日本の若い不安定労働者たち――現在と未来(レジュメ初公開)
こんにちは。
僕の労働組合運動も4年目に突入し、最初、財務省・外務省前では足がすくんでアジれなかったのに、いまでは普通にアジれるようになり、得意だった書くことに加えて、最近では「講演」なるお話技術にも磨(みが)きがかかりつつあります(笑)。アジることは、大切なオルグのスキルです。
フランスの作家・スタンダールの墓碑には、「書いた、生きた、そして愛した」と書かれているそうですが、僕の墓碑には、「書いた、アジった、そしてフラれた」と書かれるであろう……(笑)。
いまから静岡・伊東市に出張し、法務省の組合である全法務省労働組合に呼ばれて、「講演」してきます。そのまま、日曜日の青年雇用大集会に参加します。みなさん、明治公園で会いましょう!!
6月には、名古屋、北海道から呼ばれていて、もしかしら高知にも行くかもしれません。「そのときには、僕をよろしく!!」。
……というわけで、僕の話のレジュメを初公開いたします。
(ここから)
日本の若い不安定労働者たち ――現在と未来
070519 第9回全法務中央学習会
国家公務員一般労働組合
1.若い不安定労働者の概要(資料1、2『07年国民春闘白書』)
2.若い不安定労働者の職場――青年たちの捨て身の告発「俺たちはモノじゃない」
偽装請負・偽装派遣労働者――どんな働かされ方をしているのか
○光洋シーリングテクノ(徳島県、資料3)
「組合作って、でっかい花火打ち上げようや」
○松下プラズマ工場(大阪府、同上)
○キヤノン(栃木県、資料4)
「契約におびえず働きたい」
細切れの雇用契約労働者――「解雇」は突然無慈悲にやってくる(任期満了に理由はいらない)
○国家公務で働く民間契約社員(東京、資料5)
→労働組合に加入して、労働法を学ぶことが「たたかい」を変える
3.若い不安定労働者たちの未来――われわれの希望はどこにあるのか?
日本経団連『07年度経営労働政策委員会報告』
→集団的労使関係から労働者の「個別管理」へ
首都圏青年ユニオンのたたかい
→(社会保険未加入、残業代未払い、有休不許可の是正)
団体交渉の威力(憲法28条、労働組合法、資料6)
牛丼チェーン「すき家」アルバイト解雇撤回など
But.
労働委員会でたたかったAさんの言葉(略)
偽装請負で団体交渉を求めているBくんの言葉
「来年の今ごろ、僕はこの世にいないかもしれない。爆弾を腹に巻いて安倍政権を道連れにしたい」
4.日本資本主義の現段階――本当に「金で買えないものはない」か?(資料7)
日経新聞の派遣職種ごとの時給単価欄が意味するもの
霞が関で働く非常勤職員の組織化――国のおひざもとから「ワーキングプア」が再生産(資料8)
「すき家」ユニオン結成――払われなかった1万人・2年間の残業代は何に使われたのか
ライブドアユニオン結成――ヒルズ族と労働組合のミスマッチ(笑)
『資本論』と現代 物神化(人と人との関係がモノとモノとの関係に)と実体経済
5.終わりに――いま、労働組合に問われているもの
安倍首相「戦後レジームからの脱却」の意味
→戦後築かれた「人間生活のセーフティネット」をすべて破壊し尽くす
資本主義の基礎にあるべき「信頼」
果たして人間と人間は、本当に連帯できるのか? 「あなたは信頼に足る人間なのか?」
以 上
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