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2006/08/02

スクープ! 霞が関のサービス残業代は129億円。

 今夜は、どこの大新聞より早く特ダネを書きます。
 これから霞が関を目指す国試受験生の諸君は、よ~く読んで選択する省庁を考えるように(笑)。

 【霞が関=国公一般】霞が関中央官庁の22労働組合でつくる霞国公(山村欽一郎議長、組合員1万人)は2日、第14回残業実態アンケートの結果を発表した。アンケートによれば、霞が関の残業代の不払いが129億円にのぼることがわかった。平均残業時間は月39時間で、現在の超過勤務手当予算が1カ月約30時間しかつかないことから、その差9時間×4.5万人(霞が関の職員数)×12カ月×2683円(平均単価)という計算式で割り出した。

 2000人が過労死と隣り合わせ
 過去に過労死の恐れを感じたことがある職員は29.7%、現在感じている職員が4.5%いることがわかった。実員にして霞が関の職員約2000人が過労死と隣り合わせで働いていることになる。そのことを裏づけるように、過労死の危険ライン(厚生労働省ガイドライン)とされる月80時間以上の残業を強いられている職員が9.4%もいることが明らかとなっている。月100時間以上の職員は、なんと4.7%。これらの職員の年間総労働時間は3000時間を超える。
 
 残業になる最大の要因は、「定員不足」。同時に、管理職の業務の進め方に問題が……
 霞が関の忙しさは、おもに国会対策、予算取り、法律改正という「三種の神器」があるためだと言われている(笑)。しかし、アンケートに寄せられた職員からの意見は、「業務量が多い(定員不足)」「不合理な仕事の進め方」「管理者の退庁指導が弱い」「時間外の省内会議」などで、すべて管理職の責任において解消できるものだった。

 ワースト3省庁は、旧厚生省、旧労働省、経済産業省
 記者クラブで取材した新聞社は、「朝日」「毎日」「共同」「時事」「産経」、「NHK」など。
 各社の記者から「残業時間ワースト3の省庁を教えてくれ」「タイムカードは導入されていないのか」など鋭い質問が飛んだ。組合側は、「旧厚生省月91.6時間、旧労働省月79.2時間、そして経産省月51時間」と回答したが、「今回のアンケートには財務省や外務省、環境省の組合が入っていないことを考慮に入れてほしい」との補足があった。
 実は、各省庁には、いまだにタイムカードが導入されていない。人事院規則の建前では、管理職による残業命令が下され、職員は残業を行い、それをそれぞれが正確に「超過勤務命令簿」に書くことになる。
 しかし、職場の実態は、上司からの命令は下されないどころか、後日、それぞれの職員が月何時間超勤をこなしたかを管理者に自己申告し、その割合に従って超過勤務手当(予算)内で割り振り、それに見合った時間を「超過勤務命令簿」に書いて帳尻を合わせるという、ほとんど脱法・違法な行為が何十年にも渡って繰り返されてきたのだ。
 新聞記者から「それって厚生労働省の通達違反じゃないですか。手書きの自己申告は違反ですよ!!」という突っ込みが入ったのは言うまでもない(笑)。しかし、この記者は、国家公務員が労働者ではないこと=労働基準法が適用されないという大事なことを知らない。

 国家公務員の厳しい状況を国民に知らせてほしい 
 記者会見では、山村議長が霞が関の労働実態を国民に広く知らせてほしいと訴えた。
「長時間残業は、メンタル疾患を生み出す原因となっている。年間自殺者134人のうち32%がうつ病と判明しているし、ある省庁の精神科の受診は3カ月待ちとなっているのが実情だ。さらに家庭生活にも悪影響をおよぼしている。ある省庁の健康診断では、再検査を求められた職員は全体の50%を超えた。保険医は『国民平均が30%だから、霞が関が極めて異常かがよくわかる』と驚いている。こういう厳しい状況に国家公務員が追い込まれているということをマスコミのみなさんは国民に知らせてほしい」

 たぶん、マスコミは書かないと思うんで、読者のみなさん、この記事、リンク張ってくださ~い。

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コメント

オイ オイ 国が129億円ものサービス残業やっててどうすんの?って感じ。国は民間企業に言ってる事と自分たちがやってること違うやん!!しかも、今の時代にタイムカードが無い職場ってどういうこと?そこの職員はホントに死んでしまうよ?職員の人達は怒らないのかな?それとも今話題の軟禁状態でマインドコントロールされてるのかな?いずれにせよ、どこかの県は裏金の税金を燃やしたり、ゴミ箱に捨てたりしてるし、それを横目に見ながら、簡単に消費税を上げるって言うしね。この国の常識が揺らぎ始めているようで不安です。職員の過労死・自殺者がこれ以上、増えないように祈るばかりです。

投稿: 年収300万生活者 | 2006/08/04 午前 11時53分

 年収300万生活者さん、コメントありがとう。
 霞が関の職員は、大変ななかでも夜遅くまで頑張っています。翌日の新聞は「朝日」「毎日」「産経」「共同」が記事にしてくれました。去年はまったくの無視でしたから、組合的には前進です。組合と組合員が、ますますしっかりしないといけないと思いました。

 岐阜の裏金事件って、また自治労絡みみたい……(笑)。

投稿: 国公一般担当者 | 2006/08/04 午後 03時42分

管理人さん
お久しぶりです。以前、書き込みさせていただいた「すぐに非常勤」と申します。部局名は公のHPという場では公表できませんが内閣府にいます。
暇で有名な部局にいます。昼間からアルコールが入っていて、勤務時間中、寝ている職員もいます。これは例外的で多くの他の職員の方はきっと真面目に勤務されていると思いますが私が見たこれもまた実態です。

ワースト3省庁についてですが内閣府についての調査も進んでいるのでしょうか。
人事がきちんと機能していない印象を持ちます。もしくは、やはりブログにも書かれているように管理職の責任もあるかもしれません。定員不足についても仕事が多い部局と極端に少ない部局の両極端で、トップの人に、きちんと人員配置して合理的に仕事をすすめていこうという考え方がないのかな、という印象を持ちました。省庁再編で、組織が巨大化した内閣府は内部が混乱をきたしているように思えました。
ただ、公務員なら民間で言う営業職のようなノルマがなく、また中央省庁勤務ということで世間的に信用度が高く、割り切って籍を置く分には民間に勤めるよりは良いかもしれませんね。

さて、以前、ブログに書かれていた非常勤職員を募集しても人が集まらないという話ですがこれも省庁によりけりではないでしょうか。かなり人気のあるところは沢山の応募者が来て、ある時期には毎日のように面接をしたようです。「非常勤1人採用するだけでも結構、大変だから契約を更新して長く居る人がほしい」というふうに私のいる部局の職員は考えているようです。

私は、先日、ある零細企業から正社員としての内定を頂きました。労働条件はよくありませんが学生時代から、内定が出なかったので念願の正社員として働けるそちらに行くのではないかと思います。

私が思うに、内閣府は非常勤を雇いすぎていて正規職員の人の労働状況を悪くしているのではないでしょうか。そのうえ、非常勤の待遇まで悪くなっていくという深みにはまるような状況に見えます。非常勤の待遇も昨年より悪くなっているようですから。根本的な何かを変えないことにはつまりはトップが変らなければ何も変らない、ということです。社会人としての経験もない若い人間がどうこう言っても仕方ないかもしれませんが組織が巨大化すると末端の人間はどうなるか分かりませんね。

投稿: すぐに非常勤 | 2006/08/06 午後 02時47分

 すぐに非常勤さん、いつも勇気あるコメントをありがとう。

 あなたの指摘の多くは当たっていると思いますが、職員の堕落も労働条件の悪化も、もう当局には何もできないのです。マルクスが言うように「我が亡き後に洪水よ来たれ!」なのですよ(笑)。
 だからこそ、いま労働組合が力をつけなくてはならないのですが、内閣府労組も環境省労組も外務省労組も組合員自身があまりに忙しくてアンケートに参加できていません。
 
 さて、すぐに非常勤さん、正社員の内定、おめでとう。これから、いろいろな職場差別があると思うけれど、負けないでください。困ったことあったら組合として相談に乗りますよ。

 さてさて、何かの縁です、あなたが内閣府を去る前に、一度食事でもしながら職場の話を聞かせてくれませんか(ナンパではありません、念のため)。よろしければ、メールを送ってください。

 ではでは。

投稿: 国公一般担当者 | 2006/08/07 午前 09時29分

>よろしければ、メールを送ってください。

残念ながらそれは今はできません。
私は社会人としての経験も浅く、会ってお話しするほどまでは内閣府という職場を知り尽くしてはいません。ただ、こちらのHPでは見たり聞いたりしたことだけを書いてきました。全部が全部ではないにしろ、貴組合が霞ヶ関で演説されていた内容を聴いて自分が考えていることと重なる部分があってHPを拝見するに至りました。ちょっと偉そうなことを言うと、ビラに書かれていた気象庁の事例、分かりづらく偏った印象を持ったのは気のせいでしょうか・・・。

管理人さんが私が内閣府を去る前に職場の話を聞かせて下さいとおっしゃることは有り難いです。私にとってもメリットのあることだと思います。学生時代に社会学をやっていたのでマルクスは詳しくありませんが別の組合(個人かもしれませんが)と接点もあって組合をやっている人が真面目な人だという風に考えているので管理人さんがナンパ目的ではないこと、よく分かります。

内閣府を去ることに親は猛反対です。やはり、国家機関は世間から信用されるしノルマもないし営利目的ではないから人間関係も良好。「何で将来性のない零細企業に?」と指摘するのです。その言い分も分かります。本当は内定をもらいつつ、手放しには喜べず、永久就職する気はないです。なにぶん、零細企業で経営難なので待遇が悪く、つぶれそうです。正社員になりたいのは安定した月給制の生活を送るため、だけですね。

さて、今日は橋本元総理の葬儀があったことをご存知ですか。
実は手伝いに行って来ました。こういうとき、内閣府内の他部局の非常勤の人と情報交換するのです。非常勤は基本的に3ヶ月おきとか、6ヶ月おきに雇用期間を更新するか否かが決まるのですが、雇用期間が切れる1,2週間前になって突然、更新するならもう1度、履歴書を書いて提出して下さい、と採用担当者が非常勤に言い渡すようです。それで、仮に非常勤が更新を拒否した場合、一体どうするつもりなのかな、と思ってしまいました。随分とルーズですね。ある非常勤が「就職が決まったからやめる」と雇用期間が切れるよりも数ヶ月早めに申し出て、それから新しい人を補填するまでに2ヶ月かかったらしいです。採用意欲、ないですよね。こういったお役所仕事がさらに、正規職員を苦しめ、非常勤を苦しめ、国民をも苦しめている気がします。非常勤同士の交流も結構、貴重です。

新しい会社に入社すると色々な職場の問題に直面すると思います。内閣府を去った後、相談にのっていただくこともあるかもしれませんがそのときはよろしくお願いします。因みに、最近、労働法の簡単な本を図書館で借りています。法律を知っているのと知らないのでは随分と違うのかもしれないですね。
長くなりましたが失礼致します。

投稿: すぐに非常勤 | 2006/08/08 午後 10時49分

長い返信コメント、ありがとうございました。
 万が一、「すぐに非常勤」さんに何かあったら、国公一般に連絡下さい。できるだけ力になりたいと思います。

投稿: 国公一般担当者 | 2006/08/10 午後 04時30分

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» 霞ヶ関の省庁職員がサービス残業!? [Chinosite]
 霞ヶ関に勤務する国家公務員がサービス残業の連続、金額にして年129億円にものぼる、ということが、国家公務員一般労働組合のオルグさんが書き綴っているブログ『がぶり寄り』でスクープされました。  他のマスコミでも報道されたようです。………毎日新聞(8/2) など、、、  国家公務員、しかも省庁の職員というと、なんとなく仕事はたいしたことしていないのに税金である高い給料をもらっている、頭はいいが人間的に冷たい人種の集団、というイメージがついてまわっていましたが…、、、(失礼(>_<))  末端... [続きを読む]

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