完の物語」の続きを生きる

 こんばんは。

 いまさらながら、
 このブログは、国公一般という労働組合の一担当者の、個人的な活動報告です(恥)。

 僕の丸4年間の労働組合活動は、日本社会において働く者の労働条件が「底割れ」していく過程そのものでした。「底割れ」は、賃金だけではありません。「多様な」雇用形態のとめどもない拡大によって、偽装請負、日雇い派遣といった、究極の労働力商品=新たな商業資本が成立する過程でした。
 いじめ、セクハラ、パワハラといった、人間関係の「歪み」も、かなり進みました。

 新米オルグとしては、デキの悪い、生意気な存在でしたが、解雇された若者たちに寄り添ってきて、やはり、辛(つら)いことや悲しいことが多かったと、いま振り返ると、思います。

 僕が、ともすれば現実の重みによって萎(な)えてしまいそうになるとき、常にサポートしてくれたのは、職場の上司であり同僚であり、他の労働組合の先輩や同世代のオルグのみなさんであり、さらには、さまざまな困難を抱えながらも団体交渉を決意して、たった一人でも会社役員とのたたかいに立ち上がった組合員のみんなの姿なのでした。

 この場を借りて、本当にありがとうございます、とお礼を言いたいと思います。
 みなさん、本当にありがとうございました。

 
 そして、もう一つ、文学からの励ましが、たえずありました。
 僕は、日本の近代文学が大好きです。そして、戦後の日本文学が築き上げてきた作品の群れに育てられてきたとさえ断言したいほど(笑)、とりわけ純文学の言葉に励まされて、ここまでサバイバルしてこれたと思っています。

 本日の東京新聞夕刊の文化面に、エッセー「小林多喜二の励まし――『未完の物語』の続きを生きる」を書かせていただきました。いまから75年前、言論の自由が奪われていた日本。29歳という若さで、特高警察によって虐殺されたプロレタリア文学の旗手・小林多喜二さんへの思いを書きました。
 この原稿は、僕なりのプロレタリア文学への感謝と、日本近代文学の極みとしてのプロレタリア文学へのオマージュでもあります。

 文学の言葉がなければ、僕は死んでいたと思います。
 この仕事を寄せてくれた東京新聞文化部に、心から感謝いたします。

 本当にありがとうございました。

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2008/03/07

08春闘 労働者の再定義――賃労働と学習

 こんにちは。

 昨日、都内で08春闘での組織拡大を祈念した学習会の講師をしてきました。
 睡眠不足のため、頭がふらふら、声はかすれて、「マックや紳士服コナカの店長のたたかいをはじめとして、偽装店長をなくす運動が広がっている。他にも11PM(イレブンピーエム=かつての深夜番組名)の店長など……」と、トンチンカンなことを言ってしまいました(笑)。

 以下、学習会のレジュメです。


08春闘 組織拡大のための学習会
お話「仲間の労働実態をつかみ、粘り強く組合加入を呼びかけよう」
 

                         080305  国家公務員一般労働組合

1.はじめに 自己紹介と組合紹介――「毛布のような」労働組合をめざして
第5回大会スローガン「法律と制度を学んで強くなろう」 →組合員の感想 (資料1)

2-1.国公一般の問題意識――当局に反論できなければ、僕たちの「命」が奪われる時代
○ ケース1 新卒後、1年契約勤務を10年間続けてきた女性の悔し涙(30代) (資料2)
○ ケース2 派遣から正社員へ 2年目に起きたセクハラ差別(20代)
○ ケース3 1カ月契約で正規と同じ仕事で働く青年たちの連帯の力 (資料3)
※ 全医労が取り組む「国立循環器センターの看護師・村上優子さん過労死裁判」 (資料4)
※ 川人博著『過労自殺と企業の責任』(旬報社)

2-2.常に視野は、みずからの産別の外にも向けて
○ 首都圏青年ユニオン
○ 東京東部一般労働組合・NPO法人「労働相談センター」(資料5)

3-1.新しい組織拡大の始まり――労働相談にとことん付き合い、国民に向けた言葉で告発
○ 「小さな」労働相談解決の堆積が、労働組合への大きな信頼感を高める (資料6)
国公一般 年間60件、団体交渉10件 正職員、非常勤、派遣・請負、財団・社団職員まで
○ 機関紙「国公いっぱん」とブログ「がぶり寄り」
○ 役員個人請負型から集団的な連帯と知恵の力で 相談対応の変化・改善すすむ

3-2.労働相談の根底にある「人間的なもの」――「正義」「優しさ」「連帯」「友情」……「カネ」の「連帯」から、「経験」「想像力」に支えられた「連帯」へ
○ 人間としての存在が試されている 問いかけ「組合役員のあなたを信頼できるでしょうか」

4.「労働組合加入の訴え」へのためらい――ある看護師の労働と生活、そして悩み(別紙)
08春闘――寄せられた意見から
組合無力論/「3年雇い止め」論/非正規「腰かけ」論/「金がない」論/「組合費」問題

4-2.「忙しい」・時間とのたたかい――「学び」を放棄したら、絶対に当局に負ける
労働者のたたかいの到達を、みんなで学んで強くなる
○ 薬害肝炎訴訟運動の教訓 (資料7)
○ トヨタ過労死裁判の勝利判決が語るもの (資料8)
○ メーリングリストの活用と注意

4-3.労働者の再定義――全人生的なかかわりのなかで、相手に届く言葉を見つけよう
○ 大学卒業して10年目に聞いた「あのときは、悪かったな」。
○ 労働者とは 賃労働(働くこと)と学習(労働法を学び、活かすこと)

                                    以 上

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2008/02/28

財団法人に対して、団体交渉の申し入れを行いました。

 A省管轄B財団法人に団体交渉を申し入れました(2月28日)。
 おもな議題は、臨時職員の正社員化要求です。

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2008/02/15

レジュメ「非常勤国家公務員の労働実態をつかみ、正面から組合加入を呼びかけよう」

 おはようございます。

 先週、大阪に行きまして、話をしてきたのですが、以下がレジュメです。
 新しい論点としては、4.「労働組合加入の訴え」をためらっている役員のみなさんへ、です。
 この間、いろいろなところで出されている意見についてまとめ、答えました。


大阪国公第3回組織拡大推進学習会 
お話「非常勤国家公務員の労働実態をつかみ、正面から組合加入を呼びかけよう」 
                          080210  国家公務員一般労働組合

1.はじめに 自己紹介と組合紹介(資料1)――「毛布のような」労働組合をめざして
第5回大会スローガン「法律と制度を学んで強くなろう」 →組合員の感想

2.国の機関で働く非常勤職員の労働実態――非常勤職員なしでは国家公務は回らない
・全国で15万人 常勤化防止の閣議決定(S36)と人事異動通知書 (資料2)
・給与法22条・人規15-15 (資料3)
・国公一般の07年度調査(資料4) 霞が関(本省)状況が初めて判明  約2万人
・霞が関からの声 かもがわブックレット『公共サービスが崩れていく』から
「なんちゃって公務員」コピー・お茶くみ・掃除から問い合わせ、審査、許可、指導業務まで
経済産業省のホームページ 非常勤募集のページ参照
→繰り返される「雇い止め」で「公平・中立・専門・恒常・機密」性は担保されるのか?

3.待遇改善に向けたとりくみ――労働相談にとことん付き合い、国民に向けた言葉で告発
・本省非常勤職員の労働条件(特許庁=資料5、厚生労働省、財務省ほか)
・国公労連と人事院 07年春の団体交渉「どういう実態になっているのか調査する」
→07人事院勧告で初めて非常勤国家公務員の「給与等」に言及 (資料6)
→民主・共産の国会議員が人事院・総務省を追及(衆院総務委員会) (資料7)
○労働相談から始まった国公一般の組織化とたたかい (資料8)
年間60件、団体交渉10件 正職員、非常勤、派遣・請負、財団・社団職員まで

4.「労働組合加入の訴え」をためらっている役員のみなさんへ
・この間、あちこちから出ている意見の紹介
組合無力論/「3年雇い止め」論/非常勤「腰かけ」論/「予算の壁」論/「組合費」問題


○21世紀を生きる公務労働運動の挑戦――国公労連全国討論集会(07年12/7-8)を受けて
「まともな労働組合へ」の問題提起→「自分だけ貧困双六からアガリでいいのか」の問い
○相次ぐ非常勤公務員の裁判  国立情報学研究所/国立病院/国立大学法人/ゆうメイト
○国公一般への注目 (資料9)
○08春闘の焦点――正規職員と非正規職員との連帯はできるのか?
・全経済特許庁支部と全国税高岡支部のたたかい(資料10)
○薬害肝炎訴訟の運動から学ぶこと(資料11)

                                    以 上

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2008/02/04

出張続き

 こんばんは。

 今朝7時ごろ名古屋発の新幹線で東京に向かい、着替えもせず、そのまま仕事(笑)。

 今週末は大阪、来週末は京都……、と出張が続きます。

 自宅マンションのワンルームには、洗濯していない衣類の山(明日はいてくる靴下がない! 下着はあと3枚ぐらいある!)、シャツやスーツはクリーニング店に取りにいけていない、どうしよう。

 明日は、団体交渉の打ち合わせ。今週も踏ん張りましょう。

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2008/01/31

講演レジュメ「国の機関で働く非常勤国家公務員の労働実態と労働組合の存在意義」

 こんばんは。
 都内のN市役所労働組合での講演が終わり、やっと帰局しました(笑)。

 いまから明日からの出張の準備です。
 疲れ果てているので、今夜は、講演レジュメのみ。


 公共一般○○支部
 お話「国の機関で働く非常勤国家公務員の労働実態と労働組合の存在意義」
          
                         080131  国家公務員一般労働組合

1.はじめに 自己紹介と組合紹介(資料1)――「毛布のような」労働組合をめざして
第5回大会スローガン「法律と制度を学んで強くなろう」
組合員の感想

2.国の機関で働く非常勤職員の労働実態――非常勤職員なしでは国家公務は回らない
○制度の概要 
・全国で15万人 常勤化防止の閣議決定(S36)と人事異動通知書 (資料2)
・給与法22条・人規15-15 (資料3)
・国公一般の07年度調査(資料4) 霞が関(本省)状況が初めて判明  約2万人
・霞が関からの声(Aさん、Bさんのメール紹介)
「なんちゃって公務員」コピー・お茶くみ・掃除から問い合わせ、審査、許可、指導業務まで
 →「国家公務とは何か」の問いかけ  かもがわブックレット『公共サービスが崩れていく』
繰り返される「雇い止め」で、「公平性・中立性・専門性・恒常性・機密性」は担保されるのか?
経済産業省のホームページ 非常勤募集のページ参照

3.待遇改善に向けたとりくみ――労働相談にとことん付き合い、国民に向けた言葉で告発
・本省非常勤職員の労働条件(特許庁=資料5、厚生労働省、財務省ほか)
・国公労連と人事院 07年春の団体交渉「どういう実態になっているのか調査する」
→07人事院勧告で初めて非常勤国家公務員の「給与等」に言及 (資料6)
→民主・共産の国会議員が人事院・総務省を追及(衆院総務委員会) (資料7)
○労働相談から始まった国公一般の組織化とたたかい(資料8)
年間60件、団体交渉10件 正職員、非常勤、派遣・請負、財団・社団職員まで

4.公務労働組合の現在と未来――「みんなのために」と言える道理あるたたかいを
○21世紀を生きる公務労働運動の挑戦――国公労連全国討論集会(07年12/7-8)を受けて
「まともな労働組合へ」という問題提起 本格的に進み始めた非常勤職員の組織化
○相次ぐ非常勤公務員の裁判
・国立情報学研究所/国立病院/国立大学法人/ゆうメイト
○国公一般への注目 (資料9)
○これからの国家公務員労働組合イメージ
・全経済特許庁支部と全国税高岡支部のたたかい(資料10)
○薬害肝炎訴訟の運動から学ぶこと

                                    以 上

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2008/01/28

「ワンクリックの自発性」――「コミミ口(クチ)コミ」asahi.com

 おはようございます。
 今週も張り切って働きたいと思います。

 さて、asahi.com編集部の取材を受けました。
 さっそく、記事が「コミミ口(クチ)コミ」に掲載されています。労働組合の組織率低下に歯止めがかからず、「冬の時代」などと揶揄(やゆ)れていますが、僕的には「そんなに寒くない」と感じています(笑)。

 記事のタイトルは、「ぶっちゃけブログ 労組も本音で」。若い記者らしい感性で、僕が言いたかったことを、コンパクトにまとめてくれました。

 インターネットやブログのいいところは、たとえ「ワンクリック」でも、そこに「自発的な何か」が引き出されている、ということでしょうか。そういう意味では、見出しやキャッチコピーの重要性が高まるでしょう。

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2008/01/12

お話「たたかうあなたを応援します」レジュメ

生協労連 第3回労働組合の拡大・強化をめざす交流会
お話「たたかうあなたを応援します――非正規労働者の新しい手のつなぎ方」
                             2008/01/12

(少しでもいいので、必ずメモをとって聞いてください)

1.自己紹介(資料1)
大学生活 卒後のアルバイト生活
風呂なし共同トイレ四畳半暮らし14年の果てに 正社員として働いた4年間
好きだった女性(ひと)と結婚できなかった思い出 
文学と労働組合オルグという仕事――他人を知るということ


2.ロストジェネレーションたちの労働実態――労働相談と団体交渉から学ぶ(資料2、3)
○ケース1 新卒後、1年契約勤務を10年間続けてきた女性の悔し涙(30代)
○ケース2 派遣から正社員へ 2年目に起きたセクハラ差別(20代)
○ケース3 1カ月契約で働く青年たちの連帯の力

休憩問題 会社の利益は、どこから生み出されるのか?(添付1)

3.団体交渉の現段階――首都圏青年ユニオンのいま(資料4、5)
○DVD上映(8分) ドキュメント「美容室アッシュとの団体交渉」
個別労使関係の力
参加型団体交渉の力

※河添誠書記長「ユニオンはブルーシート」「若者の不器用さは、自己責任ではない」


4.新しい連帯のかたち(資料6)
○ 3つの破壊にたたかいをいどむ若者たち
○「カネ」から「想像力」「経験」へ
○「自己責任」論を打ち破る 反貧困たすけあいネットワークの結成へ
「あなたも、半年1800円会員になってください」


5.労働組合(オルグ書記)に求められるもの(資料7、8)
○ マルチプレーヤーとして(「聞く」「読む」「書く」「伝える」を鍛える)
→ 演説なんて下手でいい(笑)
○ 隣りで働く仲間の気持ちを理解する努力  暮らしぶりや家庭問題など
○「やれやれじゃねえ。やろう、やろうだ。」(小林多喜二「蟹工船」より)
○ 薬害肝炎訴訟団の福田衣里子さん
「この裁判を通して多くの人のためになるのなら、私の生きている意味があると思った」

 いま、労働組合(役員)は信頼されているだろうか?
「心配しないでください。たたかうあなたをとことん応援します」。

  以 上

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2007/12/26

団体交渉をご体験ください(笑)。

 こんにちは。

 今年もあと数日……。
 労働組合活動を始めて、こんなに早い1年間を体験したのは、たぶん初めてです。
 
 明日の夜、団体交渉があり、僕の2007年は、文字通り団体交渉で始まり、団体交渉で終わりそうです。

 それで、僕たちが行っている団体交渉とはどういうものなのか、ぜひ、ユニオンチューブのサイトをご覧下さい。

 とりわけ、僕もサポートした美容室Ash(アッシュ)の不払い残業代を求める団体交渉をご体験下さい。

 こんなふうにして、会社はルールあるものへと変わっていくのです。

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2007/12/21

論文「『ブログ』で広がる連帯の輪」

 こんばんは。

 今夜は、鶯谷にある美味しいラーメン屋さんに行きました。
 かつて国公労連でアルバイトをしていたジュニアさんに誘ってもらい、のこのこ行ったのですが、とんこつベースのしょうゆラーメンが、とても美味しかったです。ジュニアさんは、いつも食べているらしく、今夜は味噌ラーメンに挑戦したのですが、オロチョンみたいで辛かったらしいです(笑)。
 二人して、ふうふう息を吹きかけながら麺(めん)をすすり、「若者から始まる新しい労働組合運動」について語り合いました。

 さてさて、日本機関紙協会京滋賀支部の機関紙「宣伝と組織」08年1月号に、論文「『ブログ』で広がる連帯の輪」を書かせてもらいました。先日の講演会の要旨のようになっていますが、何度か書き直したものです。

 時間がある方は、ご笑覧ください。

 おやすみなさい。

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2007/12/18

機関紙「国公いっぱん」第32号

 こんにちは。

 明日の朝、霞が関にある財務省と外務省の前で配布する機関紙「国公いっぱん」第32号です。
 昨晩遅くから作り始めて、いま部長のチェックが終わりました。これ、だいたい1200部を配りきります。なんとか間に合いました(笑)。


 071219


 07121192

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2007/12/14

レジュメ「ウェブ時代の労働組合運動――ブログで、働く者の本音を聞く」

 こんにちは。

 明日、明後日と京都→名古屋と講演に行きます。
 僕は、実は、ウェブとかコンピュータとか、そのカラクリの内実は知らないのですが、ブログやメールを使った組合活動については、少しは話せるようになったので、レジュメを作ってみました。

 そんなとき、日本機関紙協会の京滋地本の方が、お話に呼んでくれました。ありがとうございます。
 まずは明日15日、午後1時から、機関紙会館(京都市上京区)で話します。

(お話レジュメ)

日本機関紙協会京滋地本主催
お話「ウェブ時代の労働組合運動――ブログで働く者の本音を聞く」

                             
                                    20071215 国公一般

1.人類史のなかの「ウェブ時代」――無数の人々の共時・協同的な社会「革命」時代

○梅田望夫著『ウェブ時代をゆく――いかに働き、いかに学ぶか』(ちくま新書)

○佐々木俊尚著『ネットvs.リアルの衝突――誰がウェブ2.0を制するのか』(文春文庫)

○リオタール著『ポストモダンの条件』『非人間的なもの』
○エドワード・サイードによる批判

○エンゲルス著『自然の弁証法』

※ 滅亡する太陽系を前提にして、僕たちが生きる意味はどこにあるのか

2.国公一般の組合活動 ――「毛布のような労働組合」を目指して 声の波状攻撃戦略

○機関紙「国公いっぱん」(資料1)


○ブログ「がぶり寄り」(資料2)


○マスメディアへの信頼(資料3)


3.新しい連帯の模索 ――働くものに寄り添う言葉が生まれる場所から

○ブログで結成した東京東部労働組合コナカ支部(資料4)
渡辺委員長
「文句や陰口で終わらせたくない。仕事が好きで将来は店長になりたい。長く続けられる職場にしたい」

○首都圏青年ユニオンの団体交渉(資料5)
河添誠書記長「ユニオンはブルーシート」

○政治論文「失われた『連帯』を求めて」(『論座』11月号)

4.おわりに――僕たちに必要なもの 相談者の人生への尊敬、裏切られても信じるということ

○見ること

○聞くこと

○読むこと

○書くこと

                                    以 上

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2007/12/06

レジュメ「いまこそ非常勤職員を国公労連の仲間に」

 こんにちは。

 先日、霞が関にある特許庁の労働組合で話したときのレジュメを公開します。
 添付した資料は割愛しますが、非常勤職員を労働組合に迎える意味について、感情論だけでなく事実と実態で伝えていくことが必要だと思いました。


 全経済産業省労働組合・特許庁支部 
 学習交流会「いまこそ非常勤職員を国公労連の仲間に」 
         
                         071204  国家公務員一般労働組合

 1.はじめに 自己紹介と組合紹介 
 第5回大会スローガン「法律と制度を学んで強くなろう」

 2.国公職場における非常勤職員の労働実態――非常勤職員なしで国家公務は回らない
 
 ○非常勤国家公務員(制度)の概要(権利と制度) お渡しする「概要」参照
 ・全国で15万人 常勤化防止の閣議決定(S36)と人事異動通知書 (資料1)
 ・給与法22条・人規15-15 (資料2)
 ・国公一般の調査で、霞が関(本省)勤務者数が初めて判明  約1万4000人
 ・霞が関の非常勤職員の声(Aさん、Bさん) 年間60件の労働相談、団体交渉10件
 コピー・お茶くみ・掃除から「なんちゃって公務員」(相談、問い合わせ、審査、許可、指導業務)まで
 →「国家公務とは何か」の問いかけ 
 「雇い止め」で、「公平性・中立性・専門性・恒常性・機密性」は担保されるのか?
 ○非常勤職員の待遇改善に向けて
 ・本省非常勤職員の労働条件(特許庁=資料3、厚生労働省、財務省)
 ・国公労連と人事院 07年春の団体交渉「どういう実態になっているのか調査する」
 →07人事院勧告で初めて非常勤国家公務員の「給与等」に言及 (資料4)
 →民主・共産の国会議員が人事院・総務省を追及(衆院総務委員会) (資料5)

 3.労働組合の現在と未来――民間労組から学ぶ非正規労働者との連帯
 
 ○日本経団連「07年度版経営労働政策委員会報告」を読む
 →「ワーク・ライフ・バランス」という美名のもとでの労働者「個別管理」
 ○民間地域労組:首都圏青年ユニオンの対抗軸 参加型団交と地域結集(資料6)
 ○国公一般労働組合の存在意義 →機関紙「国公いっぱん」 (資料7)
 ○これからの国家公務員労働組合イメージ
 ・全経済特許庁支部と全国税高岡支部のたたかい(資料8)
 ・国家公務員は、地域労働者と国民生活と結びついた護民官として

 4.21世紀を生きる公務労働運動の挑戦――全国討論集会に向けて(12/7-8)
 
 ○「構造改革」路線 相次ぐ公務リストラと賃下げ攻撃
 ・独法化と「民営化」 派遣労働者導入と請負業務の委託化
 ○「まともな労働組合」の問題提起 本格的に進み始めた非常勤職員の組織化
 ・あなたの職場で働く仲間の声をきかずして、公務サービスは守れない (資料9)
 ・多数派形成に向けた単組の組織拡大運動(全労働、全運輸、全港建、全建労等)
 
                                             以 上

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2007/12/04

特許庁の労働組合で話してきました。

 こんばんは。

 たったいま、経済産業の管轄である特許庁にて、特許庁の労働組合から呼ばれて、講演「いまこそ非常勤職員を国公労連の仲間に」を終えてきたところです。

 疲れましたが、心地よいものがあります。

 なぜなら、非常勤職員を含む18人の職員が集まってくれ、僕の話に耳を傾けてくれたからです。
 話し終わった後、職場のリアルな実態が次々と寄せられました。

 後日、詳しい内容はアップしますが、特許庁の労働組合が、広く職員のために活動している姿が伝わってきました。

 本当にありがとうございました!!

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2007/11/30

論文「組合オルグと弁護士との新しい連携」

 おはようございます。

 若い弁護士・法学研究者たちの団体「青年法律家協会」の機関誌「青年法律家」の最新号に、論文「労働組合オルグと弁護士との新しい連携」を書かせていただきました。

 『論座』11月号の論文を読んだ「青年法律家」編集部からの依頼に応えたものですが、僕個人の勝手な問題意識を激しくスパークさせた内容なので、弁護士のみなさん、どうか気を悪くしないでください(笑)。

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2007/11/07

労働組合――宣伝の極意(笑)

 こんにちは。

 一昨日と昨日、僕自身の持てる魂と肉体を注ぎ込んで、機関紙「国公いっぱん」第32号が刷り上がりました。
 先日の大会で選出された新しい委員長が、きちんと文章を添削してくれて、僕の主観的なコラムが誰でも読めるような文章へと、だんだんよくなっていくのがわかりました。さらに、紙面の構成(いわゆる面割り・整理作業)にも指導がおよんで、なんとか読めるものになったと思います。
 本当にありがとうございます。

 そんで、今朝は、恒例の内閣府前の宣伝でした。
 内閣府前では、毎月第3水曜日の朝にきちんと行っているので、いっときのような第7機動隊と衝突するようなこともなくなりました(笑)。午前8時30分から1時間、霞が関で働く非常勤国家公務員の労働条件の向上と正規の国家公務員の慢性的なサービス残業の問題など熱く訴えながら、機関紙「国公いっぱん」を配布しました。

 今朝は、ななななんと、750枚のニュースが完全に配布できました。
 霞が関の職員さんが、次々と手に取っていきます。驚きました。先月は、30分でなくなりましたし。

 もしかしたら、霞が関にも雇用不安が広がっているのかもしれません。
 もしかしたら、機関紙「国公いっぱん」をはさんだティッシュが必要なほど寒い季節になったのかもしれません(笑)。


 ただ、個人的には、国公一般の宣伝の極意として、僕たちが何モノで、何を訴えているのかを明確にして行動していることが効果をあげているとは思います。

 僕は、配りながら、次のような口上(こうじょう)を大きな声で訴えているのです(笑)。
 
「いじめセクハラメンタルの病気、意に反した異動配転退職強要、サービス残業ッ(ここまで一息で)、万が一の時は労働組合の無料相談にお寄せ下さい」

「みなさん、労働法と制度を学んで強くなりましょう」

「職場のトラブルは、団体交渉で解決しています」

 この口上(こうじょう)は、結構効きます。
 ちょっと恥ずかしいですが、労働組合の活動をしている方、試してみてください。

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2007/11/02

北海道労連のオルグ養成講座

 こんばんは。

 いま、生涯二度目の北海道の札幌出張です。結構寒いです。

 北海道労連のオルグ養成講座の講師として招かれ、東京の労働組合運動の最前線について一時間ほどお話しました。『論座』一冊、売れました(笑)→二日目の講座終了後には、持って行った全冊が完売しました。ありがとうございました。北海道労連の連帯感を感じました。

 昨日から徹夜で必死で作成したレジュメと資料は好評のようで、明日のオルグ講座にも別途に作成した魂のレジュメと資料を提出しております。昨晩は、マジで死にそうでしたが、いまはアルコールが少しだけ入ってホクホクしています。

 札幌のユニクロで、下着とウールのハイネックを買いました。徹夜したので、着の身着のままだったのです。5000円の出費は痛かったです(笑)。

 おやすみなさい。

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2007/10/29

どこにでも行って話します。

 こんにちは。

 いま名古屋に出張中です。
 名古屋にある政党関係者や議員、自治体職員さんを前にして、労働現場と労働組合活動の最前線についてお話させていただきました。 

 今週は、北海道へ行き、来週は京都、それから千葉の地域団体にも呼ばれています。『論座』11月号に書いた論文とルポルタージュの反響によるものだと思いますが、基本的に時間が空いていれば、どこへでも行ってお話しますし、品位ある論争もしたいと思います。

 ただ、交通費と宿泊費は出してください(笑)。そのほかカンパや講演料などは、すべて国公一般の会計に入れます。仕事が忙しくなってきたこともあり、アルバイトを雇いたいと思っていまして、その費用にあてたいと思うのです。

 よろしくお願いします。

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2007/10/19

毛布のような労働組合を目指して

 こんばんは。

 今日、国公一般第5回定期大会は、無事に終了することができました。運動方針案、予算案・決算、大会アピール……、すべて組合員の圧倒的な支持のもとに採択されました。
 討論での発言者は6人でしたが、それぞれ、国の職場で働く不安定雇用労働者へ労働組合の存在を知ってもらい、ともに手をたずさえて労働条件を改善していこうと訴えました。

 執行部の席に座っていた僕は、以下に紹介する組合員の発言を聞いて、不覚にも涙が出そうになり、新しい労働組合のスタイルについて思いをはせました。

 新たに組合員になったかたへ・・・
(私には、本当は、こんなたいそうなアドバイスはできないんだけどね☆)

 私は正社員として新卒で働いた事は3カ月しかありません。
 最初は、大手企業で、総合サービスを提供する会社で働きました。大手なのに、家族(親族を含めての)経営だったため、新入社員の研修も、もちろん労働組合もありませんでした。
 4月、入社式を行った翌日から、私は、上司から渡された地図を頼りに別の会社へ向かいました。本社での勤務ではなく、サービスを提供する相手先での勤務につかされたのです。
 5月、本社と相手先との受発注の作業を続けるなかで、不正な帳簿つけ、お茶くみをさせられました。連日のように嘘(うそ)の帳簿をつけていました。新入社員が文句を言うと辞めさせられると思ったので、とても苦しかったです。
 今だからいえるけど、胸やお尻を触られるのなんて当たり前でした。
 こうして、連日のストレスから体調が崩れ始めました。
 病院での診察や検査のために仕事を休みがちになりました。
 6月、私は、上司から別の現場への異動を命じられました。そこで、もうやっていけない、と観念して退職届を提出しました。

 民間企業への不信感から公務ならという安心感で、ある省庁でのアルバイトをしました。
 私の場合は人間不信になっていたから、当初は、労働組合もなかなか信用する事ができませんでした。

 ただ、組合員になってかなりの時間を要して、やっと自分にも人間としての権利があることを思い出しました。
 それは、自己主張しても許されるという事を思い出しました。
 
 労働組合に入って、組合のある人が言った言葉は、今でも素敵な言葉だなぁと思っています。

「人が人に寄り添うことが、いかにできるかを僕は学んでいるんです」

 さらっと発せられた一言だったけれど、すごく広い言葉だと思いませんか?
 
 私は「毛布みたいだな~」と思いました。
 
 押し付けられるわけでもなく、ふんわり軽くて心を暖かくしてくれる。
 でも必要としたときには、包んでくれるの。

 今度は自分がそんなふうになれたら……そう思って過ごしている日々です。
 ごめんなさい。これ以上は話せそうにはないので、ここまで。。。
(発言以上)

 
 当然のことながら、労働組合は、組合員一人ひとりのためにあるのであって、組合幹部のエゴや保身のためにあるのではない。どこまでも組合員の気持ちに降りていって、方針や取り組みを組み立てていかなければならない。国公労連は、それを「あたりまえの労働組合運動」と呼び始めたけれど、いま、そのあたりまえの活動ができなくなっている。それはなぜなのか、根本的な自己検討が求められている気がする。

 国公一般の組合員は、「毛布のような労働組合」と言った。
 新しい言葉は、常にいち組合員が働く現場から生まれてくるのだ。

 涙涙涙涙涙涙……、国公一般を支えてくれるすべての方々に感謝!!

 

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2007/10/12

論文「いまこそ非常勤職員を国公労連の仲間に」

 こんばんは。

 国公労連の機関誌『国公労調査時報』(11月号、450円)に、論文「非常勤職員を国公労連の仲間に」を書きました。

 特集は「非常勤、派遣・請負の仲間をいつでも視野に」です。
 小林雅之さん(東京公務公共一般労働組合)の巻頭論文「こうすれば私たちは非正規職員の仲間になれる」、国公労連単組の取り組みなどが並んでいて、読み応えがあります。

 購読される方は、お名前、住所、電話・メールアドレスなど記入の上、メールフォームから申し込み下さい。
 

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2007/09/27

インターネットと労働組合

 こんにちは。

 3週間たちますが、風邪というか咳・頭痛が治りません(笑)。

 さて、本日、論文「インターネットと労働組合」を書きました。後日、発売される雑誌にご期待下さい。
 日本には、インターネットを活用して新しい連帯を模索している、素晴らしい労働組合がたくさんあります。

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2007/09/25

運動方針案(一次案)の発送

 こんばんは。

 連休中、国公一般07年度運動方針案の一次案をなんとか書き上げることが出来ました。

 この2週間、安倍首相が突然辞任するわ、自民党の総裁選挙が始まるわ、そのなかで福田候補と麻生候補が「格差是正」とか内心思ってもいないことを言い出すわ、それから、いったい安倍内閣の後継となった福田内閣がどのような政策を打ち出すのかまったくわからない状況だもんだから、労働組合的にもなかなかフォーカスが合わないのだった。

 んで、なんとか書き上げた一次案を執行委員にファイルで送ったら、24時間経たないうちに、今朝、意見や反論が返信されてきて、息つく暇もなく書き直しモードに入ることになり、ちょっと憂鬱(ゆううつ)になって……、僕も業務を放り出して、東京・信濃町にある慶応大学病院に入院したい気持ちだよ(苦笑)。

 ウソウソ、

 さあ、今週は、組合員との団体交渉に向けた戦略会議もあるし、気を引き締めて頑張ろうと思う。

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2007/09/16

方針案作り

 こんにちは。

 世間では三連休だということですが、僕は、来月に開催する国公一般第5回定期大会にかける運動方針案作りで休日出勤しています。

 先日開いた第11回執行委員会で、執行委員から、たくさんの意見や批判が寄せられたので、それをひとつひとつ反映していけばいいのだけれど、なかなか言葉が出てこない。

 ……はっきり言って、頭、痛い。

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2007/08/01

首相官邸下で激突!!

 おはようございます。

 今朝は、安倍首相がお休み中の首相官邸下と内閣府前で宣伝を行いました。
 報道では、安倍自公政権は崩壊寸前(?)ってことで、「追撃」っていうわけではないけれど(笑)、国公一般は毎月第一週水曜日(定時退庁日)に行っている定時宣伝を敢行したのでありました。

 そんで、午前8時30分、僕が「国公一般」の組合旗とハンドマイクを抱えて官邸の下に向かうと、第7機動隊のみなさんが、どこからともなくわらわらやってきて通せんぼする!!
 僕「この前、ちゃんと協定を交わしたじゃないですか」
警官A「本部に問い合わせていますから、これ以上の進入は困ります」
(僕は、予防線をどかどか踏み破る)

 Gachinko


 やがて登場したのは真打ち・国公労連の武闘派・書記長だッ!! 怖い!!
「何、ぐだくだやっておるんじゃッ。組合の宣伝行動に(木っ端)警官が何のようじゃ、まったく」
 警官たちは一瞬ひるんで後ずさりする……。
「われわれ労働組合の宣伝行動を規制できるような、法的根拠を見せてみいやッ」
 書記長の追及に対して、警官Bは「あなた方と法律論争をするつもりはない」と反論にならない「反論」を試みる。書記長はなおも激しく追及する。
「われわれは、もう4年あまりに渡って、この場所で、毎月1回、宣伝行動しているのだッ。なあ、あんたら警察官が、知らないとは言わせんぞ。われわれがここに来る、そのたびに、いちいち文句を言いに来る、規制をかけてくる、その行為自体が民主主義への妨害以外の何ものでもないッ!! やい、妨害できるっツー法的根拠を示してみなさいよ」


 やがて、別の警察官が、本部と連絡を取って「国公一般に宣伝をやらせてあげなさい」と言われたのかどうかわからないけれど、無事、警官たちは蜘蛛の子を散らすようにいなくなり、国公一般の宣伝が開始されました。

 僕は、内閣府前で機関紙「国公いっぱん」第30号を配布したのですが、1時間で、なんと750枚が完全に配布されました。

 組合員のみなさん、ご苦労様でした。

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2007/07/31

機関紙「国公いっぱん」第30号のコラム

 こんにちは。
 
 この前の日曜日、世間的には投開票日でしたが、僕は、黙々と機関紙「国公いっぱん」第30号を作っていました。自民党が負けようが民主党が勝とうがまったく関係ないと思っていたし、実際、選挙活動中、労働相談メールが連日のように国公一般に寄せられるし、相談のポイントを検討したうえで団体交渉の申し込みのファクスを省庁や社団法人にどんどん送るし(笑)、開催された団体交渉では、相手側の役員や弁護士たちと真摯(しんし)な話し合いを重ねてきた。
 
 政治がどうなろうと、労働トラブルはなくならないし、新しい国会議員たちは、ほとんど働いた経験がないから労働問題になんか目を向けない……。


 そんで、明日の早朝、内閣府前で配布する機関紙「国公いっぱん」第30号のコラムを紹介します。日曜日の開票情報を報道するテレビを見ながら、サクサクッと書いたものですが、これが僕の拙(つたな)い認識です(笑)。

【霞が関メモ】
過日の参院選挙で安倍自公政権は歴史的大敗を喫した▼教基法の改悪・改憲手続き法案の強行、消えた年金、政治とカネ、閣僚の暴言など敗北の原因はたくさんあるが、国民がこれほどストレートに怒りを投票行動に直結させた選挙を知らない▼一人区で民主党が競り勝つなど国民の怒りは全国的で、農業再興や格差是正など投票行動には明確な理由があった▼自公と民主が「悪政のキャッチボール」を始める二大政党制への危ぐは残るが、今回爆発した国民の怒りは、そうした漫然とした国会運営を許さない厳粛さがある。心せよ、国会議員!

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2007/07/23

立て続けに団体交渉の申し入れ

 こんばんは。

 このところ、労働相談が殺到していて、そのいくつかの事案で、団体交渉を申し入れています。
 それぞれ、絶対に負けられません。

 そのうち、ドカンッと相手方の非道について明らかにしたいと思います(笑)。

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2007/07/16

記者会見の準備、終わりました。

 こんばんは。

 長い長いたたかいの末、明日開く記者会見の準備が、たったいま終わりました。
 世の中は、楽しい楽しい三連休だったというのに……、労働組合のオルグである僕ときたら……(泣)。

 ここまで頑張ったんだから、明日は、当たって砕けろだ!!

 さあ、帰ろ、帰ろ。

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2007/07/13

連休明け17日午後記者会見やります。

 こんばんは。

 連休明け17日午後、国公一般は記者会見やります。
 ……初めての試みです(笑)。
 そういうわけで、3連休は、その準備で潰(つぶ)れます。 

 頑張って仕事します。

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2007/07/10

団体交渉を申し入れました。

 こんばんは。

 今夜は、ある組合員の労働契約終了日でした。

 就業時間終わりギリギリ午後6時半5分前、組合員が団体交渉することを決意してくれたので、僕は、慌てて団交申し入れ書(要求書)を作成し(所要時間3分)、A省の外郭団体に送り付けました(笑)。
 ファクスボタンを押したのは、、もちろん組合員のBさんです(笑)。
 まずは、彼女の勇気に拍手!!

 社団法人の部長とチームリーダーによる、組合員に対する人権侵害とも思われる行為の事実の解明と説明責任を求めて全力でたたかいたいと思います。

 みなさん、応援よろしくお願いしますね。

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2007/07/06

組合員が増えています。

 こんばんは。

 さまざまなたたかいのなかで、国公一般の組合員が増えています。
 労働相談が殺到していて、僕一人では回しきれないほどですが、回答などは、もう少しお待ち下さい。

 みなさんが勇気をふるって寄せてくれる労働相談が、霞が関を、そして、職場を変える一歩です。
 
 ともに頑張りましょう。
(明日は、久しぶりのデートです……)

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2007/06/12

よせばいいのに……。

 こんばんは。

 この前の日曜日、僕、よせばいいのに、法科大学院の適性試験(主催・日弁連)を受けました。
 会場は、天下の東京大学法学部でした。

 全然勉強してなかったので(そもそも忙しくて勉強が出来なかったので)、まったく緊張しなかったのですが、実際、5時間かけた試験は拷問に近く、推論・分析なる知能テストみたいな分野は、ほとんど(そもそも問題文そのものが)理解できず、選択肢のマークシートは「3」「3」「3」「3」……と、適当に「3」番を塗りつぶすという離れ業をやってしまいました(笑)。

 試験が終わり、無意味に沸騰(ふっとう)し、クラクラふらふらする頭のまま、三四郎池のほとりを歩きながら考えたのですが、そもそも、適性試験そのものが、本当に法律を学ぶ人の適性をはかるものなのか? という根本的な疑問がわいてきましたが、まあ、後の祭り、どうしようもないことでした(笑)。

 しかし、勉強になったのは、この適性試験の受験者が、大学生だけでなく、僕のような中年手前の男から、サラリーマンとおぼしきスーツ姿の方、髪が白くなったおじいさん、おばあさんまで、本当にさまざまな世代の人がいたという事実だった。圧倒的多数の受験者は大学生かもしれないけれど、社会経験を長らく積んだ人たちが、法律というものを学びたいと思って法科大学院に挑んでいる……、この事実が、なんだか僕を励ましてくれたのでした。

 
 自宅から近いワセダを狙っていたのですが、これでは駄目だ(ダメダ=ライム踏んでます)と確信しましたね(笑)。
 もう、頭痛いのはいやなので、23日受験日の適性試験(大学入試センター試験主催)は、棄権します。
 
 さて、これから、どうするかなァ……。

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2007/05/28

労働相談が相次いでいます。

 こんばんは。

 先週から、労働相談が相次いでいて、さらに依頼原稿などあり、もうテンテコ舞いです(笑)。
 財務省、厚生労働省、外務省……、ここにガツンッと団体交渉を申し入れられるように、全力で頑張ります。

 わが国公一般のいいところは、一人でも当局と団体交渉が出来るというところなんです。困っていること、悩んでいること、一人で抱えていても埒(らち)はあかないし、一人で当局にかけあっても絶対に事態は打開できません。第三者である労働組合が触媒(しょくばい)となって当局との団体交渉を催し、説明責任を果たさせることが出来ます。

 コメント返しになるかどうかわからないけれど、団体交渉の本質については、後日、きちんと書きたいと思います。

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2007/05/23

ロックに終わりはない。

 こんばんは。

 今日の午後は、ひたすら新聞各紙のスクラップをしていたのですが、机の下に積まれていた「朝日」2006年3月28日付を読んでいたら(古ッ!!)、崇拝するローリング・ストーンズのインタビュー記事が出て来て、見出しが「ロックに終わりはない」だった。
 近藤康太郎記者は、「永遠の悪ガキ」キース・リチャーズの、こんな言葉を引いている。

「なぜ、長く続けられたか? ……もしも強く感じる何かがあるなら、そこにしがみつくんだ。音楽を作りたい、物を言いたい、人の気持ちを動かしたい、そう思ってるなら、やり続けることだ。スターになりたい? テレビに出たい? そんなもの忘れちまえ」

 くーッ、最高だな、キース!!
 僕も62歳になっても引き締まったからだ、レザージャケットをおしゃれに着こなせる男になりたいっス(笑)。最近、やっとユニクロの32インチのスキニージーンズが穿(は)けるようになったしね。人生、転がる石だな、ずっとずっとずっと転がる石……。


 ああ……、ホントは、こんなことを書いている場合じゃないんだ(笑)。

 これまで格差と貧困を生み出す構造改革を思い切り進めてきた政府自民党・公明党なのだが、21日、その政府が抱える規制改革会議が出した(労働法制改悪の)意見書「脱格差と活力をもたらす労働市場へ――労働法制の抜本的見直しを」は、まったく噴飯物だってことを言いたいわけだった。
 
 まずは、あなたの曇りのない目で読んでみてください、書き出しから笑えるぞ(笑)。
http://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/publication/2007/0521/item070521_01.pdf 

 そういうわけで、当ブログ1000人読者のみなさん、今度の参院選挙は、絶対に自民党・公明党には入れちゃだめだ。だって、彼らがまた勝っちゃうと、日本の労働法制は、めちゃくちゃになってしまうからなんだ。安倍政権のいう、「戦後レジームからの脱却」っていうのは、憲法を変えるというだけでなく、戦後、僕らの両親や祖父母が、少しずつ築き上げてきた「生活者のセーフティネット」を全面的に解体するってことなんだよ。僕らの生活は、根本からぶっ壊されちゃう、……もう半分ぐらい壊されてるけどね。

 いまこそ、僕らは、政治にコミットして、大きな声をあげなければならない(と思う)。
 この前の日曜日、3300人の若者たちに混じって、僕は、「最低賃金を引き上げろ~~!!」とか「サービス残業をなくせ~~!!」とか、本当に大きな声でアピールしたのだけれど、いま、この記事を書きながら、キースが言った、「なぜ、長く続けられたか? ……もしも強く感じる何かがあるなら、そこにしがみつくんだ。音楽を作りたい、物を言いたい、人の気持ちを動かしたい、そう思ってるなら、やり続けることだ。スターになりたい? テレビに出たい? そんなもの忘れちまえ」っていう意味を、まさに労働組合的にディスコンストラクション(脱構築)したい気持ちに駆られている(笑)。

「日本の労働組合が、少しずつ組織率を落としながらも、なぜ、戦後60年も長く続いてきたか? ……もしも働く職場で理不尽なことや許せないことがあれば、それにこだわるんだ。いい仕事をしたい、家族を守りたい、仲間と楽しい余暇を過ごしたい、そう思っているなら、声をあげることだ、やり続けることだ。堀江モンになりたい? 大金持ちになりたい? そんなもの忘れちまえ」

 ロックに終わりはない。
 
 働く者よ、反撃せよ!!

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2007/05/21

霞が関の非常勤職員の労働実態(レジュメ初公開)

 こんにちは。

 Seinen

 昨日の青年雇用大集会は、なななんと、3300人の若者たちが東京・明治公園に集まり、いま働いている職場の実態や要求を持ち寄り、交流を深めました。本当に画期的というか、スゴイ集会でした。

 Sukiya
 Convini
 Heyhey

 集会が終わった後、明治公園から渋谷・宮下公園までパレードしたのだけれど、途中、青山通りのあたりで面白い光景を見ました。通行している人が携帯でパレードをカシャカシャ撮影し、「最低賃金を1000円にしろ~~」とかシュプレヒコールすると、部活帰りとおぼしき高校生たちが「そうだ~~!!」と声援をかけてくれ、さらに、「安倍首相も派遣で働いてみろ~~」と叫んだら、フュージョンに二人乗りしていたカップルの女の子の方(ガッチャマンみたいなヘルメットを被っていました)が両手を挙げて拳(こぶし)をつくり、「あたしも派遣だ~~、その通り~~」とレスポンスを返してくれました(笑)。 

 

 さてさて、僕の本業の話へ(笑)。
 最近ふたたび、霞が関で働く正規の国家公務員からの労働相談が相次いでいます。
 そこで、僕が「講演」しているレジュメを初公開します。


(ここから)
 第3講義「霞が関の非常勤職員の仲間とともに」          
                               070218第2回「国公青年セミナー」 
                                    国家公務員一般労働組合

 1.はじめに――国家公務員になる「動機」と職場の現実
 ・総人件費削減政策のもとで、国家公務員希望者が激減している(平成18年度実績)
 ・国家試験予備校の「いま」と人事院人材局の「試み」
 ・24時間灯(あか)りの消えない中央省庁「不夜城」の現実
 霞が関(本省)勤務の正職員のメール紹介(厚生労働省、国土交通省、外務省ほか)

 2.国公職場における非常勤職員の労働実態――労働相談から教えられること
 ・非常勤国家公務員(制度)の概要
 全国で13万人、常勤化防止の閣議決定(S36)、給与法22条・人規15-15、15-14など
 霞が関(本省)勤務者数が初めて判明 → 非常勤職員なしで国家公務は回らない
・非常勤職員のメール紹介(Aさん、Bさん)
 コピー・お茶くみ・掃除から「なんちゃって係員」(審査、許可業務)まで
 →「国家公務とは何か」の問いかけ 「公平性・専門性・恒常性・高度な機密性」は担保されるのか?
 ・非常勤職員の待遇改善に向けて
 本省非常勤職員の労働条件(特許庁=資料1、厚生労働省、財務省)
  
 3.労働組合の現在と未来――民間労組から学ぶ非正規労働者との連帯
 ・日本経団連「07年度版経営労働政策委員会報告」を読む
 →「ワーク・ライフ・バランス」という美名のもとでの労働者「個別管理」
 ・首都圏青年ユニオンの対抗軸(資料2) 参加型団交と地域結集(職場ではない)
 ・国公一般労働組合の存在意義「霞が関の冷たいコンクリにブルーシートを」(笑い)
 →機関紙「国公いっぱん」第24~26号(資料3)
 ・これからの国家公務員労働組合のイメージ
  全経済特許庁支部と全国税高岡支部のたたかい(資料4)
  国家公務員は、地域労働者と国民生活の護民官として

                                            以 上

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2007/05/18

日本の若い不安定労働者たち――現在と未来(レジュメ初公開)

 こんにちは。

 僕の労働組合運動も4年目に突入し、最初、財務省・外務省前では足がすくんでアジれなかったのに、いまでは普通にアジれるようになり、得意だった書くことに加えて、最近では「講演」なるお話技術にも磨(みが)きがかかりつつあります(笑)。アジることは、大切なオルグのスキルです。
 フランスの作家・スタンダールの墓碑には、「書いた、生きた、そして愛した」と書かれているそうですが、僕の墓碑には、「書いた、アジった、そしてフラれた」と書かれるであろう……(笑)。

 いまから静岡・伊東市に出張し、法務省の組合である全法務省労働組合に呼ばれて、「講演」してきます。そのまま、日曜日の青年雇用大集会に参加します。みなさん、明治公園で会いましょう!!
 6月には、名古屋、北海道から呼ばれていて、もしかしら高知にも行くかもしれません。「そのときには、僕をよろしく!!」。

 ……というわけで、僕の話のレジュメを初公開いたします。

(ここから)

 日本の若い不安定労働者たち ――現在と未来
                             070519 第9回全法務中央学習会
                                   国家公務員一般労働組合 

 1.若い不安定労働者の概要(資料1、2『07年国民春闘白書』)

 2.若い不安定労働者の職場――青年たちの捨て身の告発「俺たちはモノじゃない」
 偽装請負・偽装派遣労働者――どんな働かされ方をしているのか
 
 ○光洋シーリングテクノ(徳島県、資料3) 
 「組合作って、でっかい花火打ち上げようや」
 ○松下プラズマ工場(大阪府、同上)
 ○キヤノン(栃木県、資料4)
 「契約におびえず働きたい」
 細切れの雇用契約労働者――「解雇」は突然無慈悲にやってくる(任期満了に理由はいらない)
 ○国家公務で働く民間契約社員(東京、資料5)
 →労働組合に加入して、労働法を学ぶことが「たたかい」を変える

 3.若い不安定労働者たちの未来――われわれの希望はどこにあるのか?
 日本経団連『07年度経営労働政策委員会報告』 
 →集団的労使関係から労働者の「個別管理」へ
 首都圏青年ユニオンのたたかい
 →(社会保険未加入、残業代未払い、有休不許可の是正)
 団体交渉の威力(憲法28条、労働組合法、資料6) 
 牛丼チェーン「すき家」アルバイト解雇撤回など
 But.
 労働委員会でたたかったAさんの言葉(略)
 偽装請負で団体交渉を求めているBくんの言葉
「来年の今ごろ、僕はこの世にいないかもしれない。爆弾を腹に巻いて安倍政権を道連れにしたい」

 4.日本資本主義の現段階――本当に「金で買えないものはない」か?(資料7)
 日経新聞の派遣職種ごとの時給単価欄が意味するもの
 霞が関で働く非常勤職員の組織化――国のおひざもとから「ワーキングプア」が再生産(資料8)
 「すき家」ユニオン結成――払われなかった1万人・2年間の残業代は何に使われたのか
 ライブドアユニオン結成――ヒルズ族と労働組合のミスマッチ(笑)
 『資本論』と現代  物神化(人と人との関係がモノとモノとの関係に)と実体経済

 5.終わりに――いま、労働組合に問われているもの
 安倍首相「戦後レジームからの脱却」の意味 
 →戦後築かれた「人間生活のセーフティネット」をすべて破壊し尽くす
 資本主義の基礎にあるべき「信頼」
 果たして人間と人間は、本当に連帯できるのか? 「あなたは信頼に足る人間なのか?」
                                  
                                              以 上

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2007/05/02

メーデーの夜

 こんにちは。

 ゴールデンウィークの谷間の営業日、みなさん、頑張って働いていますか?
 僕は、朝から労働相談2件に取り組んでいます(笑)。

 昨日は、5月1日メーデーの日で、僕は東京・代々木公園へ向かいました。
 僕が本格的に労働組合活動を始めて4回目のメーデー。朝からどんよりと曇(くも)っていて、お昼からは雨が降り出しました。意気高く!!というわけにはいかなかったけれど、4万人近い働く者が会場を埋め尽くし、思い思いのデコレーションやコスプレ(?)などで「労働者の祭典」を祝いました。

 傘(かさ)を差して、ひな壇で情熱的に訴える組合幹部や政党代表者、文化行事などを眺めながら、僕が感慨に耽(ふけ)っていたことは、この4年間の労働運動についてだった。僕は国家公務員の労働組合で働いているけれど、第一に、非常勤国家公務員や派遣、請負会社の契約労働者など非正規労働者からの労働相談が圧倒的に増えてきていて、その解決のために奔走すればするほど、組合のあり方そのものが問われているということを痛感しています。
 そのことは、僕が余技としてかかわっている首都圏青年ユニオンの活動を重ねてみると、ますます深刻さを帯びてくる。

 登壇する「偉い人」に続き、たどたどしい感じで、16歳の女の子が立った。

「あ、あの子だ……」

 この前、首都圏青年ユニオンに相談して、初めて団体交渉にのぞんだ16歳の女の子がいて、僕も団交のサポートに入ったのだけれど、そんで会社側と誠実に話し合いをすることでアルバイトだけれど解雇撤回を勝ち取ることが出来たのだけれど、「解雇」の理由が、ななななんと、「髪の毛の色」なのだった(!)。
 会社側は弁護士を立てて丸め込もうとしたけれど、16歳の女の子は、最後に凛(りん)とした表情で、こう言った。

「私は、店長と個別に話し合い、社員さんとも話し合い、団体交渉をしようと決めた。それは、このままでは納得がいかない、許せないという気持ちから。店長から『髪の色を直す意思はないか』と言われて一週間悩んだ。けれど、どう考えても納得がいかなかった」
「私は、これからもこの会社で働きたいし、これまで一生懸命働いてきた自信がある。それを、いまの店長から『これまで働いてきた1年間のことなんてどうでもいい』と言われた。前の店長のもとで1年間働いてきて、時給は800円から820円へ20円上がった。それは、自分の働きぶりが認められたから。前の店長は『頑張ってくれているから時給を上げるね』と明確に言ってくれた。この20円が、私が認めてもらった証明で、自信をもって言える。それを『髪の毛の色』を理由に辞めさせられるなんて、納得いかない。(それをこのまま泣き寝入りしてしまったら)これから働く人も困るはず。こんなトラブルを繰り返してもらいたくない」

 ユニオンの書記長は、彼女の言葉に、言葉を添えた。
「彼女が中学を出てすぐ、初めて仕事をしたのが、この会社だった。彼女はフルタイムで一生懸命働いて、夢を持ちながら、給与のなかから僅かだけれど家に仕送りもしていた。前の店長から文句一つ言われない、しっかりした働きぶりだった。そんな彼女に、不用意に『言うことを聞かなければ解雇!!』とか『髪を染め直さなければ、店長に従わなければ、君とは仕事ができない』なんて不用意に言わないでほしい。彼女にとって、その言葉がどれだけ暴力的なものか……。彼女は、文字通りアルバイトのお金で1カ月生活している、月々数万円だけれど切実な問題なんですよ。お互いに働きやすい職場にしていきませんか」

 

 日経新聞などは、雇用状況は好転したとか報道しているけれど、日本経団連の「経労委報告」は、今後、ますます「多様化する働き方」を奨励し、その雇用形態の核が「派遣」であり、「請負」であり、「労働者の個別管理」だということが読み取れる。たぶん、財界が、年功序列賃金と終身雇用を柱とする正規社員を増やすことはありえない。そういう時代の労働組合のあり方、国家公務員労働組合のあり方を考えていたのだ。

 作家の村上龍さんの考えている「物語」とは別の方向で、僕は、僕たちのサバイバルの物語を創造していかなければならない。


 こんなことをつらつら考えながら、恒例のメーデーの夜の飲み会へ(笑)。
 僕の隣りに座った、国公共済会の若い女性職員が、「最初、がぶりさんと会ったとき、とてもいい人だと思ったけれど……」と呟いた後に長々と黙ってしまったのが、僕にはショックでした(笑)。

 

 ……もう、バカバカッ。

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2007/04/11

今日の出来事。

 午前中は有休を取得し、駅前のスターバックスで本日のコーヒーを頼み、6月に実施されるらしい法科大学院適性試験の過去問を試しに解くも、答え合わせをしたら、ほぼ全滅だった(笑)。
 「推論・分析」なるカテゴリーの問題は、ほとんど知能テストみたいな趣(おもむき)があり、本当に法律を学ぶ人の感性が磨(みが)かれるのか疑問に思ったな……。文学的感性しか持たない僕には、たぶん、絶対に無理だと確信する。

 昼過ぎ、組合事務所に到着し、メールボックスを開けると、霞が関の省庁で働く非常勤職員からの労働相談メール(みなさん、当局にばれないように、必ずフリーメールで送って下さいね)。……どのように対応すればいいか考える。

 そんで、外務省大臣官房在外公館課の課長補佐に宛てて手紙を書く。

 それから、大手新聞社(政治部)からの取材に応じる。
 僕、何も知らない女性記者に対し、たぶん、非常勤国家公務員の概要と実態について「とにかく酷(ひど)いんだよ」「均等待遇なんて嘘(うそ)っぱちなんだよ」「新聞が書いてくれなきゃキャリアのバカは気がつかないんだよ」と情熱的に語ったと思う(笑)。取材の最中に、昨日労働相談の予定を入れた方から、「いま虎ノ門駅前のUFJ銀行で待っています」との電話が入る。取材を切り上げて、汚いジージャンを羽織って、虎ノ門駅へ向かってテクテク歩いていく。

 夕方から2時間、労働相談。
 バカな当局の、まったく法的根拠を欠いた、人権侵害的ないじめパワハラ……、相談者は、涙で溢(あふ)れる目の付け根を何度も押さえて泣く。
 僕は、「泣かないでください。われわれ労働組合に相談したからには、もう大丈夫ですよ。今週、弁護士にも確認しますから……。とにかく団体交渉を打って、ガツンとやりましょう。絶対に勝てますよ」と励ます。

 夜、最近、組合に加入した女性の、本省発出の意向調査の文書を代筆する。
 気がつくと8時だ。
 そそくさと、帰る支度をする。

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2007/03/28

お疲れ様会(労働紛争解決)。

 こんばんは。
 
 Kumiai

 今夜は、午後6時半から労働紛争の解決を記念して、組合員と「お疲れ様会」を開きました。
 労働紛争を円満解決に導いていくためには、組合員の団結が一番に大切で、そのためだけに、組合オルグをしている僕の才能は発揮されなければならない(と言って言い過ぎではない)。
 今回、約5カ月にわたって展開した労働紛争は、組合員10人という大所帯で、それぞれの組合員の意見や思いを尊重しながら、全体の「和」を保ち、一人も欠けずに納得のいく解決に導くことが出来たという点で、本当に気持ちのいいたたかいだった。

 国公一般の僅(わず)かな財政から、お寿司とビールとウーロン茶を用意し、それを囲むかたちで、ささやかな「お疲れ様会」が始まった。
 組合員は20代の女性たちが中心で、彼女たちは、最初は、労働組合の「ろ」の字も知らなかったという。
 
 Aさんは、「……組合に入ろうと呼びかけたのは、よく考えると、わたしの一言からなんですよね」と苦笑いした。
 昨年の暮れ、いま付き合っている彼のお父さんに会ったとき、江戸っ子のお父さんから「Aちゃん、仕事、順調かい?」と訊(き)かれて、ちょうど解雇通告を受けたばっかりだったAさんは「実は、お父さん……、あの……」と職場の状況を打ち明けることになったというのだ。
 お父さんは、Aさんの悔しい思いを聞き、「そんなの、いかん、いかんよ」と首を振ったという。そうして「そんな会社のやり方、黙って泣き寝入りして許しちゃいかんよ」と言ったのだ(笑)。
 自営業を営んでいるお父さんは、日ごろから権利を行使しなければ商売は出来ないと考えている人らしく、お父さんの言葉が弱気だったAさんの背中を押したのだ。
「それで、労働組合に相談してみようと思ったのです。だけど、こんなふうに展開していくとは予想もしていませんでした。本当にありがとうございました!!」
 
 僕は、「とにかく10人の仲間が一人も脱落せずに会社と団体交渉を重ねたことが、本当に大きな力だったと思うよ」と言った。国公一般の委員長は、「団体交渉を経験し、労働基準監督署にも相談に行き、最後には東京都の労働委員会のあっせんを利用し、そうして解決を迎えた。みなさんは、労働関係調整法こそ行使しなかったけれど、労働組合法と労働基準法を十分に生かすことになったと思うよ」と励ました。

 Bさんは言う。
「すべてが初めての経験でした。団体交渉や労働委員会のあっせんなどで、自分の意見を会社に伝えることが出来ました。これからの人生にきっと役立つと思う。今後ともよろしくお願いします」
 Cさんは、「本当にありがとうございました。今回、初めて労働法というものを勉強しましたが、もしかしたら中学や高校の公民とか現代社会とかで学んだかも!?って思ったりしましたが、ちゃんと教えてもらった記憶がないんですよね。これからの教育では、きちんと労働法について教えてあげて欲しい。わたしたちが声をあげたことは、会社にとってもよかったのではないでしょうか」と言う。
 Dさんは、「最後まで、みんなで団結出来たことがよかったな。最後まで、わたしを仲間の一人として見捨てないでくれたことが、本当に感謝です」と笑った。

 僕は、このたたかいのなかで、「日本国憲法と労働組合法で保障された団体交渉こそ、会社と働く者が対等に話し合える場だ」ということを繰り返して伝えてきました。言い換えると、「一人や二人で勝手に会社の管理職に文句を言っても駄目だよ」ということでした。
 会社の仕打ちに困り切って労働組合と出会う、そして団体交渉を通じて問題が解決していく、会社は同じようなトラブルを起こさないように今後の対応策を敷く……、これが本来あるべき労使関係だと思っている。

 最後に、国家公務の職場を離れていく組合員には、首都圏青年ユニオンのリーフレットを手渡し、「何かあったら、この組合に連絡したらいいよ。僕も組合員としてサポートしているから」「困ったときに連絡するのでは遅いかもしれない。みんなと同じような若者たちがユニオンを運営しているから、いまから一緒に活動出来たら嬉(うれ)しいな」「労働組合に入って、制度と法律を学ぶことが、これからの社会をサバイバルするために不可欠だよ」と訴えさせてもらいました。
 そうしたら、Eさんが「わたしは、とりあえず、がぶりさんの携帯電話番号とメールアドレスを忘れずに保管しておきますよ」と言ったので、みんな大笑いすることになりました。

 みなさん、本当にお疲れ様でした。
 これからもよろしくお願いします。

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2007/03/19

ビリーブ(信じること)。

 こんばんは。

 先週末にピリオドを打ったA省の業務請負会社との紛争に続き、B省の業務請負会社との「1年戦争」も終結しました。前にブログにエントリーした、昼休み中に読書しただけで同僚から村八分にされ、挙げ句の果ては会社から自宅待機命令を命じられるという「信じられない」事案でのたたかいだった。

 何度も重ねられた団体交渉によって、休業補償100%を勝ち取り(普通は労基法基準で6割取れるかどうか)、結局、220万円にのぼる金銭和解で決着することになったのだ。明確な謝罪は取れなかったけれど、金銭を支払うという行為それ自体が、組合にとっては「謝罪」なのだと受けとめている。
 
 国家公務が、利益を追求する民間企業に切り売りされているなかで、そこで働く労働者の労働環境や条件がどんどん悪化しているという実感を持ちます。不安定雇用がどんどん増えているのです。……なんとかしなきゃ、なんとか、という焦りにも似た感覚がわき起こってきます。

 僕は、労働相談に訪れる方の言い分を、ほぼ100%信じるところから活動を始めます。言い過ぎかもしれないけれど、たとえ「嘘(うそ)」を含んでいたとしても、僕は相手を信じる。

 いま抱えている労働紛争は、このように、働く者の言い分を信じないことには始まらなかったし、たたかえなかった。「信じるということ。それ自体が才能なんだよ」とのべたのは、映画監督の野村芳太郎さんでしたか……。


 さて、僕の甥(おい、6歳)が、いま卒園式のときに歌う「ビリーブ」という曲に、メチャクチャはまっているらしい(笑)。……かわいいもんじゃないスか。
 一番下の弟に聞くと、甥が家のなかで練習する歌は、音が外れて、てんで歌になっていないと笑うのだけれど、その歌詞の内容を教えてもらったら、36歳独身のおじさん、涙が出そうになった(泣)。
 この歌、そんじょそこらの流行歌やヒット曲よりもはるかにいい。
 幼稚園の先生の選曲は、まったくあなどれない……。

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2007/03/16

VS(株)A社 第2回都労委あっせん

 本日午後、国公一般は、東京都労働委員会において(株)A社との4カ月にわたる紛争にピリオドを打ちました。突然のように会社から解雇された若い組合員10人は、年末の寒風の路上から厳しい求職活動を始めましたが、春になろうとしているいまだ、大半が次の職場が決まっていない状態なのでした。
 しかし、求職活動の忙しい合間を縫って、2回の労働委員会のあっせんに、ほぼみんな駆けつけたのだった。

 昨日ほとんど寝ていない僕(177センチ、70キロ)は、髪がぼさぼさ、顔色も悪く、よれよれのワイシャツに茶のスーツ、黒革のコートも色が剥(は)げ落ちている……、交互に出す足がつんのめって絡まりそうだった。3年あまりのうちに、なんとうらぶれたものでしょうか。
 あっせんが終わり、東京都庁南棟を出て、JR新宿駅西口まで歩いていく途中、組合員の女性から「がぶりさん、不規則な生活してるでしょ?」と声をかけられ、ふいに涙が出そうになった。

「な、なんで?」
「だって、この前、あっせんの案について意見を言おうと電話したとき、『夜ご飯』だとか言って、お菓子バリバリ食べてたもん、聴こえた」
「そ、そうでしたか……」
 彼女は、少し嬉(うれ)しそうに笑ったのだった。そうして「本当にありがとうございました」と頭を下げた。
「がぶりさんのやっている労働組合の仕事なんて、わたし、まったく知らなかった。けど、がぶりさんを見ていたら、本当にやりがいを感じてやっているように見えて羨ましいなァ、って思った……」
「……普通は、こんな仕事、誰も知らないよねェ。でも、多くの働く人たちを助けることの出来る仕事なんだよ」
 そう言って僕は苦笑いした。

「いつ死んでもいいと思ってやってるんだ」
 僕は、少し気障(きざ)かと思ったけれど、このときの気分はほとんど昇天寸前だったから、嘘(うそ)を言ったつもりはなかった。確かに、僕は、いつ死んでもいいと思ってやってるんだ。
「カッコいいですね」
「……そうでもないよ。ホントは、僕が弁護士だったら、あっせんなんかに持ち込まず、ストレートに労働審判に持って行けたのに、ごめん」
「審判は弁護士料がかかるよ」
「オルグが弁護士ならお金はいらないのに、な」
 都庁前の長い長いトンネルのような暗い道が途切れて、西口に入っていく。
「じゃあ」
 組合員の誰かが声をあげた。
「あ、じゃあ」
「じゃあ」
「本当にありがとうございましたァ」
「本当にありがとうございましたァ」
 僕は、コートの片ポケットから手のひらを出すと、みんなに小さくバイバイした。
 そのまま、ヘッドフォンを取り出して、両耳に当てた。音楽が鳴った。そうして、JR新宿駅の雑踏のなかに入っていく。
 キオスクの夕刊ラックに刺さった新聞には、「堀江被告 実刑」という見出しが躍っていた。
 そんなことは、どうでもいい、僕には、これからの組合員たちのことだけが心配だった。

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2007/03/07

VS (株)A社 第1回都労委あっせん

 こんばんは。

 今日、国公一般は、内閣府前での早朝宣伝を行ったんですけれど、第7機動隊と麹町警察署と激しい攻防となりました(笑)。
 これまで何年も内閣府前(……というより首相官邸近く)で宣伝してきた国公一般に対して、相手は「ここでの宣伝は許さない。組合旗は、ほらほら、工作物に縛らない。軽犯罪法違反だぞ」と文句つけてくるから、僕は「春闘が始まり、労働条件改善のための宣伝をしているだけなのに、軽犯罪法違反で逮捕するのですか」「タイホするならタイホしなさいよ!!」「こういう警察の強圧的なやり方は、表現の自由を制限するもので、それこそ警察法違反じゃないか、問題だと思うな。ちゃんと僕を言葉で説得してくださいよ。まずは、根拠法を示してください」とクリンチしていった。
 押し問答が続くなか、宣伝が始まり、組合旗がひらめき、委員長の声が拡声器から聞こえ始める。他方、書記長が警察との対応を一括して行う。機動隊の一個中隊ぐらいな連中が、書記長を取り囲んで物々しい雰囲気となる。僕は、労働相談を呼びかけるティッシュ・チラシを配布しながらハラハラしたのだけれど、ななな、なんと、お互いが粘り強く誠実に話し合うなかで、一定の前進策が勝ち取られたのでした。

 ……書記長の対応もすごいが、その結果が、真面目に、スゴイことだと思いました。

 さてさて簡単な会議を終えた後、午後は、東京都庁南棟34階で、厚生労働省外局の業務請負をしている(株)A社との第1回の東京都労働委員会あっせんにのぞみました。まだ、ライブドアと同じで詳しいことは書きませんが、来週16日に第2回あっせんを入れました。
 あっせんは、労使の間で、第三者としての「あっせん委員」が、両者の間を行ったり来たりして紛争を調整するのですが、国公一般から、ななな、なんと組合員10人が駆けつけたわけで、相当なプレッシャーになったと思いますね。

 いま、国家公務という国民にとって大切な仕事が、市場化テストの本格化のなかで、「コスト削減」と称して営利目的の民間企業へ叩き売りされようとしています。民間に売られた公共サービスを担う労働者は、本当に不安定な雇用条件で働かされているのです。
 僕が相談した、ある弁護士は「公務の職場という、極めて重要なポジションで、このような不安定な雇用形態で働く人たちがいること自体大問題です。その意味では、1カ月ごとの1年上限なる契約形式自体を認めていいのか、という問題もあるのではないでしょうか。今般厚生労働省が出している労働契約法案において、有期雇用に関しては、『不必要に細切れの有期契約をしないように使用者は注意する』という内容の条文が提案されています。これにも抵触するでしょう」と言いました。
 
 これ、厚生労働省自身に考えてもらいたい問題に発展するでしょうね(笑)。

 しかし、組合員のみなさん、本当にご苦労様でした。
 警察にも負けなかった僕は、全力で頑張りますよ(笑)。

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2007/03/05

VS (株)ライブドア 第1回団体交渉終わる。

 こんばんは。

 首都圏青年ユニオンは、本日午後2時から約2時間近くにわたり、(株)ライブドアと第1回団体交渉を行いました。残念ながら、詳細は(いまのところ)割愛いたします。
 
 開催場所=六本木アカデミーヒルズ49階(コラボレーションルーム1)
        東京港区六本木6-10-1

  出席者=(株)ライブドア側出席者 
        上級副社長、人事担当、メディア事業部
        顧問弁護士2名(アンダーソン・毛利・友常法律事務所)

        首都圏青年ユニオン側出席者
        ライブドア社員(組合員)、河添誠書記長、山田真吾書記次長
        浅尾大輔(全労連オルグ)

 ただ、何度も団体交渉をサポートするたびに(僕が)痛感することなんですが、労働条件をテーマに働く者が一言いいたい場合、百凡のテキスト文書や写真より、日本国憲法と労働組合法で保障された団体交渉が一番効果的だということです。お互いに誠実に話し合うことで、会社側にとっても意味のあることだと思います。
 約200年近く前に、世界の労働者が団結してたたかいとった権利が、新しい世紀の新しい日本資本主義の現段階においても依然として有効だという確信が深まったことは確かでした。

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2007/03/02

ライブドアユニオン結成しました(追加アリ)。

 こんばんは。

 いま、厚生労働省本省9階の厚生労働記者クラブから帰還しました。
 僕も組合員としてサポートしている首都圏青年ユニオンが、あ、あ、あのライブドアにユニオン(労働組合)を作ったということで、お披露目記者会見を開きました。
 
 たくさんのマスコミとテレビが入って熱心に取材をしていました。
 労働相談や組合作りに関わってきた僕が伝えたかったのは、「解雇であれ、退職勧奨であれ、会社の提案は、ちゃんと納得のいく説明を働く者にしなくてはならないということ」と、堀江元社長は「お金で買えないものはない」と豪語していたけれど、「お金だけでは、働く者の気持ちは買えないときもある」ということだった。

 全国のすべての会社と霞が関の省庁に告ぐ……、大切なのは、誠意のある言葉なのだ。


 さて来週5日午後、資本の象徴である、あ、あの、六本木ヒルズ49階で団体交渉を行ってまいります(笑)。

 ブログ読者のみなさん、応援してください。

 毎日新聞の報道記事

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2007/02/13

団結で生まれる大きな力。

 こんばんは。

 今日二つ目のエントリーです。
 いま、団体交渉でたたかっている若い組合員の手記の最終回です。


 団結で生まれる大きな力――Sさん

 団体交渉が始まって3カ月が経ちました。交渉のなかで、やっと会社の本質が見えてきました。

 職場で解雇通告をされたとき、会社は、解雇の経緯をその場しのぎの説明で済ませようとしました。私たちを「余分なコマは捨ててしまえ」という感じだったと思います。その適当さに本当にがっかりし、とても憤(いきどお)りを感じました。

 国公一般の方と一緒に新宿にある労働基準監督署に相談に行くと、監督官が、会社と交わした労働契約書のあいまいさを指摘すると同時に、会社に対して契約期間である3月末までの給与を支払う請求権があるのではないか、とアドバイスしていただきました。全額でなくても休業補償である6割を支払えという交渉の余地はあると言われました。

 労働基準法は、労働者にとって大切な法律だと思いますが、働く者の細かな気持ちは、労働組合の団体交渉しか救えない気がしました。会社は1カ月前に解雇通告をしていますが、その日から私たちが辞める日までの会社側との応酬や屈辱的な対応などの細かな部分について労働基準法という大まかな枠組みでは拾えないと思うのです。監督官は、あくまで労働基準法の最低ラインを守れ、と指導するだけですから。

 国公一般が「会社を相手に直接団体交渉をしよう」という体制をとったとき、私は、団結することで生まれる大きな力を感じました。そして組合の方々の熱意と真摯(しんし)な対応が、いまの私たちにとって大きな救いです。交渉は続きますが、みんなの結束を信じて、最後まで頑張り抜きたいと思います。

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2007/02/09

自分守れずして他人守れない。

 こんばんは。
外務省職員からのメールの記事を若干正確にしました)

 厚生労働省の外局が業務委託した会社Sとの団体交渉は、すでに2回行われ、いま会社側と国公一般との詰めの段階にきている。団体交渉のなかで、①会社が15人の契約社員に解雇を通告する過程が、あまりに乱暴でズサンだったということ、②ボーナス支給をめぐる規定など、雇用契約の内容があいまいだったことが明らかになった。

 
 自分守れずして他人守れない――Kくん

 昨年10月末、仕事中に突如(とつじょ)呼び出され、11月末をもって「解雇」との通告を受けました。
 私を含め15名の契約社員が対象で、いわゆる整理解雇です。

 上司は「既存の請負業務を落札することができなかった……」と言いました。別の職員たちには「お金がなくなった」の一点張りで、労働基準法で定められている解雇の理由を文書で示すことすらしてくれませんでした。
 私は、解雇理由と会社の言い訳を、怒りと悲しさが入り混じった気持ちで聞きました。信頼していた何かに裏切られたような、そんな気持ちでした。

 私たちの解雇は、ボーナス支給日の目前で行われ、3月末までの契約期間途中で一方的に強行されました。さらに、就職活動をするには厳しい年末でした。このような会社の酷(ひど)い仕打ちに納得できるはずもありません。まるで浸水したタイタニック号から、真っ先に救命具無しに海に放り出された……、殺されたのと同じです。
 私は、この先の人生の為にも、会社の間違った行為に対し泣き寝入りするわけにはいきませんでした。正しいと信じることを主張せず、自分の身すら守れないようでは、他人を守ることなんてできません。納得いくまで会社とたたかおうと決意しました。そして、10人の仲間と国公一般に加入しました。

 国公一般からたくさんの勇気をもらいました。また、組合役員の交渉術にも感銘(かんめい)を受けました。
 労働者は、本来、労働法によって守られているはず。しかし、労使紛争においては、行動を起こさないことには何も始まりません。法律の知識も大事ですが、それ以上に大事なのは、会社に立ち向かう勇気ではないでしょうか。

 たたかいは、まだ終わっていません。
 最後は笑って終われるように、組合員の仲間と共に頑張りたいと思います。

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2007/02/08

働く者をもっと大切にして。

 こんばんは。

 今日から三夜連続で、いま国公一般に加入し、初めての団体交渉にのぞんで会社とたたかっている若い組合員の手記を掲載していきます。この会社は、厚生労働省の外局が業務委託していたところなんですが、年末、ずさんな「解雇」通告を行い、契約社員15人は、年末の路頭に迷いながら国公一般の労働相談に駆け込んだのでした。


 働く者をもっと大切にして――Gさん

 いま私は人生初めての団体交渉の真っ只中です。
 団体交渉を通して、いかに会社が働く人に対して適当な扱いをしてきたのか、そのことをすごく感じました。人の上に立つ人が無責任な言葉を使ったり、「自分は雇われ社長だから」などと責任逃れをしたり……。

 働き始めるときに記入する雇用契約書ですが、この内容があいまいだったと知り、とてもショックでした。私は、働き始めるときに、契約書がしっかりしてるかどうかなんてまったく気にもとめていませんでした。行政の人には、違法な契約書がはびこらないような指導をしてほしいです。
 
 会社は利益がないと潰れますが、その利益を出すためには働く人が不可欠です。
 「契約社員だから」「バイトだから」といって、必要な時にどんどん使って、いらなくなったらクビを切るっていうのはどうかと思います。働く者を、もっともっと大切にしてほしい。会社は「解雇」という行為をもっと重く考えるべきです。

 いま私は23歳ですが、この時期に団体交渉を経験していることは、とてもいい体験をしてると感じています。これを機会に労働法を学ぼうと思います。

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2007/01/18

スキルの進歩あるいは「希望の道筋」

 こんばんは。

 今朝は朝当番だったので、午前8時半には職場に到着し、新聞の整理からコーヒー作り、コピー用紙の処理などを行いました。すると、とある省庁に勤務している職員から電話があり、「よう、がぶり寄り~~、久しぶり~~、お前の最近の記事さ~~、国家公務の職場から脱線しまくりじゃないのか~~。これじゃ、まるで民間労組のブログじゃ~~ん。……ところで、○○さん、いる~~??」と、大変ごもっともなお叱(しか)りを受けてしまった(笑)。

 しかし、僕、反論にならない「反論」を試みる。
「いま、いくつかの省庁当局と団体交渉を進めているんですけど、キワドイ話があり過ぎて、なかなか書けないんですよ。ブログを始めて2年半、たくさんの方が読んでくれるようになったし、書く方は、やっぱり筆が鈍るというか……。だって、民間企業と違って官の場合、明確なセクハラ案件以外は、告発の仕方が難しいんですよ」
「かぶり寄りらしくないな~~」
「す、すいません」
「ま、官には秘密が多すぎるからな~~」

 そんなことを言いながら、僕は、団体交渉人としての「スキルの進歩」ということを考えていた。どんなに厳しい状況に陥っても、なんとか希望の道筋をつけていくこと。

 さきほど、ある省庁との交渉が終わったのだけれど、書記長の割り込み的なアプローチは、まさに「希望の道筋」へとつながるものだった。僕一人だったら、絶対に丸め込まれていたと思う。

 あ、スキルの進歩といえば、トラックバックのやり方を、やっと覚えました(笑)。
 今後、トラックバックしていただいた方には、お礼参りをしたいと思います。

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2006/12/14

「近代日本文学の終焉」批判序説

 こんばんは。

 今日、団体交渉中の会社Sから「内容証明郵便」が僕のところに届けられ(笑)、夜は夜で別の会社Bと団体交渉しました。書記長が出張しちゃうと、とたんに役員品薄の国公一般から出撃しなければならないのは僕爆撃機だけで、会社の会議室、ずらっと並ぶ役員さんとたった一人の僕、2時間あまり丁々発止(ちょうちょうはっし)やりやうのは、本当に疲れる。失敗すれば、会社から労働審判に持ち込まれたりして、今日のように突然に、内容証明郵便が届くことになる(笑)。

 こんな日々を2年半続けてきて、最近、分かったことは、日本の純文学が衰退する理由である(笑)。
 文芸誌『文学界』『群像』『新潮』『すばる』、そして『文藝』……、かつて僕が毎月愛読していた雑誌は、もうほとんど見えない彼方に遠のいてしまった。ニッポンの「批評家」柄谷行人は、日本は近代を達成したので(近代的人間は書き尽くされたから)近代文学は終焉(しゅうえん)せざるを得ない、残された物語は些末なことだ、と書いたが、そんなことが理由なのではない。

 日本文学が終焉する本当の理由は、日本の労働者には、純文学を読む時間と精神的なゆとりがまったくないということ、それだけである。日本の純文学がつまらないとか、すべては書き尽くされたとか、そんなことが大きな問題なのではない。戦後だけ振り返っても日本の純文学の質は高く、さらに遡及(そきゅう)して、近代的人間の端緒が、競争と情愛(福沢諭吉)のなかで人間同士が「他人とは何か?」と問い、それを探究することにあったとするなら、その問いの答えは未だに提出されていないし、いま「描き尽くされた」などと宣(のたま)うのは、文学貴族たちの傲慢(ごうまん)に他ならない。
 科学にならって言わせてもらうと、人間の姿が描かれれば描かれるほど、人間の闇(やみ)の部分は広がっていくものなのだ。

 
 昨日の労働相談で、僕は発見してしまったのだ。
 その労働相談は、ある省庁で働く契約労働者が、昼休み中に読書していた、あるいは作業ズボンの後ろポケットに文庫本をしまっていたという理由で「自宅待機命令」を受けたという事案なのだった。自宅待機命令を求めたのは会社の上司ではなく、実は、彼の同僚たちで、ひとりで本を読んでいる彼が「協調性が欠けている」「自分勝手な行動」と映ったらしいのだ。同僚たちは、会社に対して「○○氏の件での嘆願書」を出して、彼を自宅待機にしてしまったのだ(!)。
 昼休み中に何をしようと、そして、ポケットに何を入れようと、それは労働者の自由なのである。なのに、読書する彼を村八分にする集団性が、この日本社会に醸成しつつあったのだ。
 夜になって、僕は、ほとんど泣きそうになりながら、彼を事務所の外に送っていった。いつもの決めゼリフ「君はまったく悪くない。悪いのは、この狂った世界の方なんだよ」と言って……。彼の背中が新橋のネオンのなかに見えなくなったとき、僕は、アルバイト時代の僕が、この時代に袈裟(けさ)切りにあったような絶望を味わって、しばらく呆然(ぼうぜん)と立ちつくしていた。
 昼休み中の彼が一人読んでいた文庫本は、中上健次さんの『枯木灘』だったかもしれないし、遠藤周作さんの『深い河』だったかもしれないし、もしかしたらドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』だったかもしれない。
 

 極めて私事になるけれど、大学の法学部に入学したはずの僕は、近代日本文学の泰斗(たいと)・夏目漱石の小説と偶然に出会ってしまったことから、まったく授業に出ずに、日本と世界の小説ばかり読む日々を送った。そのお陰で、教養部の卒業試験ではドイツ語の単位が足らず、ドイツ語教授に「天皇制について論じなさい」というお題で小論文の追試をしてもらったし(笑)、法学部では、選択した労働法ゼミすら休みがちで、最後は、卒論を免除してもらったほど、とにかく小説ばかり読んでいた。
 
 卒業した僕は、大手メーカーや大手銀行のキャリアや上級公務員になっていく仲間を尻目に、一介のアルバイト生活に入り、新聞配達を筆頭に、倉庫番や引っ越し、古本屋さん、コンビニ、家庭教師、予備校講師、さまざまな仕事を転々としながら、漠然と、好きな本を読み、好きなことを書いて一生暮らせたら最高だよな~と思い、誰にも見せることのない駄文を綴(つづ)って、とにかく本ばかり読んでいた(笑)。
 予備校講師のとき、一度だけ労働組合について教えてもらったことがあるが、その労働組合は、全共闘くずれの自己顕示欲の強い講師だけが集まった「文句言い」の集まりに見えて、まったく魅力がなく、加入しようとは思わなかった。つまり、当時の僕は、働くルールを学んだり賃上げの運動なんかをする時間があれば一編の短篇小説を読んでいた方がいいという価値判断を下したのだった。
 お陰で、大学の4年間を含め14年の長きにわたって四畳半アパートで暮らし、愛した人とも結婚もできないまま、ここまで来てしまいました(笑)。

 あれから10年が過ぎて、僕は作家になることもなく、国家公務員の労働組合の、単なるオルグとして生きている。読書に投じる時間があれば、解雇された人やパワハラやセクハラで心傷ついた人の相談と解決に奔走する時間にあてたいと思っている。しかし、僕の「職場で傷ついた他人を何とかしたい」という思いは、紛れもなく近代日本文学が抱えた宿痾(しゅくあ)の痛みそのものだと自覚している。はるかなる20代の読書時代がなければ、いまの僕の心に芽吹いた痛みの感受精神はないだろうと思うし、職場を転々として働いた日々がなければ生まれなかった芽だ。現代日本のすぐれた作家たちは、一人の例外もなく、この痛みをどのように乗り越えればいいのかを豊かな想像力でのみ模索している。

 24時間灯りの消えない「不夜城」霞が関を毎夜のように見上げながら、ここに日本の純文学が読まれる空間はないという確信にいたる。大蔵省をすぐに辞した三島由紀夫さんは、きっとそう思ったに違いない。そうして、昼休みの間、ささやかな読書をする労働者を職場から弾き出そうとする、同僚たちの凶暴な集団性を発見するとき、近代日本文学の終焉の理由は、作家の精神性や創造性の枯渇とか小説という形式の賞味期限といった歴史性ではなくて、実は、われわれが働いている、この日本社会そのものが、純文学など排除してしまえと言わんばかりの暴力装置と化しているからなのだと気づくのである。

 われわれが本を読まなくなったから、ではなく、この狂った世界で生き残るには、純文学を読んではいけないのである。

 今夜は、ほとんど泣きそうだ。

 くだらない政治家、くだらない会社役員、くだらない省庁官僚……、お金も権力も、すべてを手にしているはずの彼らには、純文学だけがすっぽりと抜け落ちている。逆に、僕には何もないが、純文学だけがある(笑)。

 今夜は、ほとんど泣きそうだ。

 かつて、若き大江健三郎さんは、飢えている子の前で文学は可能か?と自問した。
 再び僕は自問する、純文学なんて読む時間な~い、読む余裕すらな~い、純文学など読んじゃ駄目~とされる日本社会で身を粉にして働く労働者の前で、やはり純文学は可能なのか?と。

 僕は、小さな声で答えたい。
 「……それでも純文学は可能だ」と。

 そのためにも、遅ればせながら、僕は法律を本格的に学ぶのだ(笑)。

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2006/12/12

語る春闘。

 こんばんは。

 国公労連も国公一般も来春闘に向けて動き出しました。

 国公労連は、全国の国公職場のある自治体におじゃまして、1.国民の権利保障を後退させる公務・公共サービスの民営化や「市場化テスト」の安易な導入を行わないこと、2.公務・公共サービスを民間委託する際には、コストに偏重することなく、入札する事業者に対し、業務の質の確保をいかに図るか明らかにさせるとともに、雇用する労働者が自立して生活できる賃金を保障させること、の柱を議会請願してもらう運動にとりくみます。
 この運動は、各都道府県労連の春闘統一行動のとりくみとガッチリリンクさせて進めるものなので、まさに官民一体の春闘を実現していきたいと思います。

 最近の国公一般が抱えている団体交渉のひとつに、ある省が業務委託する会社の契約社員が部門ごと全員解雇されるという事案がある。解雇された若者たちの雇用契約書を読むと、なんと1カ月自動更新・1年任期という不安定な内容だった。妻子を抱えている青年労働者もいた。しかし、会社は「金がなくなった」「退職承諾書に判子を押せ」と迫ってきた。若者たちは、まさに突然、この師走の路上に放り出された……。
 
 省側は、これまで国家公務員が従事してきた仕事をどんどんセクション化し、業務委託へと出していく。理由は二つ、「定員削減で人間がいない」「予算がない」。これまでは、業務委託会社は、随意契約で業務を一手に引き受けることができ、なんとか甘い蜜を吸うことができた(省側から会社へ天下るなんてことは当然だった……)。ところが、財務省からの査定はどんどん厳しくなり、省側は、随意契約から競争入札へと業者選定のルビコン河を渡った。その際の基準は、ずばりコストのみ、これまでこだわってきた公務の質の維持などではなく単なるコスト……、どれだけお金をかけずに業務を丸投げできるかどうか、どれだけ安くセクション化した業務をたたき売りできるか、ただそれ一点へと収れんしていったのだ。

 団交相手の会社側は言う。
「部門ごと入札を落とせば、部門消滅型の解雇にならざるを得ない」
「省側から急にハシゴを降ろされた気持ちだ」
「われわれ経営側も苦しい。断腸の思いで解雇に踏み切らざるを得なかった」
「省側は、これまで口をすっぱくして言っていた個人情報の保持や内部機密の保持といった公務の質の維持から、とにかくコストだけしか見なくなった。われわれを出し抜いて入札をものにしたのは派遣会社だった。まるで労働ダンピングではないか」

 いま、全国の自治体に対して公契約条例を策定してほしいという関連業者組合の運動が広がっている。
 この春、国公労連がやろうとしているのは、国の業務をめぐって、きちんとしたルールを作るべきだ、安かろう悪かろうでは国民の安全と安心は守れない、という言わば「公契約法」制定運動の序章といったものだ。

 国公一般は、まさに市場化テストの本格始動によって、職場丸ごとの大量解雇阻止や不安定労働者の生活保障などセーフティーネットとしての役割を果たしていきたいと思っている。

 そのためには、僕は書くだけでなく、語れなければならない(笑)。
 自分や自分と近いところで偉そうに語るのではなく、国家公務員のことなど何も分からないような国民のみなさんに向かって、わかりやすく、バランスよく、やさしい言葉で、説得的に、具体的に、感情を込めて、心から、どんな質問にも答えるように努力し、そんな感じで要請行動や団体交渉にのぞんでいかなければならない。

 僕にとっての07春闘は、名付けて「語る春闘」。
 頑張るぞ。

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2006/12/11

独り言なんで無視してください。

 こんばんは。

 今日は、組合員にメールを出したり、資料をおくったり、はたまた「国公労新聞」新年号のインタビュー記事を速攻でまとめたり、夜は、とある省庁の労働組合の会議に出たりして、いまやっと帰局しました。
 しかし、まあ、今日も一日、元気に働いたな~という感じです。
 
 なんだか久しぶりに缶ビールを飲みたい気分になって、買ってきました(笑)。
 飲みながら、失礼します。


 さてさて、最近つくづく感じることは、近年の年功序列制と終身雇用制の破壊によって、遅かれ早かれ、正規職員で組織する企業内労働組合は、恐竜の運命をたどるであろう、という確かな予感……。国公産別で言えば、各省庁内の正規の国家公務員で組織する労働組合は、数十年後には、いまより、かなり小さい規模になるだろう、ということは間違いない。
 道州制の導入で、本省庁と地方とが分断されれば、それで命脈は尽きます。

 ただ、このとき、もっとも不幸なのは、各省庁の正規職員労働組合が、いま一番悲しい思いをしている非常勤職員を一方的に抱え込んで組織してしまっている、という大問題なんだな。
 ここからは、僕個人の意見なんですが、正規職員の組合に抱え込まれた非正規職員の組合員は、たぶん自らの要求を選ぶ(決定する)自決権を持たなくなる。最後の最後に、正規職員の組合本部が、予算を前にして、本省庁と勝手に手打ちしてしまうからだ(笑)。もちろん、正規の国家公務員労働組合には、地域で暮らす国民のみなさんと協同して非常勤職員の要求を実現していくという壮大な(ローカルユニオニズム的な)運動戦略は展開しようもないだろう。

 つくづく感じるのだよ……、国公一般が大きくなる可能性は、極めて小さいのだと。
 いや、原理的に述べれば、国公産別運動において、国公一般が大きくなる可能性は十分にあるのだが、各省庁別組合が、非正規職員を自前で組織していく以上、その展望はほとんどないということなんだな。国公一般は、結局、限りなく、民間の一般労働組合に近づいていく一方なのである(笑)。


 国公一般が結成されて4年も経とうとするとき、いまだに「国公一般の活動は、各省庁組合の組織拡大と競合する」とか「組織オルグは、費用対効果を考えるべきだ」とか抜かす輩(やから)が後を絶たないのだけれども、そういう輩には、……はいはい、もうしばらくで消えますから、僕の独り言、僕の独り相撲、あと少しだけ、黙って見守っていてくださいよ、としか返事のしようがない(笑)。

 

 賃上げ、賃上げって、なんだか悲しいね~。
 あんたのまわりの労働者がどんな働き方をさせられているのかをよく見てご覧よ(笑)。

 ああ、少し酔い過ぎた。
 ああ、法律の勉強、もう4週間やれていない(笑)。

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2006/10/18

早朝宣伝のときのかけ声

 おはようございます。

 今朝は第3水曜日なので、国公一般は外務省・財務省前での宣伝を行いました。職員の出勤時間に合わせて、8時30分から9時30分まで機関紙「国公いっぱん」第22号を配布しました。

 途中、麹町署のポリスくんが「妨害」してきましたが、書記長が「外務省前で宣伝しちゃいかんという法的根拠を示せ」「もう何年もここで宣伝しているわけで、ちゃんと署内で申し送りをしておきなさい」と突っぱねて(笑)、無事、800枚のニュースを完配(かんぱい)することが出来ました。執行委員のみなさん、組合員のみなさん、ご協力、ありがとうございました。
 組合が開店休業中の外務省前だけあって、職員の仲間はニュースをよく読んでくれています。ありがとうございます。

 
 そんで、演説が苦手な僕は、地下鉄・霞ケ関出口に立ち、大きな声で、こんなふうに呼びかけながらニュースを配布しているので、報告しておきます。まるで映画「男はつらいよ」に出てくる寅さんの、バナナのたたき売りの前口上(まえこうじょう)みたいな感じでやっています……(笑)。

「おはようございま~す。いつもお世話になりま~す。お仕事、ご苦労様で~す。労働組合です。いじめ、セクハラ、パワハラ、メンタルの病気……、意に反する異動・配転など、何かあればいつでも労働相談をお寄せ下さい。正職員でも非常勤職員でも、いつでも一人でも入れる労働組合です」(約15秒)
「万が一のとき、何かあったら、いつでも労働相談してくださ~い。どこの省庁でも団体交渉を申し入れることが出来ます。悩みやトラブルは、一人で抱えず、みんなで解決していきましょう……」(約8秒)


 なかなかラップや英詩のように韻(ライム)やリズムを刻むことは出来ませんが、この前口上、職員の仲間が目の前を通り過ぎる、まさに短い時間での勝負には、なかなか健闘している、と思っています。
 
 さらに、もっと磨(みが)きをかけた、心に訴えるような呼びかけに発展させるため、頑張ります。

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2006/10/02

涙について

 労働相談が続いています。

 今日は、相談者から、約1時間30分、パワハラ(いじめ)・セクハラがオンパレードの職場の話を聞きました。まったく酷い実態で、この手の話ではほとんど動じない僕ですが、絶句してしまう瞬間が何度もありました。

 今日の労働相談は、実は、先週の金曜日、忙しい合間を縫(ぬ)って、国公一般の副委員長がセッティングしたものでした。だから、平オルグの僕が、副委員長に同席するかたちで参加することになりました。国家公務員としての経験豊富な副委員長の言葉は深く、結果的に、相談者に適切なアドバイスを行えたと思います。
 
 相談者は、言います。
「わたしが、悪いのでしょうか?」
 副委員長が、言います。
「あなたは、決して悪くありません。悪いのは、あなたの上司であり、国家公務員の職場そのものなんですよ。まずは、ゆっくり休みましょうよ。国公一般に相談したからには、あなたを24時間サポートしますから安心してください」
 相談者が、言います。
「本当ですか?」
 副委員長が、言います。副委員長は、いつもニコニコ笑みを絶やしません。
「はい。あなたは、全然、悪くありません。……もう大丈夫ですから。僕は、そういう異常な上司や職場を絶対に許しませんよ。国公一般は、あなたと一緒に職場を変えていきます。安心してください」

 相談者は、涙をポタポタ落としました。
 涙が溢れすぎて、指が濡れてしまい、テーブルの上に置いた名刺が取れなくなるほどでした。
 ハンカチを忘れたようでした。
 僕は、トイレへと走り、トイレットペーパーをカラカラ回して破り、応接室に戻って、相談者に渡しました(笑)。

 相談者は、泣き笑いました。そうして、言いました。
「わたしのような者でも、国公一般に加入出来るのですか……」
 僕が、言います。
「誰でも一人でも入れるのが、国公一般です。ぜひ、入ってください。でも、今日の勢いで入るのは危険ですから、少しだけ検討して、それでも入りたいと思ったら、この用紙に必要事項を書いて、ファクスしてください。一緒に団体交渉が打てる日が来るのを楽しみにしています」

 相談者は、少し表情が穏やかになった感じで帰って行きました。

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2006/09/13

労働組合的自己啓発休業

 まずは、共同通信が6月25日に配信した記事から。

 国家公務員に自己啓発休 人事院、最長3年
 人事院は25日、国家公務員が私費で大学院に海外留学したり、国際協力機構(JICA)主催のボランティアに参加する際、最長3年間休職できる「自己啓発休業制度」を創設する方針を固めた。
 現在は、公費留学や大雨などによる被害が大きい激甚災害指定地域への年5日間のボランティア休暇が認められている。ただ、民間企業や地方自治体では職員の自主的な能力向上の取り組みを推進する休業制度が広がりつつあることから、国家公務員への導入を検討してきた。
 人事院は今夏以降、制度創設に向けて新法の制定を求める意見書を政府や国会に提出する予定。早ければ来年4月の導入を目指す。

 僕の知っているキャリアなどは、既に先取り的に私費で海外留学したりしているわけで(笑)。自分の公務における専門性を幅広く深めている……、実にうらやましい。
 
 そんで、僕はというと、この秋から都内の某予備校で法律を学ぶことにしました、働きながら(笑)。
 労働組合の活動を始めて痛感したことは、せっかく入学した名古屋大学法学部で民法や労働法をちゃんと学んでおけばよかった……、という後悔(こうかい)でした。小説ばかり読んでいた日々を恨(うら)めしく思います。

 後悔先にたたず

 しかし、ただただ前だけを見つめるという僕の単純な性格からいうと、これからの人生こそが大切なのであり(笑)、10数年間の遠回りをしたとはいえ、明日から本格的に法律を学ぼうと決意を固めればいいだけのことなのだ。貯金も十分貯まったし。

 そんで、法律を学べば、以下のようなことに労働組合として毅然(きぜん)と対応できるはずだ。

 労働基準監督署は、労働契約をめぐる(民法上の)トラブルには介入できない(法律の実務家なら出来る)。
 労働基準監督署は、自宅待機を命じられた労働者の苦しみを救済できない。なぜならば、労働基準法に自宅待機命令をめぐる条文がないから、とのこと。
 労働基準監督署は、労働組合が団体交渉で休業補償100%支払うことを確約させた会社に対し、ちゃんと支払われていないことにつき指導できない。問題は、労働基準法で定められている最低6割というハードルがクリアされているかどうかであって、それ以上支払われていれば、「違法ではない」らしい。
 労働組合が、セクハラやパワハラで当局を追及するとき、総務課は、しばしば「交渉権のある弁護士ならば対応します」などと言ってくる(笑)。
 実際、最近になって、国公一般の団体交渉に、会社側が弁護士を雇って出てくるようになったこと(会社の方が明らかに悪いのに、その非を糊塗するために弁護士を雇うとは! いくら払っているのでしょうか?)。
 会社側の弁護士は、今年4月に始まった労働審判制を利用して、労働組合を排除する戦略を敷いてきていること(法廷に持ち込めば、労働組合が追ってこないと思っているふしがある)。

 なにより、労働組合が頼る法律相談でさえ、たった1時間で1万500円も取られること(実にくだらない!!)。
 


 実は、もっと別の大きな理由があるんだけれど、ここには書かない、というか書けない(笑)。

 人事院が来春から導入しようとしている自己啓発休業を横目で意識しながら、いまは、オルグの仕事をコツコツこなしながら、法律の勉強を始めようと思う。それがきっと、組合員のためになるはずだ。

 しかし、年齢と体力のこともあり、身につくかどうかは、これ、別問題(笑)。

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2006/08/17

闘う女子高生

 暑中見舞い申し上げます。
 ムシムシです。
 ひさしぶりのjrです。

 こんな暑いときに血と汗の出そうな話なんですが、労働組合のオルグっていう仕事は、何度言っても言い足りないほど大変な仕事なんですね~。

 国公労連の本部で働く私は、オルグという立場ではないのですが、その傍(かたわ)らで連日のように霞が関の中央省庁の職場から寄せられる労働相談の内容の一端を小耳に挟(はさ)むことがあります。個人のパーソナリティー(性格)をぐちゃぐちゃに破壊され、直接的に知り合いでない私でさえもその一片を聞くだけで、吐き気と、目を覆いたくなるような感じ。そういう労働相談が日々、国公一般に寄せられているのです。

 オルグでない私ですら逃げ出したくなるような相談なのですから、それをもろに相談者と共有し、そして責任をもって長期間、不安でいっぱいの相談者の生活と人格、人間性を守るアクションを起こすことを日々考えているオルグという仕事は、なかなかやれない仕事だと思います。
 オルグになる資格の第一は、いつも冷静であることかな~。つまり、確固たる安定感を持っている人でなければなれんと思うのですよ。

 そうはいってもね、いざ、働く現場で、自分の生活を守るため、最前線でたたかっている相談者が抱えるやり場のない怒りや虚無感と絶望は、それを受けるプロのオルグにとってさえ、やはり鋭利な刃物で刺されるような「痛み」をともなうものだと思います。
 (冷静を装っていても)相当のダメージって受けるわけで、、、。

 うわわ……、前置きがメチャクチャ長くなりましたが、そのオルグであるガブリ寄りが忙しすぎてか、そのいろんなところから無血のダメージを受けまくってか、飛び込みの相談があるんだとか、とにかく今夜はブログが書けないとのことで、わたくし、jrが代筆させていただきたく思います(笑)。

 ところで、私はこのような‘官’の労働組合ともに、自分のライフワークとして‘民’、つまり民間企業で働く若者たちの労働組合(首都圏青年ユニオンと言うところですよ。ガブリ寄りも関わっていますよね)にも携(たずさ)わり、国家公務とは別種の、とってもえげつない民間企業の職場の状態をリアルに聞いたり見たりしています。

 そして私が思うに、官公庁の職場の酷(ひど)さも、民間の職場の酷さも種類・タイプが違うだけで、その危機的状況においては大差はなく、とりわけ労働者の権利に関しては、本当に、まったく、双方ともに守られていないと感じています。労働者いじめが常態化しているわけなんです。

 その悲惨な職場のなかから「異議申し立て」の行動を起こすことは、働く者当人にとって本当に大変な決意と、信念と勇気を必要とします。だからこそ労働組合は、全力で行動を起こす労働者を守り、バックアップするんですよね。

 
 あ~。

 ところでところで(笑)、先日私にとって、とても劇的刺激的な事が起こったのでそのお話を少しだけ書かせてくださいな。

 それは先日、私が、定時制高校生を前にして労働組合の活動とか労働者の権利なんかを話す機会があったときのこと。
 その時にたまたま知り合った(クミちゃん・18歳)。彼女は、バイトに明け暮れ、定時制夜間部に通うフツーの女の子。

 私が「バイトでも有給休暇取れるんだよ~」って話したら、そのクミちゃん、俄然、食いついてきたのでした(笑)。
 彼女は私に、 「お昼間働いてる某大手スーパー『R』へ有給申請したい」と相談してきたのよ(8/1付の『がぶり寄り』参照してください)。

 クミちゃんは京都に住んでおり、わたくしは、どうしたモノかと(高校生だしな~と)思案しました。
 
 講演にはクミちゃんのお母さんも来ていたので少し話をすると、やはり親としては、「そんな、バイトの身で有休なんて会社に申請したら、もめ事にならないしら?」と言い、とても心配そうな表情でした。 しかしながら、このストーリー上、かなり重要なことは、本人(女子高生クミちゃん)がもうやる気になっていることで(笑)、それならば、私は、協力しよう、できるだけのサポートをしようと、ここ東京に帰って来るなり、すぐに首都圏青年ユニオンに連絡したのでした。
 それで、私は、クミちゃんとスーパー「R」に対して、いかに有給申請をするかという対策なんかを真面目に話し合ったんだ。

 以下、クミちゃんとのメールのやりとりや電話等をまとめたもの(笑)

 私) クミちゃんが、とても真剣に働くこと、そして勉強に打ち込んでいることに深く感動いたしました。先ほど相談された有給休暇の件ですが、まず、「R」に、直接、有給休暇がとりたいと言ってみましょうよ。一番言いやすい人がいいですね。総務の事務の方に言って「調べとくよ」などと言われたら、「~日に有給がとりたいのでお願いします」と言うのもいいかもしれません。しかし、「うちの会社はそんなモノない」とか言われて、休暇取らせない可能性も大です。その場合は、クミちゃんの住んでいるところの労働基準監督署(ネットはありますか?調べれば、会社のある京都の労基署がわかるはず)に申請に行くことができますよ。自分の雇用条件などを申請の紙に書いて、監督署に訴えるのです。そうすると、会社に是正してもらうことができます。しかし、高校生であること、バイトであること、女であることなど、勝手な大人の都合で断られる可能性もあります。次に京都には「京都総評」というおっきな労働組合があります。一度そこに相談して「どうしても有給とりたいんだ」と、学業と仕事の両立の困難さなどを話しつつ、「バイトでも取れるはずだと聞いた」と相談しましょう。その他にも全国一般という労働組合もありますし。いろんな労働組合を見て相談するのもいいかもしれません。そして、重要なことですがクミちゃん一人で行動することは危ないよ、だって一人だと、あとあと「R」で働き辛くなるのではないかと思います。職場でいじめられちゃうかもしれません。それに耐えれるか心配ですし、辞めなければならなくなるかもしれないし、ものすごく傷つくかもしれません。心配に思います。

 ~中略~

 ただ、もしクミちゃんが何か行動するなら、その事は、クミちゃんだけでなく、その職場の全体の労働条件の改善(働きやすさ)に繋がるのは確かです。そして、何か行動にうつすということは自分にとっての成長と、社会にとっても有益なことに繋がる事でもあると思います。働く者は働きやすい会社でこそモチベーションを高められると思います。

クミちゃんのメール)

 ~中略~

 高校で有休取れるという話を聞いたときから、明日仕事に行ったら私の一番身近のチーフに有給の事を聞いてみようと考えていましたので、実行したいと思います!

クミちゃんからの電話) アルバイトなのに本当に取れるのですか?パートしか取れないと思っていました。何日取れるとかって会社が決めるのではないのですか?(いじめられるかもしれないという私の心配に)心配ないですよ。怖くないっていうか。。

次の日)
クミちゃんメール) チーフに相談しました。「わたし、店との関係が悪くなりそうだから言えなかった」と言うと、「そんな事はないよ」と言ってもらえました。今日は返事が出来ないけれどまた話をしてくれるそうです。

2日目) 
クミちゃんメール) 今日、店の次長から話があって、有給が取れるそうです。かなりスピーディーに話がついてしまいました。

そのあとの電話で)「お店で働けなくなるかも知れない。すごく不安で言えなかった」って言ったら、チーフは凄く心配してくれて、すぐ行動してくれたんです。「何日前に取りたいと言ってくれればいいよ」って、申請用紙に書くこととか、丁寧に教えてくれたん。

その後メールで、、、)有休を取れたという成果は、会社の相手に的確に有給の日数、そして申請の仕方を引き出せた事。これはクミちゃんの策略の勝ちですね。相手が認めているので今後撤回する事が出来なくなり、かなり、こちらの有利に働いてきますよ。ここで重要な事は、相手はクミちゃんのその素直さ、純粋さに動かされていることです。このことはクミちゃんが、いかにいつもまじめに仕事に取り組んでいたかを表していると思います。労働者の権利というのは、本当に切実、純粋な人に、その威力を強く持ち得ます。大変私はうれしいです。ちゃんと有給取れたら教えてください。

そして昨日のクミちゃんメール) ご無沙汰していま~す。クミです。今日やっと初めての有給休暇を取ることが出来ました~! 今後は、月に2,3日のペースで貰える予定です。本当に休む理由も要(い)らず申請だけで貰(もら)えてしまい、もっと早く知ってたら有効利用出来たのに!!・・・と思います。やっぱり雇用主の方から「有給とれるんだよ」「とっていいんだよ」と言ってくれる方が気分はいいかも知れないですね。やはりこちらから言うのは少なからず勇気がいります。

(私の感想)
 たまたま知り合った女子高生クミちゃんなんですが、あれやあれやと一人で解決してしまい、私の出る幕はまったくありませんでした。

 ナンテコッタイ!

 しかし、日々、悲惨な労働相談を垣間見ている私の心のなかに、ある一筋の光が差し込んできた気がしました。

 でもでも、クミちゃんは、まるでスポーツ感覚で立ち上がって、実際に有給休暇を取ってしまっちゃたんですよね~。
 これって、やっぱ、すごいことですよ。
 
 長々と書いてしまいました。読んでくれた人、ありがとうござます。

追伸) 霞が関の非常勤職員のみなさんへ。私は、みなさんの力になれないかもしれないけれど、負けないでください。労働基準法や労働組合法が適用されない非常勤職員のみなさんは、本当に不当だと思います。だけど、門を叩き続ければ、その門は、いくら厚く固くても、壊れると信じたいです。

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2006/08/16

第10回執行委員会への提案

 こんばんは。

 今朝は雨が降ってしまい、珍しく財務省・外務省前の宣伝を中止しました。
 そんで、僕、いよいよ国公一般の第10回執行委員会の討議に方針案をかけたわけだった……、大会までの熱い議論の火ぶたが落とされました。

 おのおの執行委員の目が厳しく光って、方針案の紙の上を左から右、左から右へと目線が走る。

「そもそも情勢論がないじゃん」

 ゲッ。

「感情的な文章になっとるな~! もっと客観的に総括できんのかの~」
「今年の非典型労働者交流集会のことが書かれてないじゃん」
「国公一般が制度改善やったと書いているけど、具体的には何なの?」
「内閣府の前での宣伝は、ものすごくニュースが読まれてる。その分析を含めて書いてよ」
「国立情報学研究所の非常勤国家公務員の勝利判決のことが抜けてる!!」
「この、二重加盟(協力)組合員制度っての、どういうもんなの? イメージと説明がいるでしょ」
「大きな課題はさ、いかにして組合員教室とかレクレーションとかを位置づけられるかってことなんだよ」

 うわわ、初っ端から具体的な批判が飛んでくる。僕、あたふた(汗)。

「でもさ、霞が関で働く非常勤職員や派遣・請負労働者が抱える悩みやトラブルの受け皿としての国公一般っていう存在意義については、確信が持てるんじゃないかな」
「そうだよな、国公一般が底の底でセーフティーネットを張っているからこそ、労働相談が舞い込んで、組合員は絶望から這い上がるんだから」
「がぶり寄りの費用対効果は?なんていう批判は、まったく気にしないでいいぜ」(笑)
「国公一般が取り組んでいる労働相談や団体交渉での連戦連勝の経験は、広く共有すべきだから、全国縦断講演ツアーとかやったら?」(笑)

 あれ? なんだかいい流れが出来つつある(!?)。

「しっかし、この主観的な文章は、何とかせんといかんな~」
「ずっと前から頼んでいた労働相談のケーススタディー、まだ作ってないやろが!! こら、大会までにちゃんと作っておかんといかんぞ」
「在外公館の組合員のことも抜けとるし~」
「ほかの労組との関係とか対策とかはどうなっておるん?」
「がぶり寄りよ、汚い机の上を整理するのに2日もかかっておったら、大会まで何にも出来んぞ。ちゃっちゃとしいや、ちゃっちゃと!!」(爆笑)

 ぐえ~、みんな、厳しいところを突いてくる。

 侃々諤々(かんかんがくがく)の議論の末、大幅に書き直し(笑)。
 ただ、針のむしろ状態からは脱し、次回の執行委員会までの宿題ができたわけだ。

 ホッ。

 今日は、有楽町で飲も飲も。
 今夜は、1人で飲ましてくれ~(笑)。

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2006/04/17

都庁南棟34階

 ゴシック大聖堂のような(笑)東京都庁南棟34階には、都の労働委員会のフロアがある。本日午前、僕、行ってきました。
 当局や会社との団体交渉が行き詰まったときとか、第三者の冷静な判断が必要になったとき、われわれ労働組合は都の労働委員会のあっせんに事案をかけることになるもので。

 『広辞苑』を引いてみる。
 ろうどう-いいんかい【労働委員会】不当労働行為を審査し、また労働関係の紛争が当事者間で自主的に解決できない場合にその調整(斡旋・調停・仲裁)に当る機関。労働組合法により設けられ、使用者・労働者・公益をそれぞれ代表する委員で構成する。

 今日、労働委員会のあっせんにかけたのは、ある省の独立行政法人(天下り団体)で働く女性職員の強制配転をひとまず棚上げしてください、と申し立てた事案。これまで当局と団体交渉を重ねてきたが、相手が初めて団体交渉をするっていう余りのウブさと労働基準法や労働組合法に対する無知さが加わって、ほとんど顧問弁護士に丸投げしそのまま回答してきたものだから、現状にそった実のある話し合いができないのであった(笑)。

 今年3月、組合員の女性は、突然4月から業務変更、配置転換を通告された。彼女は持病を持っており、その業務はできないとの診断書を提出したが、当局はまったくそれを考慮しないときた(笑)。団体交渉が始まっているというのに辞令を強制的に発令しようとする。普通は、民間企業なら棚上げするもんですよ、普通は。
 われわれ組合側は、強制配転の理由に合理性がなく(業務縮小と言いながら、実は、ベテランの彼女が配置換えされたあと、その穴に別の職員が入るという算段になっていたし)、これは撤回させるという目的のもと当局と話し合ってきたのだが、相手は「親心で配転を考えた」とか「配転先でも持病を悪化させずにできる業務がある」などと言い訳に終始し、配置転換にいたった合理的な説明を組合員にまったくしていないことがわかった。
 しかし、向こうにもプライドがあるので特別休暇を出して組合員を休ませ職場に出さないという手を使ってきたので、僕らは、本日のあっせんまで待ったというわけだ。

 しかし、都庁34階というのは(何度行っても)、高所恐怖症の僕には最悪な場所なのでした……(泣)。
 女性組合員から「いい景色ですね~」と言われても、僕は膝(ひざ)が震えて答えられない。だって歩道橋ですら下を見ずに真ん中をゆっくりとしか歩けない僕としては、大小のビルが重力に逆らってニョキニョキ、雲と地平線のあわいまで続き、遠く霞がかかっている、小さな鳥が悠然と飛んでいる。今回は、トイレから出てすぐの一面ガラスからそのまま真下が覗けて、そのまま腰を抜かしそうになったほどなのだ。

 そんなとき、ベテラン組合役員がやってきて、ぶるぶるしている僕に「会社側は、個人攻撃に持っていくのが常。われわれは彼女を守ることが第一。この強制配転を許せば、彼女の持病は悪化し、退職に追い込まれるかもしれない。配転にも理由が必要なんだ。そして、解雇という最悪なメダルの裏側なんだ」と真面目なことをささやく(笑)。
 瞬時に気が引き締まる(情けなっ)。
 そうして二人のあっせん委員が部屋のなかに入ってきた。

 組合のオルグとして絶対に負けられないたたかいのゴングが、耳の後ろでカーンと鳴った。

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2006/04/12

「非典型」労働者の組織化、その可能性の中心

 こんばんは。

 記事タイトルの論文を書き下ろしましたので、ご笑覧下さい。
 本日発売の労働運動の業界誌『季刊 労働者教育』(労働者教育協会発行、800円)に掲載されています。

 労働組合の組織率が2割を切ったいま、この病んだ時代のなかで、僕たちは労働運動の何に希望を見いだすべきなのかを書いたつもりです。タイトルは、批評家の柄谷行人さんの本からパクらせてもらい、元「日経」記者の大塚将司さんの影響を受け、蛮勇(ばんゆう)をふるい「団塊の世代」批判を展開しています(笑)。

 連絡先は、労働者教育協会 03-5842-5641。

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2006/02/15

あくまで予感ですが…。

 あくまで僕の予感というか、観念的な希望的観測なんですが、これからの時代がどんな時代になるのか、それを考えたとき、労働組合の運動が必然的に大きくならざるを得ないというか、……時代の大きなトレンド(潮流)になっていくような気がするのですよ(笑)。

 昨晩、文京・本郷で大先輩の組合役員とお酒を飲みながら、僕がこんなことを言い出したら、最初、大笑いされましたけれど、「……がぶちゃん、ちょっと待てよ、もしかしてホントになるかも」と言われました。

 その理由の第一は、いま働く者が使い捨てにされているという客観的な現実があること。小泉構造改革=規制緩和路線で、雇用の流動化が加速し、この霞が関でも任期付きの非常勤職員や派遣職員が増えている。労働条件が一方的に悪化するのを誰も止められない。最近、NHKのディレクター・松宮健一さんが上梓(じょうし)したルポ『フリーター漂流』(旬報社)を読むと、それが実感として理解される。
 この前、内部資料を入手してびっくりしたのだけれど、霞が関のある省庁の局長クラスを乗せているハイヤー運転手(派遣職員)の基本給は、ヒト月9万4000円だった(!)。朝8時半には、キャリアの自宅前に車をつけて、9時に乗せる、30分で霞が関に到着する……、運転手の詰め所では、配車の切符が回ってくるのを万全の構えで待つ、夜遅くまで待機することもある、とても神経を使う仕事なんだという。いったい、派遣会社は、その省庁といくらで受注契約し、いくらピンハネしているのか? 大問題だと思った。
 もちろん、国家公務員の運転手もいるから、正職員ドライバーと派遣社員である運転手の間には、埋めがたい溝が生まれている。そんなわけで、いま働く者たちは同じ職場で一緒に働きながら労使が違うため、個々バラバラにされている……、そこに国公一般という新しい組合――どんな雇用形態であっても、1人でも加入できる、当局や会社に対して簡単に団体交渉が打てるというニュータイプの個人加盟組合が登場することになった、その小さな組合が、解雇撤回や労働条件の改善などの成果を着実に出し、組織化を進めていけば、大きな信頼のセーフティーネットを広げることが出来るはずではないか。

 第二の理由は、そうした個人加盟組合の運動が大きくなりつつある、そんな予兆が生まれているということ。seinen
 いま東京都内では、首都圏青年ユニオンの分会結成が相次いでいる。昨晩の飲み会は、千代田青年ユニオン、江戸川青年ユニオン結成に続いて、文京青年ユニオンの感動的な結成大会に参加して後のことだった。20代の若者たちが、会社のひどい労働条件を何とかしようと手をつなぎはじめている。会社でたった1人でたたかっている組合員の団体交渉に、別の会社で働いている労働者やアルバイト、学生たちが同じ組合の仲間として、どんどん参加している。若者たちが次々に語る職場の様子や団体交渉の経験は、僕が学生のころにはなかった現象なのだ。
 国公一般は、そういう彼ら彼女らに学びながら、少しずつ組織を大きくしていこうと思っている。

 ああ、これを書いているたったいま、メールのチェックをしたら、エリート大学を出た霞が関のクールな住人から「組合の話を聞きたい」というメールが来た!!
 彼に返事を書く方が大切だから、これ以上、書くのは止めよう(笑)。

 ではでは。

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2005/11/28

若い人を組合に迎えるために

 大学同期の弁護士と話をしたのだが、話題はどうしたって組合の組織化(いかにして組合員になってもらうかということ)についてだった(笑)。彼は、企業の顧問弁護士とか渉外弁護士などならずに、金にならない労働問題を中心に請け負っている労働弁護団の一員で、その点、僕はとても尊敬している。
「もう12月だな」
「この一年間で一番印象に残った労働事件は、『明日から出社しないでいい』と突然解雇された、ある青年労働者の解雇予告手当と未払い残業代を請求した事件だったよ。一年間かかったけど、勝利和解して約40万円を支払わせた。初めは、訴額30万円という少額だったため、青年が相談した弁護士の誰も手を付けなかった」
「へー」
「青年は、たった一人で会社に掛けあい、渋る会社とたたかっていた。本当に困難を極めて困っていたんだ。弁護士のオレがやった方が早いと思って引き受け、とうとう会社を訴えたんだ」
 裁判では、裁判官自身が「解雇予告手当とは何ですか?」と弁護士に訊くなど、労働法の無知が暴露されるものとなり、それを一つひとつ優しく説明するところから始まったという。
「……労働者の実態を事実で訴えること。一年間の弁護料が、たった7万円だったけれど、自分の弁護士人生のなかで一大事件となるものだったよ。原告の青年労働者が職場前でニュースを配り始めてね、組合員が増えていったんだ。労働組合が、もっとメールニュースやミニコミなどを作って大きくアプローチすればもっと広がったはずだよ」
 弁護士の彼は、いまの若者は人間関係をつくることが下手な世代だと言い、労働組合に加入するハードルについて、こんなことも言った。とても面白い指摘だったのでメモしておいた。

①そもそも若者にとって、組合を知る機会がない。組合の運動が、ほとんど見えない。
②組合と遭遇しても、組合がやっている運動というものが理解できない。
 ア、組合が指摘する問題の背景と方向性がわからない
 イ、組合のビラを読んでも何を言っているのかわからない
   自分たちが何者なのかを簡潔に説明し、組合の主張の切り口を単純化してほしい
③それでも、納得するまでに時間がかかる(笑)。それは、カルチャーショックに似ている(笑)。
④組合の主張が理解できても、自分にとって必然性があるかどうか。
 ア、個々人の要求を引き出して、組合側の主張や方向性と噛み合わせる必要があるだろう
⑤必然性があるとしても、若者は、さらにリスクと比較する。
 ア、組合の意義はわかったが、組合に入ったら差別を受けるんじゃないかとか……どうやったらマイナス因子を除けるのかを考えてほしい

 以上のようなことを考慮に入れずに組合活動をすると、右翼とか過激な政治団体と変わらないような印象で理解されてしまう。

 さらに弁護士は、「どうすればいいんだよ」と問いつめる僕に言う。
 「組合への組織化の秘訣はな……」

①組織する労働者の雇用形態は問わないこと
②組合は、要求実現に向けて誠実にたたかうこと。そして、勝っていくこと――要求実現していくことが絶対に不可欠
③若い人と同世代の専従オルグ(相談に乗る人)が必要だということ 
④組合こそが労働者の悩みを共有できるということに確信をもってほしい(当たり前の権利が阻害される現実を前にすると、組合の空気感がいかに普通かということがわかるはず)
⑤体験型アプローチが必要だということ――相談者には、まず事務所に来てもらい、次に現場に出てもらう、組合員の仲間の団交に参加してもらうことが一番勉強になるはず、などなど。

 彼は、当番弁護士として刑事事件を抱えていることにも触れて、「20代の窃盗犯は、借金・アルバイト生活の繰り返しで、『どうなっても知らない』とうそぶく。オレの実感としては、この層こそが本当の現代青年ではないかと思っている」と言い、厳しい現実の深い深い闇を見せてくれた。

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2005/09/15

自分の言葉で語ること、書くこと

 前回の記事について、いろいろな方がコメントを寄せてくれました。
 本当にありがとうございます。いろいろな立場から、率直にコメントしていただけると、自分の思想と行動が客観化されて、今後に生かすことが出来ます。

 前回の記事は、僕のエピソードに加えて、ある新聞記者から送られてきたメールを、本人の了解を得て掲載したものでした。なぜ、こんなことをしたかというと、手抜きでもなんでもなくて、今回の総選挙の本質というか、非常に危険な側面が指摘されていると思ったからです。
 テレビのない生活をしている僕には、今回の総選挙でマスコミが面白おかしく「小泉劇場」を描くヒートアップぶりも、当の小泉首相の演説が国民の心を鷲掴みにしているという「魔力」もほとんど知らずに過ごしていたわけなのです。ですから、自民党圧勝という現実を前にして、僕自身の漠たる気持ちを表現する言葉が見つからなかったのです。記者の言葉は、ある程度、僕を納得させました。

 それを「気になった」さんが、「貴方の言葉で語れ」とコメントで批判されたわけです。そして、語る言葉には慎重にという注意も加えて。……なるほどと思いました。

 組合オルグの僕を含めて、いま労働組合から発せられる言葉は、組合員の心の底から出できたものではないと思うときがあります。組織率の低下は、組合発の言葉の力の低下と重なるのではないかと思います。建前論というか、機械論というか、とにかく詰まらない言葉の連続とオチの分かる展開……。これでは、未知なる人と理解し合うことはできませんよね。
 辻元清美的というか、鈴木宗男的というか、とにかく自分の言葉で語る人は、魅力的です。
 オルグをするとき、初対面の方を含めて、僕が滅茶苦茶に緊張するのは、相手にかける言葉が見つからないまま、食堂や喫茶店や日比谷公園へ向かうからです。相手は、どんな気持ちで電話をかけてきたのだろう? どんな苦しみを抱えているのだろう? と思い巡らしても、出てこないときがあるのです、言葉が、本当の言葉が……。

 今年一年、全力で頑張りますので、よろしくお願いします。

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2005/06/09

信じるということ

 今日のお昼休みは、千代田青年ユニオンのみなさんと一緒に労働実態アンケート行動を行った。日比谷公園でランチをしている若者に署名ボードを見せて、「仕事に不満や困ったことはありませんか?」と訊く。吉田修一さんの芥川賞受賞作「パーク・ライフ」の舞台は、いま小学生たちの修学旅行や課外授業の格好の場所になっているみたいだ。若い教師に引率されて、たくさんの子どもたちが弁当箱を開いていた。
 一時間の行動で、派遣社員の女性二人、金融関係の正職員の一人から話が聞けた。民間の若い労働者たちの生の声を聞くと、国家公務員の組合である国公一般がしっかりしなきゃと思ってしまう。増える非常勤職員の均等待遇の課題は、派遣職員の無法な労働条件をただしていくことにもつながると思うし。

 行動が終わって、日比谷図書館へ。国公職場の、とある問題を調べたいと思った。
 しばらく調べて気分転換に新聞閲覧室に入り、懐かしい「中日新聞」を読む(故郷の愛知県では、圧倒的に中日新聞の読者が多い…)。一面は、昨晩、ドイツ行きを決めた、W杯サッカー日本―北朝鮮戦の写真と記事だった。野村記者が書く囲みの記事に目を奪われ、目頭が熱くなった。
「(ジーコ監督は)人前で選手を罵倒(ばとう)したトルシエ前監督と対照的に、起用法が批判されても選手をかばい、励まし、信じぬいた」
「先月のキリン杯での記者会見では、FW鈴木の不振をめぐる質問に懸命に反論。『全力で戦っているわたしの選手がなぜ笑われなくてはいけないのか』。その言葉を訳す鈴木国弘通訳が声を詰まらせた」
「クラブチームのような一体感がある。選手たちはそろって現代表をそう表現する」 
 …大切なのは、どこまでも人間を信じるということなんだ。
 僕のような一介(いっかい)の組合オルグと高名なジーコ監督を一緒にするわけにはいかないけれど、組合活動の基本にも「人間を信じること」を据えなくてはならないと改めて思った。最近、実は、いろいろなことがあって悩んでいました。霞が関を歩いていても、ふと、オルグとしての自分の資質を疑ってしまうようなほどに。…苦しい。誰かの責任にしてしまいたい。

 国会議事堂に夕陽が落ちていく、そんな霞が関をトボトボと歩いている。
 確か、山田洋次監督が若いころ映画スタッフとうまくいくか悩んでいたとき、先輩の野村芳太郎監督が「山田くん、人間を信じるかどうかは才能にかかわることだ」と言って励ましたというエピソードを思い出した。
 
 …負けられない。絶対に負けられない。

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2005/06/03

いま読んでいる本

 唐突ですが、いま読んでいる本の紹介。
 毎日の通勤時間が約一時間、満員電車のなかで少しずつ読んでいます。読書の形態は、多数冊を同時並行的に読み進めるという(詰まんないと即捨てるという)、極めて戦略的なやり方です(笑)。

 『半島を出よ』(村上龍・幻冬社)
 小説フリークにとって、話題作の小説は、必ず読まねばならないと運命づけられている。「下」の真ん中ぐらいですが、初っ端から総務省や官邸、それから内閣府など霞が関が出てきて興奮した。自衛隊による霞が関封鎖(防衛)には笑った…。

 『ロストユニオンに挑む―フランス労働運動から学ぶこと』(戸塚章介・共同企画)
 厚生労働省OBから売りつけられた(笑)、21世紀を見据えた組合運動論。著者は、毎日新聞労組出身。原水爆禁止運動が分裂した、その真相を、アメリカによる日本の労組分断攻撃と捉えるなど、なかなか新鮮な切り口。いま後半の一般労働組合論の部分。

 『労働法における個人と集団』(西谷敏・有斐閣)
 労働組合における集団的な部分と、人間の個としてのありようをどのように整合させるのかを問うた労作。労働法を学んでいた学生時代に戻った気分で読んでいます。西谷先生のところへ学びに行った大学院の先輩は、元気でやってるかな~。

 『はめられた公務員』(中野雅至・光文社)
 元キャリア官僚(でも同志社大卒)が書いた国家公務員「擁護」本。
 霞が関で働いていた現職のときに、こういうことを言ったならば、本当の株が上がったはず。全体的に詰まんないですが、このブログで書いてきたことが、キャリアによって裏付けられる内容アリ(霞が関の悲惨な労働実態など)。

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2005/03/17

一通のメールが国を動かす

 最近、痛切に感じるのは、労働運動の核になるのは、結局、職員の要求だということだ。
 
 昨年の夏、国公一般のホームページから寄せられた一通の匿名メール。文面から、省庁で働く女性職員からと思われた。
 実は、まだ詳しく書けないのだけれど、彼女のメールには、職場のこと、仲間と昼食を取りながら話し合ってまとめたという要求が切々と書かれてあって、「なんとか国家公務員の組合である国公一般に力になってもらいたい」という趣旨のものだった。
 しばらくメールのやり取りをするなかで、お互いの間に信頼関係が生まれ、彼女と会うことができ、さらに要求実現に向けて調査活動を続けることになった。調査のなかで、いろいろな問題点が浮かび上がってきた。そうして再び彼女にフィードバックして、厳しい意見を聞く。そうして、要求そのものが発展し、精錬されていった。
 気づけば、年の瀬だった。
 彼女は、「組合員になれるということ、とても朗報です」と言ってくれ、晴れて国公一般の組合員になった。
 
 年が明けて、要求の実現に向けて、省庁当局との水面下の攻防が続く。
 手に入れた情報は、すべて組合員に流すのが国公一般のやり方だ。そうして、組合員から、新たな「突っ込み」が入る(笑)。
 
 そうして、今週、国会議員を動かすことに成功して、ある委員会で質問してもらうことになった。国会議員の力は大きい。委員会の傍聴をしながらメモを取ったのだが、要求実現に道をつける当局側の言質(げんち)が、次々と出てくるのだった。これが議事録になれば、当局交渉の際に大いに活用できる。僕は、この半年間の組合活動が無意味ではなかったことを実感して、とても嬉(うれ)しかった、…と同時に、活動が無に帰すことにならなくて本当に胸をなでおろした(もちろん、いままでは序章に過ぎなくて、これからが踏ん張りどころなんだけれど…書かせてちょーだいな)。

 一通の匿名メールが、国会議員を動かし、国会の審議で明らかになり、省庁の姿勢そのものを変えることがあるのだ。その力のおおもとには、職員の切実な思いが込められた要求があるということ、そのことをまざまざと教えられたのだった。
「無理かもしれない」
「結局、変わらないかもしれない」
 何度そう思ったことだろうか? 何度、諦(あきら)めようと思っただろうか?
 しかし、その要求に道理があり、正当な理由があれば、矛盾を解決する糸口が必ずどこかにあるものなのだ。本当にたくさんの人たちの知恵を借りることになりました。

 今週は、国会議員探しや根回しなどを含めて、本当に大変な日々だったけれど、オルグとして大切なことを学ばせてもらいました。
 組合員に、ありがとう!!

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2005/02/07

苦いコーヒー

 国公一般の仕事の大きな柱は、霞が関で働く国家公務員の労働相談に応えることだ。このところ、ある省で働く職員からの相談が相次いだ。一人は、メンタルの疾患で病気休暇中なのに退職勧告されていることに困っている、もう一人は非常勤職員で、労働条件の一方的な切り下げに怒っている。本格的に話を聞くのは、これからなのだが、政府の公務員リストラの弊害が少しずつ広がっているという印象を受ける。こういう危機(クライシス)を組織化へのチャンスに変えられるかどうかが、僕らオルグの力の見せどころだ。
 午後、人形町の全国一般東京地方本部へ行く。これも国公一般につなげられた、ある労働相談にかかわって、民間の労組の力を借りる必要があってのことだ。相談者と落ち合って事務所へ。大久保副委員長の諄々(じゅんじゅん)とした話を聞いていると、解雇撤回闘争の大変さがわかる。労基法上、こちらに正当性があっても裁判で勝てるとは限らないということ。また、交渉権が発生しても職場に守ってくれる仲間がいなければ、仲間を増やせなければ、当局側の勝手し放題になってしまうこと…。それから、健康でなくては最低3年ほどかかる解雇撤回の裁判闘争をたたかいぬくことができないということも。悔しいけれど、組合はヤクザの脅しとは違うので、正当性を持って堂々と正面から突破する道を選ぶのは、大変難しい。
 事務所を出て、相談者と一緒に近くの喫茶店でコーヒーを飲む。彼は、コーヒーに砂糖を入れながら、「こんな私のために、半日を使ってくれてありがとうございます」と頭を下げるので、僕は「とんでもない。これが仕事なんですから」と手を横に振る。「僕の方こそ、うまい解決策が見つけられずに申し訳ないです」。
 まだ終わったわけじゃない。苦いコーヒーを飲みながら、現実の壁の厚さを痛感した時間だった。

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2004/10/26

書く・読む・話す+α

 以前、優秀なオルグ(古い響きだな~。でも、この言葉って、「組織者」「拡大係」でもないんだよな~)とは、みんなにわかるような感じでの「書く・読む・話す」能力が必要だと書いたけれど、この間、国公一般のPRリーフの作成をすすめるなかで、オルグには、それに加えて、みんなの気持ちにフィットする「感性」が必要ではないかと痛感している。全経済(経済産業省の組合)の「全経済新聞」最新号は、大会特集号だけれど、そのなかで、ある代議員の「団結ガンバローは、やめてはどうか」という発言が載っていた。主旨は、「職場に入ってくる若い職員は、学生運動の経験もなく、『団結ガンバロー』の姿を見た瞬間、アレルギーを起こして辞めてしまう」ということらしい。発言の意図は、(とりあえず若者の一人として)よ~くわかる!! 
 しかし、この発言の評価は別にして、こういうとき、オルグの感性が問われる気がするのだ。労働運動を引っ張ってきた団塊(だんかい)の世代の、シュプレヒコールに込める心意気と新参者である若者たちの戸惑い…、オルグは、こんなとき、すべてを総合させながら、彼の発言の後をどのように引き受けていくのか? それこそ、一刀両断に切り捨てる発言をするのかあるいは……まさにここは、感性の問題だろう。
 国公一般のPRリーフは、ある意味では、僕の感性が問われる仕事だった。デザイナーには、こちらのイメージを具体的に伝えなくてはいけない。そうして、同時に、霞が関で働く職員のみなさんから様々な意見を聞くことで、僕の一方的な感性(思い込み)が改められながら発展していったイノベーティブ(革新的で)でエボリューショナル(発展的)なコラボレーション(共同作業)の結果でもあった(笑)。
 このリーフをつくりながら、僕は「無法がまかり通る霞が関で働いている仲間たちが、このリーフを手に取ったとき、『これ、作ったの、俺たちのことわかってるな』と密かに思い、すぐには捨てず、とりあえず机のなかにしまって置けるものをつくりたい」と、祈るような気持ちでいたのだが、果たして出来上がりはどうだろうか?
 最終審判は、近日みなさんが手に取ったところで…。 

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