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2006/04/18

マスコミとの付き合い方

 国公一般の担当者となって早2年……。
 この間、いろんなことがありましたが、あっという間の2年だったという印象が強い。ふだんは霞が関をフィールドに活動していますが、最近は東京国税局や気象庁がある大手町、はては各省庁の天下り団体であるところの独立行政法人や社団法人当局との団体交渉も加わり、ほとんど首都圏をかけめぐっている、という膨張一途の状態だ。

 100円ショップで買った名刺ホルダーはすでに4冊目に突入。
 改めて見返してみると、労働組合関係の方々の名刺が圧倒的に多いのは仕方がないとして、2番目に多いのはマスメディアで働く方々だった。大手新聞社から業界誌の記者、テレビ局のディレクター、フリーランスのライターから雑誌編集者、各政党の機関紙記者まで、実に多彩な顔ぶれで、その都度その都度の出会いとか知り合ったきっかけなどを思い出して、なんだか感慨に耽(ふけ)ってしまった(笑)。
 マスコミの方々が国公一般に注目するのは、国公一般という組合が、ひとえに国の権力機関の中枢である霞が関で活動し、その組織化を行っているからに他ならない。それがなければ、いっかいの組合オルグである僕(寝癖ボサボサ、目つき危ない、話せる話題は文学のみという貧困さ)など見向きもされないハズだ(笑)。そんな僕の前に、組合員からの告発やタレコミなどを含めて明らかになる霞が関の無法は広がるばかりで、少なからずマスコミの協力を得ながらその無法を阻止する活動にもとりくんできた。だからこそ、組合活動をすればするほど、霞が関がこのままでいいのか、いいわきゃないッ、という思いを強くするのだ。
 各省庁との団体交渉権はあるのに、組織的にはめっちゃくちゃ小さな組合である国公一般は、自前のニュースを月1回1000部ほど発行しているけれど、国民世論に訴えられるほどの力はない(笑)。そこで誠実に付き合っていかねばならないのが、僕が知り合ったマスコミの、とりわけ新聞記者の方々なのだ。その距離の取り方が本当に難しい、と最近感じている。報道する側のものの見方と組合側のものの見方が違う上に、報道の仕方も違ってくる。僕が「それは違うよ」と言ったところで、事実そのものが報道されれば、結局、組合側が意図したことと反対のニュアンスを帯びて国民に理解されることになったりする。
 しかし僕は、何度痛い目にあってもマスコミの方々の協力を得たいと考えている。なぜなら、マスコミのなかには、やはり凄(すご)いジャーナリストがいて、僕の意図をはるかにこえて物事を見通している方々がいるからだ。そういう記者たちをずっと信頼し続けたいと思う。

 ……というわけで、今夜は、ある新聞記者から「久しぶりに話を聞かせてください」との電話があり、普段はほとんど足を踏み入れたことのない自由ヶ丘にある韓国料理店に行ってきました。この春から国公労連で働き始めた若い女性書記にも声をかけ、3人でキムチ食べ食べ、マッコリ飲み飲み、この国の来し方行く末について存分に語り合ったのだった(笑)。
 しかし、あの記者、すごい記者だな~(笑)。

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