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2006/10/30

人事院、分限処分指針を通知(失踪は1カ月で免職、病気休職は累積3年)。

 人事院は10月13日、勤務実績が悪かったり、心身の問題で職務が遂行できなかったりする国家公務員を降格、免職処分できる分限制度の適用指針を初めてまとめ、各省庁に通知したんだけれど、どれだけの職員がこの通知を読んでいるかは疑問だな~~。

 だから、今夜は、この件について書く。

 この指針を機に、奈良市が、5年間で8日しか出勤していない職員を懲戒免職にしたことがマスコミで大きく報道されているんだけれど、この職員ってのは部落解放同盟の役員も兼ね、「病休」とウソ偽って実際は欠勤してたんで、その免職は当然だった。
 ただ、こんな問題職員の横暴を許してきた市当局の責任も重大だと言わなければならない。報道によると、この「解同」職員は、「病休」中に親族が関係する建設業にからむ営利活動などで市役所内に堂々と出入りしていたというし、「解同」役員の肩書きで市当局各部署と団体交渉をしていたというから、まったくもって信じられない大問題だ。こんな職員をのさばらせていた奈良市当局は、いったい何を恐れていたのだ?(笑)

 ただ、このレアケースが、真面目に仕事に専念した挙げ句、心ならずも病休に突入してしまっている国家公務員一般に当てはめられると、本当に困る。声を大にして、「困る!」「困る!」「困る!」。僕には、そういう友人が何人もいるから……。現在、薬をバリバリ飲んで働いている仲間もいる。

 いま霞が関だけでなく、長時間・過密労働が常態化し、本格的な評価制度導入を前にして深刻な心身の病となる長期病休者が増えていて、この「分限指針」が、全国の国公職場で6600人にのぼる病休者に対する機械的な免職基準とされることは、絶対に許されないと思うんだ。
 
 
 指針は、失踪(しっそう)は1カ月過ぎても戻らない場合に免職できるとし、「病気休暇や病気休職を繰り返してそれらの期間の累計が3年を超え、そのような事態が継続して、職務の遂行に支障があると見込まれる場合」には、医師2名の診断によって免職が妥当かどうかを判断する、としている。
 人事院が挙げている「裁判例」では、「心身の故障のため、職務の遂行に支障があり、又これに堪えない場合とは、将来回復の可能性のない、ないしは、分限休職期間中には回復の乏しい長期の療養を要する疾病のため、職務の遂行に支障があり、又はこれに堪えない場合」となっている(最高裁平成元年判決)。
 ……ということは、病気休暇の累計が3年、あるいは病気休職中であっても、職場復帰ができる見込みがあれば、機械的に即分限処分ということにはならないと、僕は思っている。
 いま人事院と各省庁の任命権者に求められているのは、病休職員が抱える心身故障の原因をただし、職場復帰に向けた実効ある対策を進めることだと思うんだ。
 当局による恣意(しい)的な処分をさせないために、指針の厳密な適用を求めて(組合に入って)交渉していくことが、ますます不可欠になってきている。

 国公一般が加入している国公労連は、人事院の「分限指針」に対して、極めて的確なアプローチで交渉にのぞんできたと言えるだろう。それは、とりわけ「心身の故障」の病休者の復職に向けたプロセスを、人事院自身がなんとか実効あるベースに載せたいと考えていて、それとの整合性はきちんと果たしてほしいという点なんだ。 

 国公労連は10月6日、人事院に対し、「心身の故障」を理由とした分限免職は、対応措置を行う前提として「職員の心の健康づくりのための指針について(平成16年3月30日勤職―75)」に基づき実効ある対応を尽くした上で判断を行うことなどを申し入れた。
 それに対して人事院は、「メンタル関連の事項は、院を上げて取り組んでいる重要な課題。国公労連の意見は『メンタルヘルス指針』の担当局に伝えており、院としてさらに進める。分限指針についても、各省庁には『メンタルヘルス指針』に十分意を尽くした対応を求めているところであり、メンタル指針の趣旨がいかせるようにしたい」との言質(げんち)を引き出した。
 この回答は、各単組や職場レベルでの当局との交渉で使えるだろうし、何よりも病休中のなかで免職になるかもしれないと悩み苦しんでいる仲間に教えてあげてほしいのだ。

 これから、ますます公務員は民間労働者の、労働者としての地位へと「回復」していくだろう。労働基本権をめぐる政府筋からは、「労働基本権を与えて、民間並みにクビを切ればいい」なんていう錯乱した発言も聞こえてくる。
 大切なことは、働く者の意思に反した処分は、認めてはいけないということだ。一人でたたかっても必ず限界は来るし、当局はなめてかかってくる。万が一の時のために、やはり労働組合に加入しておいた方がいい。

 もう一度書く。
 当局による恣意(しい)的な処分をさせないために、指針の厳密な適用を求めて(組合に入って)交渉していくことが、ますます不可欠になってきているのだ。

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2006/10/27

FM「SCHOOL OF LOCK」に全労連が画期的CM

 おはようございます。

 今日は、国公労連の秋季闘争・第二次中央行動日です。いまから日比谷野外音楽堂に緑の組合旗を抱えて向かうところですが、ブログを更新しておきます。

 国公一般が加盟しているナショナルセンター・全労連が、11月1日から画期的なラジオCMを打ちます。どの番組で流れるかというと、ななな、なんと、テレビのない暮らしをしている僕が、毎夜、総武線のなかで愛用のアイリバーT10で聴いている若者応援番組「SCHOOL OF LOCK」なんです(笑)。やましげ校長とやしろ教頭のシュールな笑いとキレッぷりが実に楽しい番組で、コンセプトは、あらゆるもののLOCK=鍵(かぎ)。ロックミュージックの「ロック」じゃないところがミソ。
 
 若者たちが抱える心の鍵、未来を開くための鍵、あなたとつながる鍵……。36歳の僕は、この番組から、若者たちの流行や恋愛相談などの悩み、将来の夢などを教えてもらいながら、「おじさん、明日も頑張るぞ……」という勇気と励ましをもらっています。個人的には、アジカンロックスと女優・堀北真希さんの純文学系図書部(ポエム部)がお気に入りですけど(恥笑)。

 若者たちは、バイト先の職場で不満や不平、たくさん抱えているはず。
 このCMをきっかけに、泣き寝入りしない生き方、この狂った社会でサバイバルするために労働組合が一つのツールとなることを知ってほしい。


 11月1日から放送になります。22:28頃(内容によって前後5分程度のずれ有り)

3種類のCM放送順
 「全労連ジャー」編:(月)(水)
「みんなの夢」編:(火)
「一人で悩まず」編: (火)(木)

 それぞれのCM内容は、なかなか面白くなっているので必聴(ひっちょう)です。

(ここから、全労連「もうひとつの日本」闘争本部からのメールを紹介しておきます)

 126万リスナーにメッセージ!!
 全国38局ネット「SCHOOL OF LOCK」に全労連がCM放送

 年収300万円以下の労働者が5年間で185万人増え、「ワーキングプア」が社会問題化しています。
 とりわけ、青年は、2人に1人が低賃金・不安定雇用というもとで、働きがいと生きがいが持てるように、労働組合として積極的に支援していく必要があります。
 そうしたことから、全労連は、「若者のサポーター」としての役割を大きく打ち出し、国民・労働者が大切にされる「もうひとつの日本」の実現をめざす思いを込めて、FM放送番組「スクール・オブ・ロック」で、全労連のCMを放送することになりました。

 「スクール・オブ・ロック(SCHOOL OF LOOK)」は、東京FMをキー局に全国38局で月曜から金曜の22時から放送されている2時間番組です。このうち、月曜日から木曜日に「働く若者のサポーター・全労連」の20秒CMが1日1回流れます。
 番組は、ホームページを持っており、掲示板を通してリスナー同士の交流の場もあります。本音で話し合い共感を共有する番組となっていて、若者たちの悩み・相談などのコミュニケーションが、インターネットを通してすすんでいることを実感させます。

 若い世代の仲間にも全労連からのメッセージが伝わるように、CMも工夫されたものとなっています。残念ながら紙面では紹介できませんが、みなさんも1度放送を聞いてみてください。CMは、11月からスタートします。

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2006/10/26

新たな一年、頑張ります!!

 おはようございます。

 先週末、国公一般第4回定期大会が、無事、終わりました。Konsinkai_1
(←懇親会の様子)
 組合員のみなさんが、たくさん参加してくれ、勇気をふるって発言してくれました。今年を振り返ると、結構な数の団体交渉や折衝(せっしょう)をこなしてきた国公一般ですが、組合員の発言を聴いていると、いろいろな苦労や喜びが走馬燈(そうまとう)のように蘇(よみがえ)ってきました。
 
 国公一般と共に、この狂った世界とたたかおうではないか!

 僕は、大会アピールに、こう書いたのですが、働く者を使い捨てにし、賃金のピンハネが横行する狂った日本社会でサバイバルするため、これからのトレンド(潮流)のキーワードは、「労働組合と共にたたかう」だと思いました。


 ブログが3日ほど空きましたが、遅い夏季休暇(3日)を取得させていただきました。いたって元気ですので、心配なく……(笑)。いまメールの受信ボックスを開いたら、ななななんと、335通のメールが舞い込んできて、ビックリしました。

 新たな一年、非正規労働者の権利を守るため、組織化に全力を尽くします。
 みなさんのご指導とご鞭撻(べんたつ)、よろしくお願いします。

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2006/10/20

大会アピール

 あ~、酔った、酔った(笑)。
 この一週間、緊張しながら大会の準備していたから、もちろんノン・アルコールだったし、いま大会が終わって、みんなで楽しい懇親会が終わったところ……。

 んで、国公一般の第4回定期大会の大会アピールです。

 
 大会アピール(満場の拍手で採択)
 
 われわれは本日、「本省庁に強大な国公産別組織をつくろう」のスローガンを三たび掲げて国公一般第4回定期大会を開催した。ところどころ破れ、文字がはげた看板に染みついているものは、国公一般が全力で活動してきた3年間の血と汗と涙の結晶に他ならない。その苦闘のなかで、「どこの省庁で働いていても」「正職員でも非正規職員でも」「一人でも」加入できる国公一般には、文字通り、正規・非正規の壁を超えて、多彩な仲間たちが結集し、たたかいを開始している。
 
 ある日の労働相談。若いⅡ種職員は、職場のいじめの酷さを語った。無理矢理誘われる連日の飲み会と、断れば集団で浴びせられる言葉の暴力……、彼は「僕が間違っているのでしょうか?」と問うた。国公一般が「君は間違っていない。歪んだ職場が悪いのです」と即答すると、彼は「僕のことを初めて信じてくれた」と言って、滂沱(ぼうだ)の涙を流した。
 霞が関で非常勤職員として働く女性は、苦しみに満ちたメールを寄せてきた。
「上司の威圧的な態度で精神的に追い込まれています。私が仕事でミスをすると――、仕事の途中で手を止めた私の顔の前に書類を突きつけ、『のろのろやると仕事がたまる一方だ!!』と大声で怒鳴られました。私は職場では適切な人材ではないようです。いま精神科に通院していますが……、本当に辛い。助けてください」

 しかし、われわれは、負けてばかりではない。働く者の誇りをかけてたたかうことが出来る。
 これまた霞が関で派遣職員として働く女性は、任期途中での「解雇」を突然言い渡された。彼女の第一声は「国家公務員でもない私など助けてくれるのでしょうか?」だった。一年ほど前にもらったという国公一般の名刺を握りしめていた。国公一般は「国公職場で働く人なら誰でも加入できる組合です」と答え、彼女の要求を掲げて派遣会社に団体交渉を申し入れて、勝利的解決へと導いた。団体交渉のなかで明らかになった派遣職員の劣悪な労働環境と人権侵害……、会社側の常務が深く謝罪を表明したあとで交わされた合意書を前にして、女性は涙をポタポタ落とした。

 いまこそ国公一般は、国公職場で働くすべての仲間に呼びかける――。
 あなたの悲しみや苦しみを正面から受けとめ、ともにたたかう労働組合がここにある、と。そして、あなたの要求を高く掲げて団体交渉を申し入れ、共にこの狂った世界とたたかおうではないか、と。
 支配者が労働者のなかに持ち込む分断の嵐を乗り越えて、ともに労(いたわ)り合い手を繋ぐ連帯という新しい風を霞が関に、そして全国に吹かそうではないか、と。

 2006年10月20日
国家公務員一般労働組合第4回定期大会

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2006/10/19

明日、国公一般の大会です。

 こんばんは。

 明日、国公一般の第4回定期大会です。
 いま、準備中……。

 組合員のみなさんが、たくさん来てくれると嬉(うれ)しいのだけれど。


 ところで、僕の趣味の一つは映画鑑賞なんですが、組合活動を本格的に始めてから、なかなか劇場スクリーンで観ることが出来なくなっていて、「組合活動に文化の花を!」と思っている僕にとってゆゆしき事態なのだが、仕方がない(笑)。

 それで、ブログ読者にのみなさんに、映画のお知らせを。

 まずは、僕の知り合いの映画記者がイチオシしている韓国映画「トンマッコルへようこそ」(28日から)。
 Tonmakkoru
 東京・文京区労協加盟の労働組合には日活労組があるんですが、その日活労組を通じて「トンマッコルへ~」の全国共通特別鑑賞券が劇場価格1800円より安い1350円で購入出来るそうなんで~す。

 で、二つ目の映画情報。
 来月11月に、霞が関の隣りにある発明会館で開催される「さらば 戦争!映画祭」。真面目な話、北朝鮮の「バカ」が核実験なんかするから、戦争が近いなんていう雰囲気が日本で必死で作られようとしていて、そういう状況のなかで観る日本のドキュメンタリー映画は、本当のリアルってのがどういうものかを教えてくれるはずだ。
 お時間がある方、一緒に観に行きませんか? (僕みたいな、くだらない人間と一緒に観に行ってくれる人なんて皆無だろうな~)

 ではでは、これから早朝まで大会準備といきますか~。

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2006/10/18

早朝宣伝のときのかけ声

 おはようございます。

 今朝は第3水曜日なので、国公一般は外務省・財務省前での宣伝を行いました。職員の出勤時間に合わせて、8時30分から9時30分まで機関紙「国公いっぱん」第22号を配布しました。

 途中、麹町署のポリスくんが「妨害」してきましたが、書記長が「外務省前で宣伝しちゃいかんという法的根拠を示せ」「もう何年もここで宣伝しているわけで、ちゃんと署内で申し送りをしておきなさい」と突っぱねて(笑)、無事、800枚のニュースを完配(かんぱい)することが出来ました。執行委員のみなさん、組合員のみなさん、ご協力、ありがとうございました。
 組合が開店休業中の外務省前だけあって、職員の仲間はニュースをよく読んでくれています。ありがとうございます。

 
 そんで、演説が苦手な僕は、地下鉄・霞ケ関出口に立ち、大きな声で、こんなふうに呼びかけながらニュースを配布しているので、報告しておきます。まるで映画「男はつらいよ」に出てくる寅さんの、バナナのたたき売りの前口上(まえこうじょう)みたいな感じでやっています……(笑)。

「おはようございま~す。いつもお世話になりま~す。お仕事、ご苦労様で~す。労働組合です。いじめ、セクハラ、パワハラ、メンタルの病気……、意に反する異動・配転など、何かあればいつでも労働相談をお寄せ下さい。正職員でも非常勤職員でも、いつでも一人でも入れる労働組合です」(約15秒)
「万が一のとき、何かあったら、いつでも労働相談してくださ~い。どこの省庁でも団体交渉を申し入れることが出来ます。悩みやトラブルは、一人で抱えず、みんなで解決していきましょう……」(約8秒)


 なかなかラップや英詩のように韻(ライム)やリズムを刻むことは出来ませんが、この前口上、職員の仲間が目の前を通り過ぎる、まさに短い時間での勝負には、なかなか健闘している、と思っています。
 
 さらに、もっと磨(みが)きをかけた、心に訴えるような呼びかけに発展させるため、頑張ります。

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2006/10/17

06年「ベアゼロ」勧告実施の閣議決定に抗議する(談話)

 政府は本日、官民賃金比較方法の「見直し」による月例給・特別給の改定見送りなどを内容とする06年人事院勧告の取り扱いについて、勧告どおり実施することを閣議決定した。

 今年の勧告は、従来の比較方法によれば月例給で1.12%(4,252円)、特別給で0.05月の改善であったことを人事院自らが明らかにしているとおり、比較対象企業規模を「100人以上」から「50人以上」に引き下げたことから、「ベアゼロ」となったものである。
 人事院が、労働基本権制約の代償機関としての役割を放棄し、労働組合の納得も合意もないまま、これまで40年以上にわたって定着してきた官民賃金比較方法の「見直し」を一方的に強行した背景には、政府の総人件費削減の圧力があったことは明白な事実である。
 政府は、昨年9月以来三度にわたり、人事院に対し賃下げの意図をもって比較企業規模の「見直し」を要請した。その圧力に屈して出された勧告を、政府が「人勧尊重」を理由に閣議決定したことは、「自作自演」の茶番劇と言わざるを得ず、断じて容認できるものではない。

 国公労連は、勧告以降一貫して使用者としての責任を厳しく追及してきた。比較方法という重要なルールを一方的に変更したもとで、「人勧尊重」という従来回答で済まされる問題ではなく、慎重な検討と十分な協議が求められていた。しかし政府は、私たちの主張をまともに顧みることもなく、わずか二度の給与関係閣僚会議で閣議決定を行った。この暴挙に怒りをもって抗議する。
 また、労働基本権制約の代償機能としての人勧制度に介入し、変質・形骸化させた以上、労働基本権回復は当然であり、政府はその実現に向けた国公労連との交渉協議のテーブルにつくべきである。

 一方、総務省は地方自治体に「行政改革のさらなる推進を求める指針」を「通達」している。そこでは、地方公務員の給与について「地域民間給与の更なる反映」として、国と同様に地場賃金の「適正な反映」と比較企業規模の「見直し」を迫っている。
 すでにいくつかの自治体では、「ベアゼロ」勧告や賃金引き下げ勧告が行われており、これは「賃下げの悪循環」を加速させ、地域経済をいっそう疲弊させることになる。

 国公労連は、引き続く国会での給与法案の審議においても、比較企業規模「見直し」をはじめとする勧告の矛盾と問題点を追及するとともに、自治体の賃金闘争、独立行政法人や勧告準拠機関の賃金交渉が本格化するなかで、これと連帯・共同したとりくみを中央・地方で継続強化する。
 同時に、定員削減の強行など厳しさを増す労働実態のなかで、働くルールの確立と労働基本権回復をめざし、全国の職場・地域から運動を強める決意である。

                        2006年10月17日
                        日本国家公務員労働組合連合会
                        書記長  岡 部 勘 市

 【資料】
 (注・公務員諸君への)内閣官房長官談話 
                         (平成十八年十月十七日)

 政府は、本日の給与関係閣僚会議及びその後の閣議において、一般職国家公務員の給与改定について人事院勧告どおり実施することなどを内容とする本年度の公務員の給与改定の方針を決定しました。
 本年度の勧告は、官民給与比較方法の見直しにより、民間企業の給与実態をより反映したものとなっております。

 官民の給与がほぼ均衡していることから、俸給及び期末手当等の改定を見送るとともに、給与構造改革を引き続き推進することとするものであります。
 政府は、人事院勧告制度を尊重するとの基本姿勢に立ち、国の財政状況、民間の経済情勢など国政全般との関連を考慮しつつ、国民の理解を得られる適正な結論を出すべく検討を行った結果、本日、勧告どおり実施することを決定したところであります。

 これらについては、今年度における新たな追加財政負担は要せず、給与構造改革全体として総人件費の抑制に資するものですが、政府としては、ますます深刻化している財政事情等にかんがみ、行財政改革を引き続き積極的に推進し、総人件費を削減する必要があると考えております。そのため、行政の合理化、能率化を一層強力に推進するとともに、定員については、五年間で五.七%以上の純減目標を確実に達成します。その中で、メリハリのある定員配置の実現に取り組んでまいります。

 なお、地方公共団体においても、「基本方針二〇〇六」に沿い、定員の一層の純減や地方における民間給与水準への準拠を徹底するなどの取組を着実に推進するよう要請することとしております。
 公務員諸君は、今回の決定が現下の厳しい諸情勢の下でなされたものであることを十分理解し、今後とも、国民の信頼にこたえ、公務能率及び行政サービスの一層の向上を図るとともに、官庁綱紀の厳正な保持、公正な公務運営の確保に努めるよう強く期待するものであります。

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2006/10/13

非常勤職員の仲間とともに

 こんにちは。

 もう打ち止めだと思っていましたが、雑誌『国公労調査時報』11月号(発行・国公労連、450円)に、第5論文「非常勤職員の仲間とともに」を書きました。「追記」として、「そもそも労働組合とは何であったか? 一般労働組合の起源」も書き下ろしましたので、組合オタクの方は、ぜひ、ご高評ください。

 読みたい方は、国公労連に連絡してください。

 

 これで、本当に打ち止めです。きっと。

 全国の国公職場で働く非常勤職員のみなさん、手を取り合って労働条件を改善していきましょう!!

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2006/10/11

組合員のみなさんへ

 今朝、地下鉄・赤坂見附駅の売店メトロスで日刊スポーツ(略称ニッカン)を買ったのは、一面ぜんぶが、中日ドラゴンズ・落合監督の涙ボロボロ写真だったからだ。見出しは、「落合大泣き 独占手記!!オレの失敗と決意……」で、名古屋出身の僕としては「買わなければ名古屋人じゃないゾ」と訴えられている気がしたのだった(笑)。

 とりたててドラファンではないのですが、中日ドラゴンズセ・リーグ優勝、おめでとうございます。

 ただ僕がずっと気になっているのが、落合監督の組織論なんですよ。
 どのように選手たちの信頼を得て、おのおのの選手たちの競争と団結とを両立させ、全体として「負けない野球」を実践できたのか……、3年間の成績がリーグ優勝、2位、リーグ優勝というのは、偶然には勝ち取ることは出来ない。

 僕の部屋にはテレビがないので、昨晩の優勝フィーバーぶりとかインタビューとか解説者の分析とかは見ることができなかったので、今日のお昼休み、130円で買った「ニッカン」を隅々まで読んで、考えた。そして、来週20日が国公一般の第4回定期大会なので、いろいろ考えながら、組合員のみなさんに手紙を書いた。


 
 組合員のみなさんへ
                         2006年10月11日
 
 Handbook
 みなさん、お元気のことと存じます。
 ここ数日、とても天気がよくて、気持ちがいいですね。昨日の夜は、阪神の追い上げに苦しんでいた中日ドラゴンズが、やっと優勝を決めました。僕の田舎が名古屋なので、とりたててファンではないのですが、ドラゴンズの優勝もまた気持ちがいい感じがしました。落合監督の指揮・組織論は、労働組合の運営にも生かせそうな気がするからかもしれません。
 落合監督は、選手のみなさんの「精神力の強さ」を強調していて、僕も負けられないと思いました。

 さて、いよいよ来週10月20日(金)午後6時半から、国公一般の第4回定期大会が開催されます。組合員のみなさんは、大変お忙しいとは思いますが、ご参加ください。今回の大会は、国家公務員の職場で働くすべての労働者の権利を守るために、組合員一丸となって頑張ろうという気持ちを固めるものです。そのためには、組合員のみなさんの参加と発言がどうしても必要なのです。よろしくお願いします。

 二つ目のお願いは、同封しているリーフにありますように、この秋、国公労連が日本国憲法第9条を守る意見広告運動(朝日新聞か読売新聞か毎日新聞を予定)を行います。国公一般も協力して取り組みますので、一人250円を目安に(それ以上でも構いません)カンパを寄せていただきますようお願いします。
 賛同いただける方は、下記の口座に、お振り込み下さい。

 中央労働金庫 新橋支店 一般口座 普通 1436573

 僕は、9月後半から毎週のように労働相談を行っています。
 国公労連の組合がない省庁の職場で働く正規の職員からの相談が増えています。内容は、常軌を逸したいじめやセクハラです。昨日は、長期病休による免職攻撃にどのように対応するかの相談でした。
 いま人事院は、この夏の人事院勧告の「公務員人事管理に関する報告」にあったように、分限免職のための指針作りを始めています。
 指針が機械的に運用されるとすれば、成績評価の低い職員や長期の病休者に対して、分限免職の大鉈(おおなた)が振るわれる恐れを感じるような、たいへんな時代に入ったと思います。
 
 労働基準法が適用されない国公職場において、これからは、とにかく労働組合に入ることが身を守る第一だと実感します。
 同封しているビラは、新版『国公労働者ハンドブック』の広告です。国公労連本部が総力を挙げて編集した本で、国公労働者の法的権利(制度)がわかりやすく書かれており、国公職場・国公準拠の職場で働く者必携(ひっけい)の一冊です。

 日が短くなりました。
 寒くなりますが、組合員のみなさんにおかれましては、お体、ご自愛下さい。

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2006/10/06

霞が関の非常勤職員のみなさんへ(追記)

 こんにちは。

 今夜は、霞が関の非常勤職員のみなさんに呼びかけます。
 いつもお仕事、たいへんご苦労様です。

 各省庁当局が、霞が関で働くみなさんに「交付」した労働条件が書かれた文書を、国公一般の事務所にファクスしてくださいませんか? 

 非常勤職員の労働条件は、各省庁当局の裁量によって勝手に決められるので、無法がまかり通っています。僕たち国公一般に、あなたの労働条件を、ひとつひとつ検討させてくれませんか? 

 労働基準法では、第15条で「労働条件の明示」をうたっています。「雇い入れ通知書」とか「労働条件通知書」とか言われる文書として、少なくとも以下の5つは明らかに明示し、交付しなければならないと書かれています。

 1.労働契約の期間
 2.就業場所、従事すべき業務内容
 3.始業・就業の時刻、残業の有無、休憩時間、休日
 4.賃金の決定、計算・支払い方法、賃金の締め切り・支払いの時期
 5.退職に関する事項

 さらに、会社が定めている場合、以下のことも明示しなければならない。

 1.退職手当の適用範囲、手当の決定、計算・支払い方法
 2.ボーナスおよび最低賃金額に関する事項
 3.労働者に負担させる食費、作業用品などに関する事項
 4.安全・衛生
 5.職業訓練に関すること
 6.災害補償・業務外の傷病手当
 7.表彰・制裁
 8.休職


 それから、みなさんの労働条件には、社会保険・雇用保険はありますか?
 これらは、省庁で働く場合も一定の要件を満たせば、強制加入となる制度なのです。民間の労働条件通知書には、「その他」「備考」欄に記載されているものです。

 労働契約の期間は、どうなっていますか?

 霞が関で働く非常勤職員は、「バイト」扱いされていますが、「任用」関係にある非常勤国家公務員という身分で、労働基準法が適用されません。だから、労働基準監督署による行政指導が入りません。国家公務の労働条件の無法をただすのは、労働組合しかないのが現実なのです。

 国公一般は、霞が関で働く非常勤職員さんの労働条件が少しでもよくなるように全力で活動しています。
 以下のファクス番号に、「国公一般あて」とお書きの上で送信してください。あなたの連絡先を付けてくれると助かりますが、匿名でも結構です。
 秘密は、絶対に厳守します。

 【国家公務の無法を許すな!!キャンペーン】
 国公一般ファクス番号 03-3502-6362
 
 郵送の方は
 〒105-0003
 東京都港区西新橋1-17-14 リバティビル14 3F
 国公労連内 国公一般 行き


 よろしくお願いします。 

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2006/10/04

マスコミのみなさん、公務の無法を追及してください。

 今朝の「朝日」社会面に大きく掲載された記事「国交省で偽装請負か 地方事務所など労働局が調査」を、いまさらのような気持ちで読んだのだが、しかし、僕の態度は、よ~く考えてみると、国家公務の職場で普通のように行われている違法行為に慣らされてしまっている態度……、と言えるかもしれない。

 国公一般が携わっている労働相談や団体交渉、争議で、非常勤職員の劣悪な労働条件や国公職場の「風紀の乱れ」や偽装請負など派遣法違反のケースは多々あるわけで、ただ、それをニュースにして各新聞社に送っても、誰も取り上げてくれないのだ(笑)。マスコミは、公務員の給与が高い、職員は遊んでいる、公務サービスは民営化せよ、これを叩け叩け!とばかり、その真実については、ほとんど書かなかったのだ。

 マスコミのみなさん、どうか、国家公務における無法を追及してください。

 
 さて、今朝の内閣府前での宣伝は、麹町(こうじまち)署の紺色機動隊のみなさんがやってきて、うちの書記長を取り巻くと「向かい側でやってくれ」と言ってきたんですが、まったく動じることのない書記長が「何が問題なんじゃ!!」と見事に撃退し、1時間30分の宣伝行動を完遂しました。
 そして、委員長が拡声器のマイクから熱く訴えるのを聴きながら、僕は、内閣府本府前で機関紙「国公いっぱん」をバシバシ配布させてもらいました。合計550枚はけました、やったね(!)。

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2006/10/03

「美しい国」を壊したのは誰だ?

 こんばんは。

 一介(いっかい)の、それも国家公務員の組合活動家でしかない僕には、倫理的なこととか「正しいこと」とか言える資格も立場もないわけだけれど、とりあえず、以下のコラムだけは書かせてもらいました。仕事がら、安倍新首相の「美しい国へ」っていう本を立ち読みで読了したけれど、まったく、噴飯(ふんぱん)もので、時間の無駄だった。

 以下は、明日の早朝、内閣府前で配布する機関紙「国公いっぱん」第22号のコラム「霞が関メモ」です。


 安倍晋三首相は、所信表明演説で日本を「美しい国」にすると繰り返した。文化、伝統、自然を大切にする「凜(りん)とした国」日本にする、という▼新首相ののっぺりした表情から繰り出される早口を聞きながら、怒りでいっぱいになった。僕のような地方出身者にとって「美しい国」日本とは、「ふるさと」に他ならない。いまの自分を育んでくれた美しい山河と仲間たちのことだ▼帰省するたびに目の当たりにする「ふるさと」の荒廃に胸が痛む。魚やザリガニを捕った川は埋め尽くされ、戦没者を奉(まつ)る大鳥居がそびえた霊峰には自衛隊のデジタル通信基地が建設されていた。街にはバイパス道路が何本も幅をきかせているが、商店街はシャッター通りと化していた。若者は働く場所がなく都会へ出て行き、秋祭りや消防団の存続は風前の灯火。農家の跡継ぎもなく、農機具会社が荒れた田畑を管理していた▼文化も伝統も自然もすべて喪失してゆく「ふるさと」の姿は、戦後保守政治がもたらした風景なのだ。美しい「ふるさと」を破壊したのは誰だ? 自民党とその追随勢力ではないのか! 「ことば」にだまされてはいけない。

 
 前回、外務省の前で機関紙を配っていたら、麹町(こうじまち)署の紺色機動隊のみなさんが「あんたたちの宣伝を認めちゃうと、右翼の連中が『俺たちもやらせろ!!』と、うるさいから、どうか、正門前での宣伝は止めてください」としつこくお願いされて、とりあえず、僕ら、少し斜め前から宣伝を再開したけれど、明日の内閣府(首相官邸の真下)の宣伝行動は、どうなることやら……。

 とりあえず、宣戦布告しておきます。
 僕らは、極左テロリストとか右翼じゃないんで(単なる労働組合、それも国家公務員の組合なんで)、そこのところご理解下さい(笑)。
 明日の朝は、日本国憲法の「表現の自由」「集会・結社の自由」の旗の下(もと)、一歩も引かずに早朝宣伝をやらせてもらいますんで……。

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2006/10/02

涙について

 労働相談が続いています。

 今日は、相談者から、約1時間30分、パワハラ(いじめ)・セクハラがオンパレードの職場の話を聞きました。まったく酷い実態で、この手の話ではほとんど動じない僕ですが、絶句してしまう瞬間が何度もありました。

 今日の労働相談は、実は、先週の金曜日、忙しい合間を縫(ぬ)って、国公一般の副委員長がセッティングしたものでした。だから、平オルグの僕が、副委員長に同席するかたちで参加することになりました。国家公務員としての経験豊富な副委員長の言葉は深く、結果的に、相談者に適切なアドバイスを行えたと思います。
 
 相談者は、言います。
「わたしが、悪いのでしょうか?」
 副委員長が、言います。
「あなたは、決して悪くありません。悪いのは、あなたの上司であり、国家公務員の職場そのものなんですよ。まずは、ゆっくり休みましょうよ。国公一般に相談したからには、あなたを24時間サポートしますから安心してください」
 相談者が、言います。
「本当ですか?」
 副委員長が、言います。副委員長は、いつもニコニコ笑みを絶やしません。
「はい。あなたは、全然、悪くありません。……もう大丈夫ですから。僕は、そういう異常な上司や職場を絶対に許しませんよ。国公一般は、あなたと一緒に職場を変えていきます。安心してください」

 相談者は、涙をポタポタ落としました。
 涙が溢れすぎて、指が濡れてしまい、テーブルの上に置いた名刺が取れなくなるほどでした。
 ハンカチを忘れたようでした。
 僕は、トイレへと走り、トイレットペーパーをカラカラ回して破り、応接室に戻って、相談者に渡しました(笑)。

 相談者は、泣き笑いました。そうして、言いました。
「わたしのような者でも、国公一般に加入出来るのですか……」
 僕が、言います。
「誰でも一人でも入れるのが、国公一般です。ぜひ、入ってください。でも、今日の勢いで入るのは危険ですから、少しだけ検討して、それでも入りたいと思ったら、この用紙に必要事項を書いて、ファクスしてください。一緒に団体交渉が打てる日が来るのを楽しみにしています」

 相談者は、少し表情が穏やかになった感じで帰って行きました。

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