« 悪人。 | トップページ | 霞が関・非常勤職員の悩みから出発して »

2006/09/04

国民のみなさんと連帯した活動が問われている(大会感想その1)。

 国公労連は、8月31日から9月2日まで、「守ろう9条!なくそう格差、憲法をくらしと行政に」をメインスローガンに、全国から代議員、特別代議員、オブザーバーなど310名が参加して、第52回定期大会を都内で開催しました。
 大会では、日本の平和と民主主義、国民のくらしと安心・安全、公務労働者の仕事と将来にかかわって、これから1年のたたかいが決定的に重要であり、かつ歴史的な意義を持つことを、参加者全員の真剣な討論を通じて確認することができました。

 国公一般の担当者として大会に参加し、印象に残ったのは、自民・公明政権が進める「構造改革」反対、公共サービスの商品化反対=行財政司法の民主化を国民と連帯しながら進めようという発言、それから組織拡大=組合員を大いに増やそうという、それぞれの発言が、とても具体的で胸に迫ってきたということでした。

 部外者の読者のみなさんには、少しピンとこないかもしれませんが、僕自身の認識を維持するためにノートから抜き出してみたい。今夜は、その1。

「国家公務員の職場では、3年で異動するということが慣例となっている。それに加えて局間異動になる。そうなると、国の窓口を担当してきた者が次々と代わり、公共サービスにとって不可欠な専門性と公平性が維持できなくなる。職員の側からしても、局間異動によってゼロから業務ノウハウを学ぶことになり、大変な労苦がのしかかる。総じて、パロマなどの大事件に対応することが難しくなるのではないか」(全経済=経済産業省の組合)

「社会補償制度の空洞化が進んでいる。国の社会保険に対する国民の不信を払拭するためには、最低保障年金制度を含む抜本的な改革が必要だ。そういう意味では、組合をあげて日本の社会保障制度を語る=組合員みずからが講師となって国民の疑問や不安に答えていく活動を進めていきたい。主体的に学び合うことで真実を知り、構造改革路線にだまされないようにしたい」(全厚生=旧厚生省の組合)

「われわれは毎年、国の税制を研究する集会=税研集会を開いている。今年は、働く者がみずから税のしくみを知り、払い過ぎた税金を取り戻していく活動を進めていきたい。サラリーマン増税がたくらまれているいま、それをなんとかして阻止したい」(全国税=全国の税務署で働く職員でつくる組合)

「日本航空のニアミス事故で航空管制官が起訴されたが、地裁で無罪となった。現在、控訴審をたたかっているが、この裁判を支援するなかで日本国憲法について考えた。国民のみなさんは、空の上には何もない、自由だと考えているかもしれないが、飛行機に乗っていると右へ左へと軌道が修正される感覚を覚えているだろう。あれは、日本全土に張り巡らされた米軍空域に触れないようにしているためだ。同時に、日本の航空管制業務は、アメリカのように1人の管制官がかけ持ち業務する傾向にある。とても危険だと感じる。国民のみなさんの安全と安心を守るたたかいは、日本の領空をどのように守るのかということになるだろう。事故調査のあり方を含めて、運輸・航空行政の民主化について考えていきたい」(全運輸=旧運輸省の職員でつくる組合)

青森県の最低賃金は、608円という低さだ。われわれは、青森県労連の、この賃金でどんな生活が送れるのかを体験する試みに連帯したが、一食24円のそうめんをすすり、病気になっても病院に行くことができないという生活になった。自民党の中川政調会長は『青森の最賃は低い、公務員の給与は高い』などと労働者を分断する発言をしているが、こういう最賃にしたのは誰なのか? 自民党よ、あなたたちではないのか」(青森県国公)

「06人事院勧告前に、官民の労働者500人で九州人事委員会を包囲した。この取り組みのために、われわれは民間労組や連合系労組への訪問を粘り強くおこない、公務員の賃金を下げるなという署名をしてもらった。『そうは言っても公務員の賃金は高い』という声があったが、人勧が与える影響などを語り、民間労働組合の運動にも駆けつけるなかで、民間労働者たちが『俺たちの出番だ』と考えてくれた。厳しい情勢だったが、据え置きを勝ち取った力だったと思う。来年の春闘は、われわれも本気でたたかう決意だ」(九州ブロック国公)

「リクルートが出している『とらばーゆ』という雑誌の電車広告を見たら、『夢の年収400万への転職』というコピーがあった。公務員は600万円というイメージが先走っているなか、官民一体でのたたかいと連帯ををどのように構築するのかを考えないと政府自民党・公明党の分断攻撃に負けてしまう。われわれは、春闘をわれわれのこととして考えているのか、そう問うことが大切だと思う。そうしなければ、『結局、お前ら公務員だけの問題だろう』と言われてしまう。そうではない。小泉構造改革が、恐るべき格差社会を作りだした今、民間労働者と連帯してはじめて生かされるのが公務産別なんだ。われわれは中小の経営者とも団結できるはずだ」(全建労=旧建設省の組合)

「官民共同で賃下げ人事院勧告阻止のたたかいを進めてきた。『公務員組合は、自分の署名ばかり持ってくる』と不満を言っていた民間労組のみなさんに対して、『ともにたたかおう』と訴えてきた。1万人の声を集めるタペストリー行動や商店街のみなさんにも声をかけると集会には『かち割り氷』の差し入れがあった。『小泉さん、国民の安全と命より、公務員の定員削減ですか?』と発言してくれたのには本当に感動した」(近畿ブロック国公)

|

« 悪人。 | トップページ | 霞が関・非常勤職員の悩みから出発して »

コメント

管理人さん

相談への回答、有難うございました。
人事院の規則まで教えていただき、心強いです。

それから、定期大会、お疲れ様でした。
またHPを拝見させていただきますね。
なにぶん、文章が下手でコメントを書くと
長くなりがちですが・・・。(すみません)
内閣府に残留するにあたり色々な問題に直面すると思います。
そのときはまたお世話になるかもしれませんがどうぞよろしくお願いします。

投稿: すぐに非常勤 | 2006/09/04 午後 09時55分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 国民のみなさんと連帯した活動が問われている(大会感想その1)。:

» 転職を考えたらとらばーゆ [とらばーゆで転職!]
とらばーゆで転職先をさがせばきっといいところが見つかりますよ。 でも、ちょっとその前に、あせらないで転職のことをいろいろ考えてみましょう。 [続きを読む]

受信: 2006/09/14 午前 10時24分

« 悪人。 | トップページ | 霞が関・非常勤職員の悩みから出発して »