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2006/12/20

外務省前の攻防戦(第1ラウンド)

 こんばんは。

 今朝は、国公一般の定例の宣伝行動でした。
 いつも毎月第1水曜日は、内閣府前(本府、4号館前)で行い、第3水曜日の朝は、外務省・財務省前で行うことになっています。もう何年も続いている活動です。僕は、午前8時前には出勤し、機関紙「国公いっぱん」(外務省・財務省分それぞれ500枚)や緑色の組合旗や腕章(わんしょう)など宣伝資材を準備し、国公労連の街宣車(右翼ではありません、念のため、宣伝カーとも言います……)を霞が関へと回しました。

 午前8時30分、外務省前に組合員がぞくぞくと結集すると同時に、麹町警察署の紺色警察官たちが警棒をカチャカチャ鳴らしてやってきます。毎度のことですが、警察官が「どこの団体の方ですか?」「今日は、何時までやりますか?」と言い、僕たちは呆(あき)れた感じで「いつもやっているでしょうが、みなさんおなじみの国公一般ですよッ」「9時半まで、やらせていただきますよッ」と答える。警察官たちはローテーションで外務省前に配置されているのですが、配置換えのときに、お互いの班同士で、申し送りをまったく怠っているために外務省前の情勢を学ばないまま送り出される。だから、警察官たちは、僕たちに同じことを「尋問」し、僕たちは、毎回まったく同じことを答えるはめになる。まさに、役所体質、無駄の権化だ。

 ところが、今朝の麹町警察官は違った。
「外務省前での宣伝は止めていただき、農林省前に行って宣伝してくれないか?」と言ってきたのだ。さらに、「宣伝許可証はあるのか?」とも聞いてきて(笑)、「あなた方の宣伝を認めると、右翼も認めなくてはならない」という訳の分からないことを言い出す。そもそも農林省前ならいいとは、農林省をバカにした発言だ(笑)。

 国公一般の委員長は、警察官のお願いを即刻却下し、拡声器の電源を入れる。マイクを握って、「あ~、あ~」(笑)。
 僕は警察官に向かって「もう何年も外務省前でやってきているんですよ。あなたたち、知らないとは言わせませんよ」「僕らは、外務省に向かって労働条件を改善せよと訴えているわけで、右翼や極左殺人暴力集団などの政治団体とは関係ないんですよ。なんで今日に限ってこんなにたくさんの警官が妨害しにくるんですか?いい加減にしてくださいよ」とマイルドに問い詰める。
 警官の一人は、「わかってる、わかってるんですよ。し、しかし、署の方から言われているんだ。署の方針らしいんだ。われわれも仕方ないんだ」と言いながら、困った顔をする。
 そのうち、武闘派の副委員長が「なんじゃい、なんじゃい」と言いながら、警察官6人の群れに割り込んでいく。小競り合い寸前、一気に緊張感が高まる……(笑)。
「あんたら、外務省前で宣伝行動をしちゃいけないという法的な根拠を示しなさいよ。公務員の行動は法令にに従っておこなわれるんだから。何の法律の、何条に外務省前でやっちゃ駄目って書いてあるんだよ」
「……」
「われわれ国家公務員の労働組合は、サービス残業是正とかセクハラ・パワハラ止めよとか、そういう当たり前のことを主張しているだけでしょうが。あなたたち警察官は団結権も制限されて組合さえ作れないんだから、われわれは公務員として代弁してあげてもいるんだよ」 
 組合員はそれぞれビラを抱えて霞が関駅の出入り口に立ち、職員に手渡していく。委員長は、警察官に取り巻かれたまま、拡声器で演説を始める。僕は、委員長の肝のすわった態度に驚きつつ、敬服する。一方、武闘派の副委員長は、警察官のなかの偉いのかどうかわからない中心人物に、改めて警察法の趣旨(しゅし)を教え諭していく。
「あんたら、民主警察官というのはさァ……」

 警察法
 第1章 総 則
 第1条 この法律は、個人の権利と自由を保護し、公共の安全と秩序を維持するため、民主的理念を基調とする警察の管理と運営を保障し、且つ、能率的にその任務を遂行するに足る警察の組織を定めることを目的とする。
 第2条 警察は、個人の生命、身体及び財産の保護に任じ、犯罪の予防、鎮圧及び捜査、被疑者の逮捕、交通の取締その他公共の安全と秩序の維持に当ることをもつてその責務とする。
 2 警察の活動は、厳格に前項の責務の範囲に限られるべきものであつて、その責務の遂行に当つては、不偏不党且つ公平中正を旨とし、いやしくも日本国憲法の保障する個人の権利及び自由の干渉にわたる等その権限を濫用することがあつてはならない。
 第3条 この法律により警察の職務を行うすべての職員は、日本国憲法及び法律を擁護し、不偏不党且つ公平中正にその職務を遂行する旨の服務の宣誓を行うものとする。

 みなさん、ここの黒字強調部分は、重要ポイントです……(笑)。
 
 副委員長は、「みなさんのやっていることは、われわれ労働組合の表現自由を抑圧・制限することになりますよ。外務省前は駄目で、農林省前でやってくれとは、まったく筋が通らないでしょうが。それとも丸の内署と麹町署とでは方針が違うのか。それに、ここは天下の公道ですよ」と、どんどん警察官を理詰めにしていく。
 委員長が演説を終え、次々と組合員が演説をリレーしていくが、取り巻く警察官の数は変わらない。壁のように拡声器の前に立ちはだかっている。
 警察官が5、6人も立ちはだかって取り囲むと、何も悪いことをしていないのに、異様な雰囲気になるから、ホント嫌だよな~(笑)。副委員長が「あんたたちこそが、通行の邪魔になっている」と突っ込む。

 僕らは、どんどんビラをまく。職員が次々に手に取っていく。
 
 外務省と総務省との間を警備している(暇そうな)警察官に、僕が訊く。
「何で、今朝は、こんなに警察官がからんでくるんですか? まさか、外務省本省が麹町署に頼んだんじゃないでしょうね~~」
「(焦った感じで、首をぶんぶん振って)いやいや、それはありません。麹町署からの単独の指令です。とにかく、止めてくださいって言っているんですよ」

 ビラをまきながら、「組合側に大義あり、勝利を確認!!」と思ったけれど、現場を守る警察官が悪いわけでもなく、彼らも大変だよな~~と思い直した、外務省前の攻防戦(たぶん第1ラウンド)でした。

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