限りなく黒に近いグレー
昔、作家の村上龍さんが書いた芥川賞受賞作で「限りなく透明に近いブルー」っていう小説があったけれど、一昨日エントリーした史上最悪の労働条件で非常勤職員を働かせている霞が関の省庁をズバリ表現させてもらうと、「限りなく黒(違法)に近いグレー(脱法)」てのがピッタリだ(笑)。
僕がブログで少し書いたら、当局の秘書課が動き、その省庁にある労働組合が動き、それなりの説明責任を非常勤職員に果たそうとしているのがよくわかったので、吊し上げみたいなキャンペーンはやめようと思う。ただし、明日あたりから、そこの省庁の労働条件が、いかに酷いものなのか、それを一つひとつ具体的にぶっ潰していきたいと思う。
これは、民間準拠の公務員待遇という人事院的観点というよりは、僕、常識の範囲の問題だと思っています。
フツーに考えるとき、2年間働いて一日も有給休暇がないなんておかしいでしょうが? 社会保険も雇用保険もない。秘書課は勤務条件の書かれた紙を後出しで見せて、「あらかじめ『保険はない』という条件で契約している」とのたまったそうだけれど、保険というのは、要件を満たせば当局に加入義務が発生するという性格のもんなんだぜ、知ってた?
正規の国家公務員は、なぜ、となりで働く非常勤国家公務員の悩みや要求に寄り添わないんでしょうか? 自分だけの身分と給与が確保されれば他人のことなどどうでもいいと思っているのだろうか。やはり、その職場に組合員がいなくては駄目だと思いました。僕が連絡を取った組合の支部はすぐに会議を開いて、いろいろと動いてくれましたから……。
いま、本気で非常勤職員の待遇改善に動かなければ、政府の公務員攻撃に打ち勝つことは、絶対にできないと思う、本当にそう思いました。
今月24日(土)、第5回非典型労働者交流集会、やります。
当然、正規の国家公務員も参加できます。多くのみなさんの参加をお待ちしています。
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