霞が関は、無法でいっぱい。
たったいま、霞が関の某省で働く派遣職員の労働紛争を解決しました。
派遣元会社は、「顧問」を名乗る社会保険労務士を連れてきましたけれど、誰が見ても、違法は違法なんですよね(笑)、もちろん相談者の意向通りに解決しました。
やったぜ、3戦3勝!!
しかし……、連日のように、このブログを通して深刻な労働相談が寄せられる。まだまだ抱えている労働紛争は減らない。
メールに切々と書かれてある彼女たちの労働条件を読むだけで、国のおひざもとである、この霞が関には無法がいっぱいだということを改めて認識する。
だからこそ、と言うべきか、労働組合の存在意義というか、必要性をひしひしと感じるわけですが。
……霞が関よ、本当にいいのかな、このままで。
若手キャリアのみなさんは、「改革」を言うなら、自分の足下をもっと見た方がいい(笑)。
例えば、国民のみなさん、各省庁のホームページを見てほしいんですけど。
どこの省庁でもいいのですが、そのホームページの目立たない、小さいところを注意して見ると「採用募集」のバナーがあるはず(笑)、それをクリックすると、「事務補助員」あるいは「アルバイト」、または「非常勤職員」の募集のお知らせ欄が出てくるけれど、そこには給与と業務内容、勤務時間など簡単な労働条件しか書いてない。
とっても肝心なこと……、社会保険とか雇用保険の有無とか、休暇、退職に関する事項、契約更新の有無などがまるっきり書かれていないのですよ。
そもそも非常勤職員(アルバイト)であっても、労働基準法が適用されない、れっきとした国家公務員であることが明示されていないじゃないですか!!! 守秘義務など服務関係は、まったく国家公務員なみに課せられるんですから。
求職しているみなさん、国家公務の職場はクリーンだと思って、だまされちゃ駄目ですよ~。
うまく入省したら、まずは秘密裏に国公一般に加入してください。
トラブルがあってからでは遅いですからね~。
とりあえずの虎の巻三箇条を書いておきます。
①当局からは、きちんと労働条件明示書を交付してもらいましょう。
②有給休暇やセクハラ相談員の有無など、非常勤職員にかかわる、すべての国家公務員法の条文と人事院規則を教えてもらいましょう。
②万が一、トラブったら、1人で当局とやりあわない。絶対にやりあわない。そのときは、第三者である国公一般に通報し、みんなで団体交渉すること。
さて、いまから僕は、明日、当局(会社)に提出する要求書をつくることにします(苦)。
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コメント
全然関係ないかもしれないけど、ある哲学者の著書のなかに「ケアの本質」とある。
私たちは、ケアには知識が必要でないとか、誰かをケアすることは、例えば、単に好意や温かい関心を示すことだけであるかのようにいうことがある。しかしケアするためには私はその人の要求を理解しなければならないし、それに適切に応答しなければならないし、しかも好意があるだけではこのことが可能でないのは明らかである。
一人の人格をケアするとは、深い意味で、その人が成長すること、自己実現を助けること。
マニュアルでは書き表せないところにケアの本質があるのも確かだし、知識がケアを支えるのもまた事実!
たまにはこういう事を考えたりもするのでした。
投稿: p^^q | 2006/02/16 午後 11時44分