レジュメ「非常勤国家公務員の労働実態をつかみ、正面から組合加入を呼びかけよう」
おはようございます。
先週、大阪に行きまして、話をしてきたのですが、以下がレジュメです。
新しい論点としては、4.「労働組合加入の訴え」をためらっている役員のみなさんへ、です。
この間、いろいろなところで出されている意見についてまとめ、答えました。
大阪国公第3回組織拡大推進学習会
お話「非常勤国家公務員の労働実態をつかみ、正面から組合加入を呼びかけよう」
080210 国家公務員一般労働組合
1.はじめに 自己紹介と組合紹介(資料1)――「毛布のような」労働組合をめざして
第5回大会スローガン「法律と制度を学んで強くなろう」 →組合員の感想
2.国の機関で働く非常勤職員の労働実態――非常勤職員なしでは国家公務は回らない
・全国で15万人 常勤化防止の閣議決定(S36)と人事異動通知書 (資料2)
・給与法22条・人規15-15 (資料3)
・国公一般の07年度調査(資料4) 霞が関(本省)状況が初めて判明 約2万人
・霞が関からの声 かもがわブックレット『公共サービスが崩れていく』から
「なんちゃって公務員」コピー・お茶くみ・掃除から問い合わせ、審査、許可、指導業務まで
経済産業省のホームページ 非常勤募集のページ参照
→繰り返される「雇い止め」で「公平・中立・専門・恒常・機密」性は担保されるのか?
3.待遇改善に向けたとりくみ――労働相談にとことん付き合い、国民に向けた言葉で告発
・本省非常勤職員の労働条件(特許庁=資料5、厚生労働省、財務省ほか)
・国公労連と人事院 07年春の団体交渉「どういう実態になっているのか調査する」
→07人事院勧告で初めて非常勤国家公務員の「給与等」に言及 (資料6)
→民主・共産の国会議員が人事院・総務省を追及(衆院総務委員会) (資料7)
○労働相談から始まった国公一般の組織化とたたかい (資料8)
年間60件、団体交渉10件 正職員、非常勤、派遣・請負、財団・社団職員まで
4.「労働組合加入の訴え」をためらっている役員のみなさんへ
・この間、あちこちから出ている意見の紹介
組合無力論/「3年雇い止め」論/非常勤「腰かけ」論/「予算の壁」論/「組合費」問題
○21世紀を生きる公務労働運動の挑戦――国公労連全国討論集会(07年12/7-8)を受けて
「まともな労働組合へ」の問題提起→「自分だけ貧困双六からアガリでいいのか」の問い
○相次ぐ非常勤公務員の裁判 国立情報学研究所/国立病院/国立大学法人/ゆうメイト
○国公一般への注目 (資料9)
○08春闘の焦点――正規職員と非正規職員との連帯はできるのか?
・全経済特許庁支部と全国税高岡支部のたたかい(資料10)
○薬害肝炎訴訟の運動から学ぶこと(資料11)
以 上
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コメント
特許庁支部、増澤です。
本日の特許庁支部大会で、非常勤職員(アルバイトさんなど)の組織化方針が可決されました。
今後、非常勤職員(アルバイトさんなど)の組織化に力を入れます。
投稿: 特許庁支部、増澤です | 2008/02/20 午後 05時00分
増澤さん、連日の奮闘、お疲れさまです。
霞が関にある経産省、それも特許庁の労働組合が、非常勤国家公務員と手を携えたこと、個人的には、08春闘の最大の成果だと思います。
ただ、この連帯は、第一歩に過ぎず、日本の労働組合全体が反貧困・反格差の社会運動へと大きく変化することが求められています。
連合の高木会長の出身単産であるゼンセンが、東京東部一般労働組合のコナカ支部を潰すような「囲い込み」作戦を始めました。
本当に恐ろしいことが起こり始めました。
真実を見極めながら、運動を前進させましょう。
投稿: 特許庁支部、増澤さま←国公一般担当者 | 2008/02/22 午後 02時44分