団結で生まれる大きな力。
こんばんは。
今日二つ目のエントリーです。
いま、団体交渉でたたかっている若い組合員の手記の最終回です。
団結で生まれる大きな力――Sさん
団体交渉が始まって3カ月が経ちました。交渉のなかで、やっと会社の本質が見えてきました。
職場で解雇通告をされたとき、会社は、解雇の経緯をその場しのぎの説明で済ませようとしました。私たちを「余分なコマは捨ててしまえ」という感じだったと思います。その適当さに本当にがっかりし、とても憤(いきどお)りを感じました。
国公一般の方と一緒に新宿にある労働基準監督署に相談に行くと、監督官が、会社と交わした労働契約書のあいまいさを指摘すると同時に、会社に対して契約期間である3月末までの給与を支払う請求権があるのではないか、とアドバイスしていただきました。全額でなくても休業補償である6割を支払えという交渉の余地はあると言われました。
労働基準法は、労働者にとって大切な法律だと思いますが、働く者の細かな気持ちは、労働組合の団体交渉しか救えない気がしました。会社は1カ月前に解雇通告をしていますが、その日から私たちが辞める日までの会社側との応酬や屈辱的な対応などの細かな部分について労働基準法という大まかな枠組みでは拾えないと思うのです。監督官は、あくまで労働基準法の最低ラインを守れ、と指導するだけですから。
国公一般が「会社を相手に直接団体交渉をしよう」という体制をとったとき、私は、団結することで生まれる大きな力を感じました。そして組合の方々の熱意と真摯(しんし)な対応が、いまの私たちにとって大きな救いです。交渉は続きますが、みんなの結束を信じて、最後まで頑張り抜きたいと思います。
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コメント
「労働基準法という大まかな枠組み」では「会社側との応酬や屈辱的な対応など細かな部分」が拾えない...
法と、それを発効させる現実との、厳然とした距離感、とでも言うものがある。
この「距離感」を自覚し、それを埋めるべく行動しているSさんに拍手。
そして、自分は普段、この感覚を持てているか。自問自答させられます。
投稿: 編集者N | 2007/02/16 午前 01時19分
編集者Nさん、コメントありがとうございます。出張や取材、その他もろもろあってコメントが遅くなりました。Nさんのお陰で(?)、僕の論文がじわじわと広がっております。
今後ともよろしくお願いします。
投稿: 国公一般担当者 | 2007/02/22 午後 03時56分