霞が関の非常勤職員の労働実態(レジュメ初公開)
こんにちは。
昨日の青年雇用大集会は、なななんと、3300人の若者たちが東京・明治公園に集まり、いま働いている職場の実態や要求を持ち寄り、交流を深めました。本当に画期的というか、スゴイ集会でした。
集会が終わった後、明治公園から渋谷・宮下公園までパレードしたのだけれど、途中、青山通りのあたりで面白い光景を見ました。通行している人が携帯でパレードをカシャカシャ撮影し、「最低賃金を1000円にしろ~~」とかシュプレヒコールすると、部活帰りとおぼしき高校生たちが「そうだ~~!!」と声援をかけてくれ、さらに、「安倍首相も派遣で働いてみろ~~」と叫んだら、フュージョンに二人乗りしていたカップルの女の子の方(ガッチャマンみたいなヘルメットを被っていました)が両手を挙げて拳(こぶし)をつくり、「あたしも派遣だ~~、その通り~~」とレスポンスを返してくれました(笑)。
さてさて、僕の本業の話へ(笑)。
最近ふたたび、霞が関で働く正規の国家公務員からの労働相談が相次いでいます。
そこで、僕が「講演」しているレジュメを初公開します。
(ここから)
第3講義「霞が関の非常勤職員の仲間とともに」
070218第2回「国公青年セミナー」
国家公務員一般労働組合
1.はじめに――国家公務員になる「動機」と職場の現実
・総人件費削減政策のもとで、国家公務員希望者が激減している(平成18年度実績)
・国家試験予備校の「いま」と人事院人材局の「試み」
・24時間灯(あか)りの消えない中央省庁「不夜城」の現実
霞が関(本省)勤務の正職員のメール紹介(厚生労働省、国土交通省、外務省ほか)
2.国公職場における非常勤職員の労働実態――労働相談から教えられること
・非常勤国家公務員(制度)の概要
全国で13万人、常勤化防止の閣議決定(S36)、給与法22条・人規15-15、15-14など
霞が関(本省)勤務者数が初めて判明 → 非常勤職員なしで国家公務は回らない
・非常勤職員のメール紹介(Aさん、Bさん)
コピー・お茶くみ・掃除から「なんちゃって係員」(審査、許可業務)まで
→「国家公務とは何か」の問いかけ 「公平性・専門性・恒常性・高度な機密性」は担保されるのか?
・非常勤職員の待遇改善に向けて
本省非常勤職員の労働条件(特許庁=資料1、厚生労働省、財務省)
3.労働組合の現在と未来――民間労組から学ぶ非正規労働者との連帯
・日本経団連「07年度版経営労働政策委員会報告」を読む
→「ワーク・ライフ・バランス」という美名のもとでの労働者「個別管理」
・首都圏青年ユニオンの対抗軸(資料2) 参加型団交と地域結集(職場ではない)
・国公一般労働組合の存在意義「霞が関の冷たいコンクリにブルーシートを」(笑い)
→機関紙「国公いっぱん」第24~26号(資料3)
・これからの国家公務員労働組合のイメージ
全経済特許庁支部と全国税高岡支部のたたかい(資料4)
国家公務員は、地域労働者と国民生活の護民官として
以 上
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