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2005/10/25

第3回大会宣言

 先週の金曜日、組合員さんから「風邪、流行っているから気をつけて」と言われ、「大丈夫っスよ、馬鹿は風邪ひかないって言いますから」と答えたのだが、土日と発熱し、昨日も病院に行ったりして休んでしまいました。大会の後始末、『調査時報』の原稿、交渉、打ち合わせなど、仕事は山積していて大変です。手抜きというわけではないですが、仕事前に、国公一般の第3回大会宣言を載せておきます。最後段、作家の五木寛之さんの影響を受けています(笑)。

 大会宣言

 「どこの省庁にいても」「正職員でも非常勤職員でも」「一人でも」加盟できる労働組合として2年前に誕生した国公一般は、この1年、霞が関における月2回の定時退庁宣伝と年間30件におよぶ労働相談を通して、二桁の組合員を増やしてきた。
 この歩みを、ある者は、「徒労だ」と冷笑するかもしれない。しかし、われわれは、ここではっきりと宣言する――国公一般は、一人ぼっちで苦しみ、途方に暮れている仲間の心に寄り添い、ともに手を取り合って悲しみの根源にあるものと全力でたたかってきた組合であることを。われわれの歩みは、小さくとも固い信頼で結ばれた確かな歩みであることを。

 霞が関で働く正職員からの労働相談は、若手キャリアを含めて深刻である。
 ○○省の留学帰りの若者は、部下を怒鳴り散らしていじめる上司のもとで2度目のうつ病に罹患していた。「僕は、国民のために役立っているのでしょうか?」「これ以上休んだら、食っていけない。ゆっくり仕事ができる部署に異動する方法を教えてほしい」。国公一般と出会い、「僕がおかしいのではないことがわかった。本当に安心した」と言ったはずの彼は、しかし、面接相談の日時を決めたあと、いっさい連絡が取れなくなってしまった。
 非常勤職員の労働条件と職場環境は、正職員のそれよりももっと悲惨である。
 ○○省本省の職場で一方的に強行された日給1000円の賃下げは、30歳で月15万円の手取りを切る非常勤職員にとって死活問題であった。集団的な説明会を要求しても拒否され、挙げ句の果てに、正規の同僚から「あなた方は、机や椅子と同じですから」と言い放たれた者の悲しみは、想像を絶するものがある。しかし、われわれは「あなた方」の笑顔を忘れはしないだろう――労働相談のあと、「任期切れまであと1カ月、わたしに何ができるかわからない。けれど、まだ見ぬ後輩たちのために何かやれるはず」と記名した加入届をヒラヒラさせて笑った「あなた方」の顔を。
 われわれは忘れてはならない。彼女たちの職場では、セクハラがあり、パワハラがあり、大量の解雇が日常的に行われていることを。われわれは、国公職場で働く20万人の非常勤職員に向けて訴える――一人ぼっちで苦しんでいるのは、あなただけではない。あなたを支える仲間は、頭を上げた先にきっといる、と。

 いま政府・当局は、幻想に支えられた圧倒的な議席の威を借りて国家公務員の総人件費を大幅に削減しようとしている。15年で3割だの、10年で半減だのと威勢よくぶちあげる政治屋に霞が関の現実を見すえる勇気はない。日夜分かたず正職員と一緒にただ働きをしている非常勤職員の悲しみに寄り添おうとする想像力の欠片もない。政府の「身」を切った後に彼らがやろうと画策しているのは、われわれが真っ先に守らねばならない国民生活への大増税だけなのだから。

 政府・当局の総人件費削減と公務サービスの切り捨てという二大攻撃に対して、国公一般は国公労連の単組の先陣を切ってたたかう。霞が関における長時間・過密労働とただ働き残業を規制し、予算削減による非常勤職員の賃下げと解雇を絶対に許さないたたかいと切り結びながら、どんな困難にも負けることなく、われわれはしぶとく団結の絆を固めていくことを宣言する。
 われわれのたたかいは、大河の一滴である。国公一般が流した小さな汗と涙の一滴は、名もない微々たる一滴に違いない、だがそれは、やがて目を細めんばかりに眺めることになるであろう大海原へと注ぎ込む大河へと連なっていくものだ。われわれは、負けない。

 以上宣言する。
                                     2005年10月20日
国家公務員一般労働組合第3回定期大会

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