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2006/06/26

非常勤職員の感想文(抜粋)

 今夜は、先週の24日(土)に開催された第5回非典型労働者交流集会に参加されたみなさんの感想文を抜き出しておきます。その前日、僕は人事院・総務省との交渉にのぞんだのですが、その内容は明日以降にここで報告しますのでよろしくお願いします。

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 いろいろな職場の実体験を聞かせていただいて本当に勉強になりました。
 職場の現状や事務補佐員の悩み、労働条件の改善など意見を聞くことができました。この集会がきっかけで組合に入ったのですが、意見を交換する場としての、このような集まりは必要だと実感しました。初めは、組合に入ることで何が変わるの?? と思っていましたが、今では声をあげていくことで現状を変えていくことができるんだと感じています。

 事務補佐員には、ほとんど「引き継ぎ」がされないので最初の仕事はいろいろ大変なんです。そのため、正規の国家公務員のみなさんの仕事にも支障が出るし、仕事がスムーズに流れません。こうした「引き継ぎ」がきちんと行われたのなら、正規の職員と非常勤職員との連携もうまく流れ、仕事も効率的に運ぶと思います。

 初めは、わたしたちの大きな課題である「3年雇い止め」を中心に話し合うのかと思いましたが、いろいろな省庁で働く非常勤職員のみなさんが職場の実態を訴え始めたので、人事院規則の建前でない、本当のことを知ることができました。
 みんな差別のような、常勤職員との境界線が引かれていて、雇用条件にせよ、扱いにせよ、本当に悪い環境のなかで頑張って働いているんだな、わたしだけじゃないんだと心強く思えました。今日、わたしは、いままで心のなかに溜めていたことを大勢の前で発言し、みなさんに「それは間違ったことをされていたね」と共感していただけて、すごく心が楽になりました。参加してよかったです。

 今回初めて集会に参加しました。非常勤の雇用条件の悪さを改めて感じ、組合がずっと昔からそれを改善しようと働きかけていることを知りました。就職することが難しい現代で、特に女性は、非常勤という働き方は必要だと思っています。少しでも今よりよい条件のなかで働けるよう、みんなで頑張っていきましょう。

 給与について日額制であることに不満を感じています。毎月の家計予算を立てていく上で月々の収入に波があることはとても不安定なことなんです。せめて毎月の生活費を安定してプランできるように改善してほしい。

 全国にはパワハラやセクハラを受けている非典型労働者がたくさんいることを知って、怒りを覚えました。
 ただでさえ満足でない待遇のなかでガンバッテいるというのに、さらに精神的苦痛となるようなことが職場で起きてしまうことは非常に問題です。ただちに改善してもらいたいです。
 非常勤=職員より弱い立場。こういう意識が少なからず感じられて、そういう差別意識がなくならない以上、職員と同等に健康な状態で働いていくことは困難だと思ってしまいます。

 ほかの省庁の職場の待遇と自分たちの待遇を比較できる貴重な集会でした。自分たちが恵まれているところもあれば、そうでないところもありました。なかには本当に酷い例が紹介され、考えさせられました。私たちは3年で「雇い止め」されてしまいますが、あとあとの非常勤職員さんのためにも、このような集会は続けていってください。

 非常勤職員のやっている仕事と常勤職員の仕事とは、ちゃんと線引きしてほしいと思います。特に、お金=税金がからむ仕事などは、私たち非常勤職員任せにしないで、一緒にやってもらいたいです。あと、常勤職員は自分のお茶ぐらい自分で入れてほしいし、洗ってほしい。忙しいときは、そこまで手が回らないこともありますが、私たちはお茶やコーヒーの買い出しまでさせられていることを考えてほしいです。

 公務に携わる非常勤は、自分たちの勤務条件を詳しくわかっていない方がほとんどです。私も今回、この交流会に参加して初めて知ることがたくさんありました。また、常勤職員との待遇の違いを知らなければ、私たちの待遇はこんなもんなんだ……と思い込み、それが当たり前だと諦めてしまいがちです。だからこそ、労働組合が、その「違い」をわかりやすく説明し、一緒に改善していきましょうと加入をすすめることが大切だと思います。ただ、組合加入だけを訴えるのでは、「どうせ3年だし」「お金がかかるし」ということで加入しない人がほとんどだと思います。

 生理休暇、子どもの看護休暇を有給にしてほしい。結婚休暇も新設してほしい。一生に一度のことであり、男女問わず、権利を認めてほしい。
 国民は、一般の公務員の定員削減にともなうサービスの縮小や質の低下を望んでいないと思っています。歳出削減は、まず無駄遣いを減らしてほしいというのが、本当の願いではないですか。そのことを切り口にして、交渉にのぞんでください。

 年休が10日しかないので、病気をしても休みにくいのです。常勤職員と同じにしてほしいです。

 正規職員と同じ、夏季休暇をください。お金じゃない。

 以前、パワハラに遭いました。その上司を前にすると怖くなるのです。いまの課でも多少あり、バイト仲間同士でも仲がいまいち、困っています。

 民間と公務のはざまにおかれている非常勤。日本の雇用の問題として、人間をモノのようにあつかう風潮がよくないと思う。こういうことを社会問題化していくことが大切だと思います。

 非常勤にも住宅手当を出してほしい。今回初めて参加させていただきましたが、組合のこともまだよくわかっていなかったので、今日はとても勉強になりました。これから3年間、少しでも職場が改善されるように頑張りたいので、よろしくお願いします。今日は本当にありがとうございました。

 今回で2回目の参加になります。たぶん書記局に詰めていると非常勤さんの声ってなかなか組合に届きません。今日、非常勤さんの意見を直接聞いて、改めて問題意識が芽生えました。そして、励まされました。支部青年部の機関紙などに今回の集会の様子や感想を載せてもらい、非常勤職員さんの現状を広く知ってもらいたいです。

 私が感じてきた悩み、不安、疑問をこんなにも全国の方が同じように感じ、それを解決しようとされている方がいることに感動しました。みなさん、とても意識が高く、それを行動に移され、常に前向きなことに驚きました。私は組合に加入したばかりでまったくわからないことばかりですが、少しずつ勉強していきたいです。
 私たち非常勤職員に対して、もっと「ほうれんそう」(報告、連絡、相談)してほしいです。次の年度によって上司が替わり、いつも不安なのです。

 「雇い止め」は、本当につらいです。更新できなかった方、更新できた方、どちらにしてもモチベーションが下がり、4月までは不安定な気持ちで仕事をしなければなりません。とても、ぎくしゃくした関係なのです。根が深い問題ですが、少しでも何か改善していきたい。組合に加入されていない方に対して、もっとこの組合の良さをアピールしてほしいです。組合の良さを知らない方がいるなんて、損だと思います。

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 まだまだあるけれど、とりあえず、この辺で止めとこう(最後の感想は、僕のデッチあげてはありません、念のため……)。

 ああ、打ち込むのが大変だったけれど、非常勤職員の生の声がびんびん伝わってきて、集会のことをリフレクションしてしまう。全国のみなさん、負けずに頑張りましょう。

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