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2006/07/10

お茶・コーヒー出し当番のこと

 今日は、半日使って、経済誌から依頼のあった論文をバリバリ書いておりました。

 日本経済の専門雑誌なのに、僕に与えられたテーマは「国公職場における非常勤職員の組織化――彼女たちの悩みから出発して」っていうものなんだけれど、ちょっと違和感が……(笑)。
 ただ、このテーマは、誰も書いている人はいないし、僕しか書けないという自負のもと、なおかつ、国家公務員の職場でセクハラやパワハラ、いわゆる労基法違反や脱法を繰り返す悪質な当局のもとで、それでも負けずに頑張って働いている非常勤職員のことを想像すると自然と力が入る。

 僕は、霞が関の最悪な労働実態を国民のみなさんに知らせるためには何でもやろうと思っているので、論文の執筆などは原則として断らないで書いてきた。このブログと同じように、言語化する作業はとても大切だと思っている。

 昨年の非常勤職員の集会では、出勤30分前に出てくることを命じられてお茶・コーヒー出し当番をさせられているという告発があったっけ……。もちろん「ただ働き」。霞が関の本省庁のある職場なんて、「座席配置図」に書いている正規の職員の名前の近くに、コーヒーかお茶か紅茶か、砂糖が何杯か、そんなくだらないメモ書きがしてあって、非常勤職員は、その指示通りに出さねばならないのだ。

 ホント、馬鹿馬鹿しい。

 彼女は僕に言った、「なぜ、わたしたち女性がやらねばならないのですか? 帰りのとき職員の食器洗いもやらされるのです。正規職員が自分でやれば、その分の(非常勤の)仕事も減って国民の税金の節約になると思うんですけど」と。

 今年の非常勤の集会では、「お客さんが来たときのお茶の接待をさせられるのはどうして?」「忙しいのはわかるけれど、みんな同じじゃないですか」というものだった。歴史は繰り返すのだよ、二度目は喜劇として(笑)。

 原稿用紙を前にして、そんなことが義憤とともにあれこあれ思い出されてきたわけだけれど、地方紙・河北新報が次のような記事を配信してきたから、思わず笑ってしまった。男女共同参画の旗振り役の霞が関は、実は、山形県より遅れているんだって……。
 ちなみに記事のなかの「日々雇用職員」とは、霞が関でいう非常勤職員(事務補佐員)のことですから。

 □ 今更?女性のお茶出し見直し 山形県、共同参画実践運動 (河北新報)

 ようやく、それとも今更? 山形県は7月から、「男女共同参画実践運動」と銘打ち、女性による「お茶出し」などの職場慣行の見直しを始める。男女雇用機会均等法の制定で、お茶出しが論議の的になって20年余り。背景には県財政が厳しさを増す中、主にお茶出しを担ってきた「日々雇用職員」が削減され、業務効率面からも見直しが迫られている庁内事情もありそうだ。

 県は2005年度、13人の中堅職員を集め、「男女共同参画モデル職場づくり研究会」を発足させた。依然、慣習として残る女性職員によるお茶出しをはじめ、職場慣行の問題点を議論、意識改革や女性職員の職域拡大などを提言した。

 これに基づき、県は7月から来年3月まで(1)職員や会議へのお茶出しの見直し(2)女性に偏った日々雇用職員の採用見直し(3)意識啓発―などの項目を掲げ、具体的に取り組む。男女共同参画についての研修も始めた。

 知事部局、企業局、病院事業局、県教委の全職場が対象。お茶出しの廃止など慣行見直しを重点的に取り組む職場は「モデル職場」を宣言する。県議会は対象外とした。
 県は09年度までに、04年度比で505人(10.2%)の職員削減を計画している。これとは別に、各部局は民間企業では臨時職員に相当する日々雇用職員を事業費で採用しているが、予算枠の縮小に伴い、こちらも減少を続けている。05年度の知事部局の採用数は約300人で、5年間で約140人減った。

 日々雇用職員の庁内での役割も、いや応なしに「周辺業務」から「中心業務」へと比重が移っており、職場慣行の見直しは不可避となっていた。 運動の旗振り役の県女性青少年政策室は「本年度の状況を見て来年度、お茶出しなどの慣行が全廃できるかどうか、検討したい」と話している。

  【温存にびっくり/県職員研修会で講師を務めた河野銀子・山形大助教授(社会学)の話】
 お茶出しが温存されていたのにびっくりし、男女共同参画関連の法令を知らない県職員が多いことにも驚いた。女性職員がこれまで以上に仕事をするのはいいが、家事分担がこれまで通りだと女性の負担が大きくなるだけ。真の男女共同参画のためには、性差を問わず、個人の生活と仕事のバランスについて職場全体で考える必要がある。

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コメント

お茶だし、今の職場では非常勤の私が席を外している間などは男性職員も自らやってくれるので、とても助かります。
しかし、面倒なお土産配り(個別包装になっていないものも含め)や食器の洗い物は依然非常勤の女性です。
職場での地位が一番下だからなのでしょうけど・・。

投稿: 現職非常勤職員 | 2006/07/11 午前 11時51分

現職非常勤職員さん、コメントありがとうございます。
(勤務中のネットは、気をつけてくださいね~)

 僕の職場ではお茶くみは当番制で、僕は水曜日の朝担当です。合わせて「新聞とじ」やコピー紙などの用意もやります。来客のときは、気づいた人が率先してやっています。洗い物も。

 霞が関も少しずつ変わっているということですね。

 いま、「ココログ」が大きいメンテナンスを行っていて、ブログの更新が出来ません。あしからず。

投稿: 国公一般担当者 | 2006/07/13 午後 02時06分

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