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2007/01/31

柳沢厚労相の「暴言」に抗議し、罷免を求める(談話)

 柳沢厚労相の「暴言」に抗議し、罷免を求める(談話)

 1月27日、柳澤伯夫厚生労働大臣は、島根県松江市内で開催された自民党県議の集会で、出生率の低下にふれた際、「15~50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」などと発言した。
 これは、女性の人格をないがしろにする人権否定の発言であると同時に、「少子化」現象の原因を女性だけの責任に転嫁しかねない問題発言である。「子どもを生み育てることに喜びを感じることができる社会」をめざす厚生労働省のトップとして、その資質を疑わせる発言であり、安倍首相に対し柳澤大臣の即時罷免を要求する。

 政府は、「少子化」対策を最重要課題としているが、そのためには、安心して子どもを産み育てられる環境をつくることこそが必要である。
 働く女性の約7割が出産を機に離職を余儀なくされ、子育て期にある30代男性の4人に1人は、週60時間以上就業している。また「ワーキング・プア」と呼ばれる働く貧困層も社会問題となっている。結婚したくてもできない低賃金、待機児童を解消できない保育政策、女性が働きつづけることを困難にするまでの男女格差は解消せず、パート労働者の劣悪な労働条件も放置され続けている。
 こうした状況を直ちに改善することこそ、厚生労働省が取り組むべき課題であるにも関わらず、今回の大臣発言は、その責任を全くふまえていない。

 今、厚生労働省は、生活保護世帯の母子加算の縮小廃止、保育所の公的責任の縮小、ただ働きを合法化する「自己管理型労働制」(ホワイトカラー・エグゼンプション)の導入など、「少子化」対策に逆行する政策を進めようとしている。今回の大臣発言は、そうした厚生労働省の施策と関係していると考えざるを得ない。
 世界では「いつ何人子どもを産むか産まないかを選ぶ自由、そのための情報と手段を得ることができる基本的権利」が重要な女性の権利として確立されている。日本でも男女共同参画社会基本法を遵守し、推進する立場にありながら、「女性は産む機械・装置」などと発言することは厚生労大臣の資格に値しない。

 国公労連は、柳澤大臣の罷免を重ねて要求するとともに、少子化対策の観点からも労働諸法制の改悪を中止し、憲法にもとづく施策の展開を政府に求める。
同時に、男女平等と女性の地位向上、仕事と生活の両立など、労働者が人間らしく生き働けるルールの確立に向けて、07年春闘を全力で奮闘するものである。

                      2007年1月31日
                     日本国家公務員労働組合連合会
                     書記長  岡 部 勘 市

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コメント

今回はいきなりボンと(談話)ですね。あんなヘボ大臣に対しては
理路整然と美しく抗議しても、「ブタに真珠」ですよ。「下がれ、
下郎!」で十分では?このブログを読む人は、岡部書記長の述べる
情勢等は春闘討論会等でたぶん何度も聞いてると思うんで、もっと
「がぶり寄り」さんの生身な言葉で弾劾した方がおもしろいと思いますが…。
 ところで。国家とは、っていきなり話がワイドですけど、国民に
法律等のルールに従わせて義務を課したり、権利を保証したりって
いうお堅いものだと思うのですが、労働組合が国に「人間らしく
働けるルールの確立を」と突きつけなきゃいかんところが何とも
皮肉に思えます。働いたりさぼったりがその人の自由意志でできる
ような裁量労働は、本質的には自営業ぐらいじゃないでしょうか?

投稿: 時代遅れ | 2007/01/31 午後 09時31分

こんにちは。
大臣として、というより、国民の代表がこんな発言をするようでは…
彼は、議員を辞職すべきです。
それはそれとして、野党は、この件ばかりにエネルギーを注いでいるように見えますが、本件以上に野党としてやらなければならないことは、腐るほどあると思います。
揚げ足取りに躍起になっては、無党派層が増えるだけ。
野党の学習能力の無さにもガッカリです。
今こそ、相手の悪い点ではなく、自分たちの良い点…与党の政策の悪い点を具体的に示した上で、では自分たちなら何ができるのかを、具体的に主張して貰いたいです。

投稿: Kei | 2007/02/01 午前 09時11分

柳沢厚労相から見た、女性に対する歪んだ考え方が表面化したようですね。任命し かばい続ける安倍首相も大臣も人格を疑います。

当たり前の事ですが、実際の出産は今でも母子共に命がけの行為なのです。

しかも、私の町は去年から産科医不足で出産施設が閉鎖しました。ママさん達はお産のために、1時間以上かけて隣町に行っています。

女性は産む機械と言う表現はありえませんよね。

出産直前まで、元気だったお母さんと赤ちゃんが突然の出血でお母さんだけが今でも意識が戻っていない方も知っています。

私のような核家族・共働きの家族の出産・子育ては女性も男性も一緒に協力しながら行わなければ、育てられない環境です。

実際に男性が育休を取っても、経済面・保育施設のサービスの少なさから、やりくりに毎日苦労している環境です。

もっと、大臣は実際の子育て世代の現場を見て勉強して欲しいものです。

厚労大臣の言葉の裏には、常に国民の命に関わる発言になる事を意識して下さい。

選挙結果を見て辞任を考えるとか、支持率がどうのとか・・国民をバカにするのもいい加減にして下さいね。

私のような田舎の者にこんな事を指摘される事は、
とても情けない事なんですよ~

しっかりしなさいよ~高給取りの大臣!!〔笑←笑い事でないけど〕

投稿: 育児休暇中公務員〔男〕 | 2007/02/02 午後 09時48分

辞職ではダメです。総理は柳沢大臣を即刻「更迭」すべきです。ごく当然のことです。

投稿: | 2007/02/13 午後 09時26分

時代遅れさん、keiさん、育児休暇中公務員〔男〕さん、コメントありがとうございます。レスポンスが大変遅くなり、申し訳ありません。

 柳沢発言は、「産む機械」発言の後も「労働時間だけが売りもの」発言など続いていて、野党は、与党内部のなかにある人間蔑視の思想そのものを批判していく必要がある気がします。

 人間が人間を支配する、そういう欲望の強い男としての僕は、柳沢発言の思想を考え、それを批判していく行為そのものが、そのまま僕自身の内部にある無意識の「差別意識」を自己批評していくことになると考えています。

投稿: 国公一般担当者 | 2007/02/22 午後 03時47分

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■「産め産め節」を唱える「産め産め族」  どうもです。都筑てんがです。  体調不良で、ここしばらくダウンしてました。  で、今回は、 お偉いさんの「女性=産む機械・装置」発言についてhttp://punigo.jugem.jp/?eid=277 「産む機械発言」だけが問題じゃないんだよ、柳沢さん…。 http://punigo.jugem.jp/?eid=279 柳沢厚労相「子供二人以上持ちたい=健全」発言について http://punigo.jugem.jp/?... [続きを読む]

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