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2006/08/09

サバイバルの武器は、言葉と法律。

 こんばんは。

 ブログってのは、本当に面白いというか……、新しい連帯のかたちを担保するツールだと改めて感じています。

 僕は、ふだん、内閣府や外務省・財務省などの前でビラやニュースを一方的に配ることはあっても、見知らぬ職員と話し合ったり意見を交わし合ったりすることはまったくない。僕たち労働組合が、見知らぬ職員からどのような印象(イメージ)を持たれているのか、想像することはあってもそれを確かめることまでしないし。

 ところが、ブログでは、それが自然と出来上がる……。

 毎夜毎夜、くだらない内容が多いとはいえ、僕がブログに吐き出したことに対して、真面目にコメントを打ってくれる霞が関の住人がいるということ。トラックバックしてくれる、霞が関を監視(?)している国民のみなさんがいるということ。
 つまり、くだらない僕と、見知らぬ人々が、このブログを通して……、安易な言葉ですが「つながっている」。
 ブログだけでなく、何か困ったことがあれば、ネット検索で具体的な対応を調べ、それで不十分なら国公一般にメールを送ってみる。実際、メールをきっかけに労働相談から労働組合に加入し、そのまま団体交渉へ突入する相談者が次々と生まれている。労働組合と当局とがマイルドに話し合い、問題が円満に解決するという定石ができあがっていく。
 そんで相談者は、次の相談者のために力強い組合サポーターとなる。
 
 な、何なんだろう、この人間と人間の関係というのは?

 当局の監視が厳しい霞が関ならではの、言うならば、「サイバー的な組合活動」だ(笑)。

 そういう意味で、例えば、「すぐに非常勤」さんの存在。
 コメント欄に書かれた彼女の長~い文章の意見と気持ち。これまでの霞が関では、ほとんど隠蔽(いんぺい)されてきた非常勤職員の日常と労働条件が少しずつ明らかになっていく。

 僕らが生きている現代日本社会のキーワードは、「格差社会」「働く貧困層(ワーキングプア)」。
 昨日発表された「労働経済白書」を読むと、自民党(公明党)政府がすすめる労働分野の規制緩和によって若者たちの所得が二極分裂を起こしているのがわかる。20代年収150万円未満が2割って、どういう社会になっちゃうんだよ?! 非正規雇用の若者が10年間で3倍になっている。たぶん、あと数年で半数を超えるだろう。
 この前のシンポで、ある学者が「一度、正規から非正規へと移ったら、二度と正規雇用へ戻れないという厚い壁が出来上がりつつある」と言っていたっけな……。

 そんなことを背景にして、「すぐに非常勤」さんのコメントを改めて読むと、いまを生きる多くの人たちのこころに深く突き刺さる問題提起にもなっていると思うんだ。すごく率直で、鋭いコメント。

 作家の村上龍さんの小説を読んでいる読者は承知済みだと思うけれど、村上龍さんの小説を貫く「思想」の核は、この時代を生き抜くサバイバルの術(すべ)への探究だ。このクソ厳しい時代に生き残っていくための、僕たちの武器はいったい何か? というテーマ。

 昨日の「すぐに非常勤」さんのコメントを読んで、僕が直感で思ったこと。
 ……この時代を生き抜くための武器は、ブログ(言葉)と労働法(法律)じゃないか?って。

 僕は、ホリエモンとか村上ファンドとか、ああいう輩(やから)をサバイバルの勝者として想定しているわけではない。地道に働いて、働いて働いて、なんとか結婚し、やっと家庭を築き……、そのささやかな暮らしのなかでさえ、いろいろなトラブルに不可避的に巻き込まれる、そのとき、例えば、賃金が下げられる、差別を受ける、職員との人間関係がうまくいかない、メンタル疾患にもなっちゃう、どうしようもない上司からのいじめやセクハラもある、退職勧奨がなされる……、そういう困難に遭遇したときに僕たちの武器になるのは、暴力ではなく、相手を説得する言葉と労働法の知識だと確信するんだ。

 言葉と法律。
 他人への優しさとみんなが従うべきルール。

 今夜は、いろいろなことを考えてしまう。
(「すぐに非常勤」さん、なんだか勝手な文章を書いてしまって、気を悪くしたらゴメンナサイ)

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