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2007/02/28

何のバッヂ? 正解は……。

 はおようございます。
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 友人の精神科医から「同じ気持ちなんだから、あんたも、付けるように!」と言われました。
 何のバッヂでしょうか?
 僕も初めて知りました。

 厚労省は、よくよく考えてみてください(笑)。

 正解は、名無しさんがコメントしてくれたように、障害者自立支援法にイエローカード(警告)する(僕は、大反対してきましたが)黄色いリボンでした。

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2007/02/27

3月は、労働相談月間です。

 こんにちは。

 3月は、国公労連の労働相談月間です(日、祝日除く)。
 雇い止めやいじめ、社保・雇用保険未加入、セクハラ、体調不良……、心配事をお寄せ下さい。単組とも協力し、解決するために、全力でサポートいたします。相談の際は、無料・秘密厳守ですので、できるだけ名前と所属を明らかにしてください。

 すでに、各方面からメール相談がたくさん寄せられていますのが実情です。
 回答までしばらくお待ち下さい。

 どこでも誰でもなんでも労働相談
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2007/02/24

速報 牛丼「すき家」は、未払い残業代を払え!渋谷キャンペーン

 休日のところ、失礼します。

 僕が、青年ユニオンの組合員としてサポートしている、牛丼チェーン「すき家」ユニオンなんですが、今日の午後、ずっとあたためていた計画「すき家は、未払い残業代を法定どおり支払えキャンペーン」を東京・渋谷センター街を中心に展開しました。
 
 僕は、「すき家」渋谷センター街店で牛丼を食べながら、そこで働くクルーのみなさんにビラとリーフレットを渡してきました(笑)。いま牛丼祭りだということで、たいへんお騒がせしました。
 しかし、クルーの方曰く、「昨年11月以前の残業代は支払われていないと思う」ということでした。だから、「青年ユニオンに入って、過去2年分の残業代あるいは割り増し分、がっちり支払ってもらいましょう」と訴えてきました。

 レイバーネットが、どこのメディアより早く報道してくれているので紹介します。

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2007/02/22

「契約におびえず仕事したい」。

 こんばんは。

 我慢が出来ず、今日2度目のエントリーです。

 「朝日」東京版は、朝刊38面で「契約におびえず仕事したい」との見出しで、天下のキャノンで偽装請負として働いていた大野秀之さん(33)が、本日、衆院予算委員会の公聴会にのぞむ姿を記事にしています。

 夕刊では、「『請負』実態を証言」「キヤノン大野さん 『精神的に限界』」との見出しを立てて、追加報道。
 ぜひ、ブログ読者のみなさん、直接読んでいただき、キヤノンの行為に怒りをぶつけてほしいと思います。労働組合の担い手として許せないのは、キヤノンは「使用関係がない」「偽装請負はない」として団体交渉を拒否しているという事実なんだ。7年近くも働いてきた労働者の声すら聞かないという態度は、絶対に許されない。

 大野さんの叫びは、まさに国公一般の組合員の叫びと重なります。

 ちなみに、キヤノン会長は、日本経団連の会長もしている御手洗冨士夫氏です。企業の法令遵守(コンプライアンス)とかなんとか言っているけれど、まったく恥ずかしい。

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東京都労働委員会に申し立て

 こんにちは。

 昨日午後、出張先の静岡から帰局し、そのまま東京都労働委員会(都庁南棟35階)に向かい、昨年から団体交渉を続けている会社とのあっせんを申し立てました。

 組合事務所であっせん申し立ての文書を書き、委員長にチェックしてもらい、組合印を打って、あっせん委員のいる都庁に向かうころには、もう夕日が沈もうとしていて、南庁舎35階から眺める夕日は、とても綺麗(きれい)でした。

 全国の組合オルグのみなさんのうち、あっせんや調停の文書作りの出来ない人がいる、と聞き及んでいるので、状況を見て、今回、僕が書き上げたあっせん申請文書を全文ここに掲載していきたいと思います。

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2007/02/16

出張へ……。

 土日から週初めまで出張に出ます。
 
 さあ、講演のレジュメと資料、一眼レフのカメラと、いま読んでいる『資本論』第3部を抱えて、行って参ります。

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2007/02/14

霞が関の宣伝原稿 ver.2

 こんにちは。

 今朝は、バレンタイン・デーとはまったく関係がないのですが、東京・丸の内に移動している文部科学省ビル前で初めて宣伝を行いました。雨がパラパラ降ってきたので、リーフレットを配布するのは難しいかな、と思いましたが、ふたを開けたら、250枚もまくことができました。
 文部科学省ビルは、丸の内でも有名ファッション・ブランド店がひしめく「仲通り」にあり、朝8時過ぎ、国公労連の宣伝カーをガガッと停めようとしたら、ななななんと、歩道でモデルさんが写真撮影をしていました。隣にいた国土交通省勤務の青年組合員曰く、「あっ、カリスマモデルの藤井リナちゃんじゃないの? やっぱ色黒っ!!」だってさ、……いきなり「フジイリナチャン」なんて言われても僕にはまったくわからなかった(笑)。


 ……そういうわけで、今夜は、霞が関の宣伝原稿ver.2。

格差社会の是正編
 ご通行中のみなさん、出勤途中の国家公務員のみなさん、おはようございます。
 私たちは、国家公務員やその関連する企業の職員であれば、正規職員でも非常勤職員でも一人でも入れる労働組合、国公一般です。朝早くからお騒がせいたします。

 あわせて本日水曜日は政府が定めた定時退庁日です。「せめて今日くらいは定時に帰り、家族と一緒の夕食とか、友人との会食とか日頃の疲れを癒しましょう」という宣伝行動もおこなっています。

 私たちの仲間が機関誌「国公いっぱん」最新号をお配りしています。是非、手にとって読んでいただき、私たちの運動への理解とご支援お願いします。

 いま、格差社会が問題になっています。
 小泉内閣の5年間により、強い者はより強く、弱者はより弱い立場に追いやられています。今や労働者の30%以上がパート、アルバイト、派遣などの非正規労働者だと言われています。前小泉内閣が企業のリストラの支援をするなどして、格差が急速に広がっていったためです。

 正規と非正規の所得の格差は、年齢とともに広がっており、30代では3倍もの賃金格差になると言われています。
 所得配分の不平等も増しています。OECD(経済協力開発機構)は昨年7月に発表した報告で、日本が、アメリカに続いて2番目の貧困率であると発表しました。日本はここ7~8年で急上昇しています。少数の高額所得者がさらに高額所得者になり、多くの人は所得を減らし、低所得者が増えていのが現状です。

 国家公務員の職場でも、相次ぐ定員削減によって足りなくたった人員を、非常勤職員や派遣、請負など非正規の職員で補完しています。
 公務の非常勤職員の給与の財源は、多くが庁費や物件費などですが、小泉「構造改革」により公務員の人件費だけでなく、物件費の削減にも及んでいます。そのため、非常勤職員の給与、ボーナスなどが一方的に削減されるなどの事態も生じています。
 公務の職場で働く人々の間でも、格差が広がっているのです。

 国公一般は公務の非正規労働者や、派遣、請負、公務関連の民間労働者の労働条件を改善するとりくみも行っています。「一方的にクビを宣告された」、「社会保険に入っていない」などの問題点があれば、是非、国公一般にご相談下さい。
 国公一般は、いつでもどこでもなんでも、労働相談を行っていますので、お気軽に連絡下さい。

 非常勤職員も含め、多くの不安定雇用者の労働条件を改善させ、働きやすい職場とするためにも、私たち国公一般や国公労連の各省庁の組合に加入して下さい。みんなで、一人一人の労働条件を守りましょう。


非常勤職員の待遇編
 霞が関の各省庁には、「事務補助員(朝の掃除、お茶出し、コピー取り、記事まとめ、数値入力から正職員のやる調査まで)」と呼ばれるたくさんの非常勤職員(大半は20代・女性・任用期間3年)が働いています。
 しかし、各省庁・部局が勝手に労働条件を決めて募集をかけているので、国は、正確な数すら把握していません、統計上では、全国で2万人の事務補助員がいると発表しています。事務補助員は「定員外」となるため、大半は、「人件費」ではなく、「庁費(=業務維持の必要経費、雑費)」で雇用されています。また、「研究費」「特別会計」などで採用している実態もあります。

 霞が関のある省では、この3月、予算削減を理由に事務補助員の月額2万円の賃下げが一方的に決められ、ある職場ではフロアで働く非常勤職員全員の解雇が強行されました。
また、 ある女性事務補助員は、「日給8000円と少し。手取りは、せめて基本給ぐらいほしい」と訴えています。また、霞が関の職場は、「堂々とセクハラする正職員がいる」「自分の仕事を事務補助員にまかせて先に帰る上司がいてびっくりした」。また、「正職員と同じ仕事をしているにバイトさんと呼ばれる」など不満でいっぱいですが、労使交渉もなければ不満を訴える場所もネットワークもありません。民間の派遣社員に転職した女性は、「国の職場に就業規則がないのには本当に落胆した。辞めるしかありませんでした」と語っています。

 わたしたちの組合には、年間50件の相談が寄せられています。
 その内容は、賃金やセクハラ、パワハラ、公務災害、解雇、いじめ、勤務時間、など、多種多様です。すべてをすぐに解決とまでは行きませんが、困難な状況ではたらく人々が連帯するなかで、その解決の方向も見えてきます。困ったときには、是非ともご相談ください。


派遣社員編
 ご通行中のみなさん、出勤途中の国家公務員のみなさん、おはようございます。
 私たちは、国家公務員やその関連する企業の職員であれば、正規職員でも非常勤職員でも一人でも入れる労働組合、国公一般です。
 
 いま、私たちの仲間が機関誌国公一般の最新号をお配りしています。是非、手にとって読んでいただき、私たちの運動への理解とご支援お願いします。
 
 国公一般の労働相談で一番多い相談が、パワハラ、いじめとセクハラです。
 非常勤だけでなく、正職員からも寄せられています。パワハラやセクハラは、公務の信頼失墜行為であるとともに、被害者が大きな心の傷を受ける犯罪行為です。国公一般は、それぞれの職場の状況と相談者の気持ちを考慮に入れながら、最善の対応をとります。これまで、病休中の組合員が、職場の異動を勝ち取り、リハビリしながら職場復帰すると言う成果や当局の退職強要攻撃をはねのけて、働き続けるという成果を勝ちとっています。
 
 霞が関や丸の内の中央省庁には受付や事務、警備や設備の保守業務など、たくさんの派遣・請負労働者が働いています。しかし、派遣契約書の内容が間違っていたり、そもそも雇い入れ通知書を交付していなかったりする会社があとをたちません。派遣労働者を受け入れる省庁側が派遣先台帳を作っていなかったり、契約業務以外の仕事をさせたりしているケースもありました。
 国公一般は、派遣会社と派遣先である省庁当局と団体交渉を行い、そうした無法を是正させてきました。

 わたしたちの組合には、年間50件の相談が寄せられています。
 その内容は、賃金やセクハラ、パワハラ、公務災害、解雇、いじめ、勤務時間、など、多種多様です。すべてをすぐに解決とまでは行きませんが、困難な状況ではたらく人々が連帯するなかで、その解決の方向も見えてきます。困ったときには、是非ともご相談ください。  

                                             以 上                                  


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2007/02/13

団結で生まれる大きな力。

 こんばんは。

 今日二つ目のエントリーです。
 いま、団体交渉でたたかっている若い組合員の手記の最終回です。


 団結で生まれる大きな力――Sさん

 団体交渉が始まって3カ月が経ちました。交渉のなかで、やっと会社の本質が見えてきました。

 職場で解雇通告をされたとき、会社は、解雇の経緯をその場しのぎの説明で済ませようとしました。私たちを「余分なコマは捨ててしまえ」という感じだったと思います。その適当さに本当にがっかりし、とても憤(いきどお)りを感じました。

 国公一般の方と一緒に新宿にある労働基準監督署に相談に行くと、監督官が、会社と交わした労働契約書のあいまいさを指摘すると同時に、会社に対して契約期間である3月末までの給与を支払う請求権があるのではないか、とアドバイスしていただきました。全額でなくても休業補償である6割を支払えという交渉の余地はあると言われました。

 労働基準法は、労働者にとって大切な法律だと思いますが、働く者の細かな気持ちは、労働組合の団体交渉しか救えない気がしました。会社は1カ月前に解雇通告をしていますが、その日から私たちが辞める日までの会社側との応酬や屈辱的な対応などの細かな部分について労働基準法という大まかな枠組みでは拾えないと思うのです。監督官は、あくまで労働基準法の最低ラインを守れ、と指導するだけですから。

 国公一般が「会社を相手に直接団体交渉をしよう」という体制をとったとき、私は、団結することで生まれる大きな力を感じました。そして組合の方々の熱意と真摯(しんし)な対応が、いまの私たちにとって大きな救いです。交渉は続きますが、みんなの結束を信じて、最後まで頑張り抜きたいと思います。

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「霞が関情報」を更新しました。

 こんばんは。

 とりうえず、「霞が関情報」を更新しました(トップページもチェックしてね)。

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2007/02/09

自分守れずして他人守れない。

 こんばんは。
外務省職員からのメールの記事を若干正確にしました)

 厚生労働省の外局が業務委託した会社Sとの団体交渉は、すでに2回行われ、いま会社側と国公一般との詰めの段階にきている。団体交渉のなかで、①会社が15人の契約社員に解雇を通告する過程が、あまりに乱暴でズサンだったということ、②ボーナス支給をめぐる規定など、雇用契約の内容があいまいだったことが明らかになった。

 
 自分守れずして他人守れない――Kくん

 昨年10月末、仕事中に突如(とつじょ)呼び出され、11月末をもって「解雇」との通告を受けました。
 私を含め15名の契約社員が対象で、いわゆる整理解雇です。

 上司は「既存の請負業務を落札することができなかった……」と言いました。別の職員たちには「お金がなくなった」の一点張りで、労働基準法で定められている解雇の理由を文書で示すことすらしてくれませんでした。
 私は、解雇理由と会社の言い訳を、怒りと悲しさが入り混じった気持ちで聞きました。信頼していた何かに裏切られたような、そんな気持ちでした。

 私たちの解雇は、ボーナス支給日の目前で行われ、3月末までの契約期間途中で一方的に強行されました。さらに、就職活動をするには厳しい年末でした。このような会社の酷(ひど)い仕打ちに納得できるはずもありません。まるで浸水したタイタニック号から、真っ先に救命具無しに海に放り出された……、殺されたのと同じです。
 私は、この先の人生の為にも、会社の間違った行為に対し泣き寝入りするわけにはいきませんでした。正しいと信じることを主張せず、自分の身すら守れないようでは、他人を守ることなんてできません。納得いくまで会社とたたかおうと決意しました。そして、10人の仲間と国公一般に加入しました。

 国公一般からたくさんの勇気をもらいました。また、組合役員の交渉術にも感銘(かんめい)を受けました。
 労働者は、本来、労働法によって守られているはず。しかし、労使紛争においては、行動を起こさないことには何も始まりません。法律の知識も大事ですが、それ以上に大事なのは、会社に立ち向かう勇気ではないでしょうか。

 たたかいは、まだ終わっていません。
 最後は笑って終われるように、組合員の仲間と共に頑張りたいと思います。

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2007/02/08

働く者をもっと大切にして。

 こんばんは。

 今日から三夜連続で、いま国公一般に加入し、初めての団体交渉にのぞんで会社とたたかっている若い組合員の手記を掲載していきます。この会社は、厚生労働省の外局が業務委託していたところなんですが、年末、ずさんな「解雇」通告を行い、契約社員15人は、年末の路頭に迷いながら国公一般の労働相談に駆け込んだのでした。


 働く者をもっと大切にして――Gさん

 いま私は人生初めての団体交渉の真っ只中です。
 団体交渉を通して、いかに会社が働く人に対して適当な扱いをしてきたのか、そのことをすごく感じました。人の上に立つ人が無責任な言葉を使ったり、「自分は雇われ社長だから」などと責任逃れをしたり……。

 働き始めるときに記入する雇用契約書ですが、この内容があいまいだったと知り、とてもショックでした。私は、働き始めるときに、契約書がしっかりしてるかどうかなんてまったく気にもとめていませんでした。行政の人には、違法な契約書がはびこらないような指導をしてほしいです。
 
 会社は利益がないと潰れますが、その利益を出すためには働く人が不可欠です。
 「契約社員だから」「バイトだから」といって、必要な時にどんどん使って、いらなくなったらクビを切るっていうのはどうかと思います。働く者を、もっともっと大切にしてほしい。会社は「解雇」という行為をもっと重く考えるべきです。

 いま私は23歳ですが、この時期に団体交渉を経験していることは、とてもいい体験をしてると感じています。これを機会に労働法を学ぼうと思います。

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2007/02/06

アルバイト書記の募集

 東京・霞が関にある全経済(経済産業省の労働組合)の特許庁支部が、アルバイト書記を募集しています。
 興味のある方は、問い合わせてみてください(期限が切れていますが、まだ大丈夫とのことです)。

 ただし、労働組合の書記という仕事は、まさにマルチな才能が求められるので、「事務だけ」「会計だけ」とかの仕事を求めている方には、たぶん不向きだと思います。

 以下、全経済のホームページから貼り付け。


 全経済労働組合特許庁支部の書記(アルバイト)募集

◆募集人員  1名
◆仕事 組合活動の事務補助(ビラの作成、宣伝行動、応対など)
◆条件 原則週5日(1日8時間)勤務、パソコンが使用できる方
◆待遇 日給8、200円(残業がある場合は、時給を割り増しして支給します)、社会保険・雇用保険完備、交通費支給
◆期間 1年(長期についても相談に応じます)
◆応募 履歴書(写真貼付)と応募理由(600字程度)を2007年1月31日までに郵送して下さい。

※書類選考後、面接日を連絡します。

〒100-8915 東京都千代田区霞が関3-4-3 5階
     全経済産業労働組合特許庁支部
     TEL : 03-3507-5588

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2007/02/05

悲しみのそば湯

 こんばんは。

 東京・霞が関、虎ノ門には、立ちそば屋さんが3軒ほどあって、その代表的なものは、「小諸そば」と「富士そば」である。
 少し西新橋の方へ歩いていくと、「吉そば」ってのがあるし、立ち呑みとドッキングした「薫そば」なんてのもあるわけだけれど、とりあえず、この並びは、僕的なランキングだ(笑)。

 仕事がクソ忙しいとき、霞が関の職員は、ほとんど省内を売り歩く弁当を頼むことになるが、「おごってあげるよ」と非常勤職員に甘言ささやき、銀座・有楽町の寿司屋とか中華料理店へとタクシーを飛ばし、午後1時半ごろ悠然(ゆうぜん)と帰ってくる金持ちキャリア上司と違って、お金のない僕は、だいたい「小諸そば」の「二枚もり」(400円)ばっかりなんだ。

 土日と続けて仕事を全力でやったものの、やはり終わらず……、いや、終わらないというより、仕上がった報告書を上司に読んでもらい、赤字でチェックとか直しを入れて確認してもらわなければならず、この仕事は、結局、週をまたいでしまったわけだった。月曜日の午前中、肝心の上司は、鳥取県へ出張していて、仕方なく報告書をファクスで送ることにした。

 そんで上司にファクスを送ったのが、午後2時過ぎで、ホッとしたと同時に小腹が空いているのに気づいたわけだが、昼食も取らずに「オレ、仕事頑張ってたんだなァ」と感心しつつも、そう言えば、朝食は、マクドナルド虎ノ門店に入り、「だれも知らない朝ゴハン」という触れ込みのマックグリドルなるメニューを頼んだのだが、これがヒドイ代物(しろもの)で、パンとパンとの間にハンバーグと目玉焼きだけでなく、ななななんと、メイプルシロップがたっぷり塗り込んであったんだ……、一口食べて、アワワワ、びっくりしたぜ、この野郎(!!)。それりゃ、こんなマズイ食べ物、「だれも知らない」っての(笑)、……そうか、あれを食べたために腹持ちしたんだなァ、などと思い返して、同僚に「遅い飯、行ってきま~す」と声かけて向かった先は、なぜかマクドナルド虎ノ門店の隣りの隣りの隣りにある「小諸そば」だった。それで、注文したのも「二枚もり」だった(笑)。

 ざるそばを食べるとき、普通は、スルスルっと食べてツツッと店を出るか、時間があれば、熱いそば湯をもらって汁(つゆ)に入れ、それを啜(すす)るか。今日の僕は、店のおばさんに「熱いそば湯、ください」と言い、ポットに入っていない新鮮なそば湯を啜ったわけだが、二枚もりの場合、そばを食べた後とはいえ、汁(つゆ)の量が多いので、そば湯を継ぎ足し継ぎ足ししないと、僕の場合、濃くって飲めない。それで、ちょっと飲んじゃ継ぎ足し、継ぎ足しちゃ飲む、そんな変なことを繰り返していったわけだけれど、今度は、そば湯の方がだんだん濃くなってくるわけだった(笑)。

 そ、れ、で……、だ。

 お椀(わん)の3分の1ぐらいの「そば湯割り汁(つゆ)」を飲んだときだった。
 僕は、その味が、名古屋でおやじと二人っきりで暮らしているおふくろが作ってくれたみそ汁の味と似ている!!!と電撃的に思ったのだ(笑)。心持ち白く濁っているとはいえ茶色い汁(つゆ)は、断じて八丁味噌を使ったみそ汁のはずがない。目で何度も確かめる。さらに、余りの驚きに周囲をゆっくり見回すと、タクシーの運転手らしき人しかいなかったわけだが(笑)、僕は、肩をすくめながら「この味、みそ汁じゃん、ホントかよ~~」と呟(つぶや)きつつ、ズルズル啜ったのだ。

 考えてみると、名古屋から上京して約10年、以来僕は、おふくろの作ったみそ汁など一度も飲んだことがないことに気がついた。帰省を始めたのもこの2、3年のことだし、帰省してもドングリみたいな甥(おい)や姪(めい)を一列に並ばせるのに大変で、両親とはまったく没交渉だった。おふくろのみそ汁の味など、とっくに忘れているはずなのに、なんと今日、大東京のど真ん中、霞が関・虎ノ門の立ちそば屋「小諸そば」で一人で飲んだそば湯の味が、まさに名古屋岡崎・赤味噌のそれそのものだと気がついたときの、この悲しみのボリュームをなんと表現したらいいのでしょうか……(笑)。

 『前略、おふくろさま』風に……。

 入院している父親を見舞ったおふくろは、誰もいない病院の暗い廊下の赤電話に体を預けて、東京の息子と話をしている。

おふくろ「あんたよォ、もう、そんなおそがい(怖い)東京なんかにおらんでよォ、はよ(早く)、名古屋に帰って来ておくれんやれ」
 僕「……、まだ、オレ、やり残したこと、あるだわて」
おふくろ「やり残したことって、あんたよォ、何だんやれェ、そんなの、ホントはありゃせんだらァ」
 僕「……」
おふくろ「あんた、そんなもん、最初っから、ありゃせんかっただらァにィ」

 


 やばっ、こんなの書いてたら、頭、痛くなってきた……(笑)。
 

 ……もう、帰ろっと。

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2007/02/03

メディアの弱さ、強さ。

 今日、明日と休日出勤なんだけど、休日の霞が関と虎ノ門はゴーストタウンのように静かだ。この静けさのなかで、仕事のモチベーションを高め、一気に片付けてしまおう。

 

 そんで今日は、書くこともないので、労働組合的に大事だなと感じた二つの記事を紹介します。

 一つ目は、週刊東洋経済と派遣大手クリスタルグループとの仁義なき4年戦争に終止符が打たれたという記事だ。週刊東洋経済の記事は、昨今の違法派遣や偽装請負の行政摘発に先鞭(せんべん)を付けたスクープで、企業にとって「法令遵守」が何よりも不可欠な要素だということを天下に知らしめた。

 まずは2月2日、共同通信が配信した記事。

 派遣会社が訴え取り下げ
 東洋経済の名誉棄損和解

 週刊東洋経済の記事で名誉を傷つけられたとして、大手人材派遣会社のクリスタル(京都市)とグループ会社が発行元の東洋経済新報社(東京)に計約10億1000万円の損害賠償などを求めた訴訟は2日、クリスタル側が訴えを取り下げることを条件に、東京高裁(宗宮英俊裁判長)の控訴審で和解が成立した。
 昨年4月の東京地裁判決は、同誌2003年2月8日号の「異形の帝国『クリスタル』の実像」との見出しの記事について名誉棄損を一部認め、東洋経済側に300万円の支払いと記事の取り消し広告掲載を命じた。
 昨年11月、クリスタルを子会社化したグッドウィル・グループ(東京)は「新経営体制で訴訟継続の必要性がないのではと和解勧告を受け、取り下げた」と説明。東洋経済新報社は「当社の主張、報道の正当性が認められたと判断している」とコメントしている。

 違法と不透明な経営を続けてきた派遣大手企業が、その豊かな財力で、マスメディアの追及を圧殺しようとしたが、労働組合による「偽装派遣を是正せよ!!」という決死の告発とマスメディアの勇気あるキャンペーンによって、その野望が打ち砕かれたと言ってもいいだろう。

 詳しくは、「強い者いじめ」が趣味だというジャーナリスト・山岡俊介氏のブログをご覧ください。


 二つ目は、クリスタルも恐れるという「しんぶん赤旗」しか報じていないらしいんだけれど(笑、さっき調べたら大手の商業紙は報じていない!!)、アメリカ最大のスーパー・ウォルマートが、従業員など約8万6000人に約40億円の残業代を支払うと米労働省が発表したという記事。まるで、未払い残業代が10億円規模になると報じられている「すき家」のあとに続く海の向こうの話(笑)。

 これも、たたかう個人株主代表の森岡孝二先生のブログをご覧下さい。


 し、しかし、マスメディアがまともに動くとなると強いし、怖い(笑)。

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2007/02/01

外務省職員からのメール

 こんばんは。

 いま外務省前で国公一般のリーフを配布しているんですが、職員からアンケート葉書がぞくぞく寄せられています。後日、当局の様子を見ながら、外務省職員がどんな労働条件で働いているのか、明らかにしていきたいと思う。
 同時に、外務省の労働組合は何をやっているのか? そもそも外務省には、国家公務員法で定められた職員団体としての労働組合はあるのかないのか? そのあたりの問い合わせも国公一般に寄せられているので、今後、僕の知りうる限りのことをブログで書いていきたいと思っている。
 そうしないと、外務省は、職員のことを考えないし、世界の在外公館で働いている現地採用職員のことも真剣には考えないと思うからだ。

 この前、ある外務省の職員と話したとき、僕は、「○○さん、どんな職場にも労使関係が必要ですよ。緊張した労使関係がないと腐敗しますよ」と言ったのだが、彼からは即座に「労働組合なんかやったら、わたし、干(ほ)されちゃいますよ」と返答されたので、キング・オブ・権力のなかの一つである外務省のなかで、労働組合を立ち上げ、その活動をすることの難しさを想像したのだった。

 そんで、今日は、外務省追及の序章的な意味合いも込めて、外務省で働く職員からのメールを一つだけ紹介したい。


 日時 2007年1月28日 21:51
 件名 応援します、労働組合

 外務省に勤務する公務員です。
 外務省は外国勤務が頻繁(ひんぱん)なため労働組合が存在しないような組織となっています。
 そのため不払い残業が慢性的に行われているにもかかわらず、これを非難する声もあげられない組織です。ハードワークのため省内に精神的疾患を煩(わずら)っている職員は300人もいると聞いております。
 このような劣悪な労働条件を改善するには、現在のところでは他省の労働組合の方々のパワーに依存する他はありません。
 外務省の中でも、労働組合を応援している者がおりますので、頑張ってください。

 以上


 僕は、このメールを読んで、国公労連の労働組合の存在意義について考えざるを得なかった(頼りになる労働組合にならなければならないということ)。
 本当かどうか、後日、情報公開請求するとして、2543人(正職員2238人、非常勤305人、昨年11月17日現在)いる外務省本省でメンタル疾患が300人いるということが事実なら、これは、ほとんど税金の無駄遣いというか、公務そのものが維持される環境にない。
 ちなみに、万国にある在外公館には6000人近い現地採用職員が懸命に日本外交を支えている。

 外務省は、数年前の不祥事事件の続発でマスコミと国民から激しく叩かれた。その結果、省の外部に外務省改革に関する「変える会」 や職員の自主的な改革グループ(笑)などを組織した。その結果、川口大臣(当時)が平成14年、「開かれた外務省のための10の改革」なるキャッチコピーを冠した報告書をまとめたのだったけれど、それもいまは昔、日本外交のために日々働いている職員たちの労働条件は、まったく変わらないというか、ますます悪化しているような気がする。

 たとえば、外務省職員自身がまとめたという「変えよう!変わろう!外務省」提言と報告「『内からの改革』スタート」には、「3.外務省職員自らが直ちに実施する行動・活動」との項があり(笑)、「事務の合理化」の内容として「勤務環境(a)休暇制度の周知、(b)公正かつ合理的な勤務時間管理、(c)実態に見合った残業手当の支給」という至極まっとうな記述がなされているのだが、国公一般に寄せられているアンケートの実態を見ると、ほとんど空文化していることがわかる。
 ほとんどの外務省職員が、「残業手当は全額支払われていない」と答えているのだ。

 たとえば、僕の手元には、報知スポーツ(05年7月11日付)があって、そこには、「外務省のラスプーチンと呼ばれた男」と題して、佐藤優さんが外務省の内幕を赤裸々に語っているのだが、その記事曰く、「(鈴木)宗男氏の前で土下座や裸踊りを繰り広げたエリート幹部たち。時には、口紅でおなかに絵を描いてまで笑いを取ろうとしたこともあった……、現在、外務省は恐ろしい無気力に支配されているという。「みんな積極的に何かやると、その後大変なことになるかもしれないと、おびえあがっています」。幹部同士は、互いの不倫や失態を密告し、足を引っ張り合う状況だという。」。

 さらに、佐藤氏は、ノンキャリにもかかわらず、28歳だったモスクワ勤務時、年収2000万円を超えていたことを告白している。「給与と在外手当と住居手当で年収2000万は軽く超えます。そういう国民の常識からかけ離れているところがある。感覚を普通にするために、国民の目を外務省の中に向けるようにしないといけない」。
 昨日、背任容疑と偽計業務妨害の罪に問われている佐藤氏の控訴審判決(控訴棄却、懲役2年6月)があったが、それを報道する「読売」夕刊は、佐藤氏の「エリート主義の穴に落ちてしまった。国民に対する説明責任を果たせていなかった」「外務省は私の逮捕をきっかけに説明責任に気づいた」というコメントを載せている。

 外務省本省で懸命に働く(圧倒的多数の)職員たちの労働実態と、僕が、世界に散らばっている外務省在外公館現地採用職員たちから寄せられている実態と、それらを合わせて考えてみたところ、果たして外務省は、本当に「開かれた外務省」になったのだろうか……、佐藤氏の言うように「説明責任に気づいたのか」……、いまのところ、僕には、大きなクエスチョンマークがついたままだ、と思ってみる。

 今月21日(水)、いつものように国公一般は、外務省本省前で早朝宣伝行動を行いますので、警察官のみなさんは、くれぐれも妨害しないでください(笑)。

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