ある天下り団体の予算決算書
こんにちは。
労働組合のオルグの仕事は、これまで「聞く」「書く」「読む」「伝える」という4要素で成り立つと思っていましたが、最近は、「調べる」という能力も求められるのでは? と感じています。
昨晩、組合員と打ち合わせをしたのです。
要求項目を確認し、団体交渉を申し入れる日時を決めました。組合員は、相手方からのいじめなどを覚悟しつつ、気持ちを強く持つと決意しました。
団体交渉につなげる場合、労働組合側に大義というか正義がある、ということを学ぶことが不可欠です。社会的な常識、法律、世論……、あらゆる角度から学んでいく必要があります。
昨晩は、
僕が彼女に話したことは、「あなたの働いている天下り団体には、こんなにお金があるんだよ、知ってた?」ということでした。
入手した予算決算書を開き、それぞれの項目に書き込まれた莫大(ばくだい)な金額を示しながら、「この日本国から、こんなに税金が流れている……」「どんな事業を具体的に行っているのだろうか?」「領収書の情報公開はできるのかしら?」。
「こんな薄っぺらな報告書で、国民への説明責任を果たしているつもりかしら??」
労働組合オルグには、労働法の知識だけでなく、予算決算書の読み方、ひいては経済学そのものを学ばなければならない、と痛感しているのです。
「うちには、残業代を支払うお金はない」
「解雇の理由は、経営上の理由です。赤字続きなんですよ」
このような相手方の口撃(コウゲキ)に反論するためには、相手方の予算決算書を入手し、経営状況の特徴をきちんと分析しなければなりません。
年始、日本社会は世界同時不況に陥る、と書きましたが、それは昨年末の『週刊東洋経済』の大特集「この一冊で全てがわかる 『サブプライム』危機と真相」07年12/1号を読んだからでした。経済学者のスティグリッツ氏のインタビューが出色でした。
ああ、悩みに悩みましたが、新築マンションを買わなくてよかった(笑)。
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