強まる「公務員解雇論」!
ちょっと古いけれど、機関紙「国公いっぱん」新年号コラムの紹介。
正月休みは、ふるさとの名古屋で過ごした。両親が購読しているのは中日新聞で、地元では「当たり障りのない記事が多く安心させる」と評されている(笑)。正月にはもってこいと紙面を開いてビックリした▼3日付2面の大きな見出し「強まる『公務員解雇論』」、「自民『純減に不可欠』」「民主も積極姿勢」との横見出しも目に飛び込んでくる。政府・自民党は、「封印」していた国家公務員法第78条(免職規定)を蘇らせ、「5%純減は、解雇しないと達成できない」(党関係者)というのだ▼民主党も「合理的な理由がある場合」は「78条の適切な運用がなされるように」と提言。免職規定は、勤務実績不良者や定員の改廃・予算減少による廃職解雇を認めている▼瞬間で脳裏に浮かんだのは、全国の国公職場の長期病休者6千人、年間の自殺者130人という数字。自民・民主のこの策動が実現すれば、まっさきに解雇の対象者となるだろう▼記事は、「霞が関の猛反発は必至」と書くが、霞が関の繁忙=不夜城ぶりや国家公務員が職場で悩み苦しむ現実には触れない。「数だけ改革」では、霞が関は絶対によくならない。父親にはドラゴンズファンを返上してもらおうかなあ……。
この正月、『日経新聞の黒い霧』(講談社)を読みましたが、滅法に面白かった。現職の日経エース記者である著者は、「日経新聞は言論報道機関ではない」と言い切り、単なる株新製品情報紙に成り下がったことを嘆いている。マスコミの一方的な宣伝というか世論誘導は、本当に恐ろしいと思いました。
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コメント
我が社は日経グループに執拗に追跡されています。自分たちは高給取りなのに、公務員に対するもののみならず、賃金の安い民間委託業者への執拗な人件費攻撃には嫌な感じがします。http://kurokawashigeru.air-nifty.com/blog/2004/08/830.html
昔は日経新聞なんてギャンブラーが読むものというような扱いで、購読しているのも恥ずかしがったものですが、今や就職活動ではこれを読まないと就職できないと「風説」に恫喝されて、若い人の多くが読んでいます。しかしこれは相場情報以外は、産経以上に極めてイデオロギー的な新聞ではないかと思っています。
余談ですが、日経を電車の中で読むオヤジって、マナーが悪い人が多いと思うのは気のせいでしょうかねぇ。
投稿: きょうも歩く | 2006/01/20 午後 11時04分