« 日本の若い不安定労働者たち――現在と未来(レジュメ初公開) | トップページ | ロックに終わりはない。 »

2007/05/21

霞が関の非常勤職員の労働実態(レジュメ初公開)

 こんにちは。

 Seinen

 昨日の青年雇用大集会は、なななんと、3300人の若者たちが東京・明治公園に集まり、いま働いている職場の実態や要求を持ち寄り、交流を深めました。本当に画期的というか、スゴイ集会でした。

 Sukiya
 Convini
 Heyhey

 集会が終わった後、明治公園から渋谷・宮下公園までパレードしたのだけれど、途中、青山通りのあたりで面白い光景を見ました。通行している人が携帯でパレードをカシャカシャ撮影し、「最低賃金を1000円にしろ~~」とかシュプレヒコールすると、部活帰りとおぼしき高校生たちが「そうだ~~!!」と声援をかけてくれ、さらに、「安倍首相も派遣で働いてみろ~~」と叫んだら、フュージョンに二人乗りしていたカップルの女の子の方(ガッチャマンみたいなヘルメットを被っていました)が両手を挙げて拳(こぶし)をつくり、「あたしも派遣だ~~、その通り~~」とレスポンスを返してくれました(笑)。 

 

 さてさて、僕の本業の話へ(笑)。
 最近ふたたび、霞が関で働く正規の国家公務員からの労働相談が相次いでいます。
 そこで、僕が「講演」しているレジュメを初公開します。


(ここから)
 第3講義「霞が関の非常勤職員の仲間とともに」          
                               070218第2回「国公青年セミナー」 
                                    国家公務員一般労働組合

 1.はじめに――国家公務員になる「動機」と職場の現実
 ・総人件費削減政策のもとで、国家公務員希望者が激減している(平成18年度実績)
 ・国家試験予備校の「いま」と人事院人材局の「試み」
 ・24時間灯(あか)りの消えない中央省庁「不夜城」の現実
 霞が関(本省)勤務の正職員のメール紹介(厚生労働省、国土交通省、外務省ほか)

 2.国公職場における非常勤職員の労働実態――労働相談から教えられること
 ・非常勤国家公務員(制度)の概要
 全国で13万人、常勤化防止の閣議決定(S36)、給与法22条・人規15-15、15-14など
 霞が関(本省)勤務者数が初めて判明 → 非常勤職員なしで国家公務は回らない
・非常勤職員のメール紹介(Aさん、Bさん)
 コピー・お茶くみ・掃除から「なんちゃって係員」(審査、許可業務)まで
 →「国家公務とは何か」の問いかけ 「公平性・専門性・恒常性・高度な機密性」は担保されるのか?
 ・非常勤職員の待遇改善に向けて
 本省非常勤職員の労働条件(特許庁=資料1、厚生労働省、財務省)
  
 3.労働組合の現在と未来――民間労組から学ぶ非正規労働者との連帯
 ・日本経団連「07年度版経営労働政策委員会報告」を読む
 →「ワーク・ライフ・バランス」という美名のもとでの労働者「個別管理」
 ・首都圏青年ユニオンの対抗軸(資料2) 参加型団交と地域結集(職場ではない)
 ・国公一般労働組合の存在意義「霞が関の冷たいコンクリにブルーシートを」(笑い)
 →機関紙「国公いっぱん」第24~26号(資料3)
 ・これからの国家公務員労働組合のイメージ
  全経済特許庁支部と全国税高岡支部のたたかい(資料4)
  国家公務員は、地域労働者と国民生活の護民官として

                                            以 上

|

« 日本の若い不安定労働者たち――現在と未来(レジュメ初公開) | トップページ | ロックに終わりはない。 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 霞が関の非常勤職員の労働実態(レジュメ初公開):

» 5月20日「まともに生活できる仕事を!人間らしく働きたい 全国青年大集会2007」 [ 業務日誌]
 5月20日(日)、東京・明治公園で、首都圏青年ユニオンなどの労働組合、民青同盟など多くの団体の呼びかけによる集会が予定されています。  集会は12:00から、アピール・ウォーク(デモのことか?)は15:00スタートです。  青年のみなさんの参加を、青年じ..... [続きを読む]

受信: 2007/05/22 午前 05時40分

« 日本の若い不安定労働者たち――現在と未来(レジュメ初公開) | トップページ | ロックに終わりはない。 »