いま読んでいる本
唐突ですが、いま読んでいる本の紹介。
毎日の通勤時間が約一時間、満員電車のなかで少しずつ読んでいます。読書の形態は、多数冊を同時並行的に読み進めるという(詰まんないと即捨てるという)、極めて戦略的なやり方です(笑)。
『半島を出よ』(村上龍・幻冬社)
小説フリークにとって、話題作の小説は、必ず読まねばならないと運命づけられている。「下」の真ん中ぐらいですが、初っ端から総務省や官邸、それから内閣府など霞が関が出てきて興奮した。自衛隊による霞が関封鎖(防衛)には笑った…。
『ロストユニオンに挑む―フランス労働運動から学ぶこと』(戸塚章介・共同企画)
厚生労働省OBから売りつけられた(笑)、21世紀を見据えた組合運動論。著者は、毎日新聞労組出身。原水爆禁止運動が分裂した、その真相を、アメリカによる日本の労組分断攻撃と捉えるなど、なかなか新鮮な切り口。いま後半の一般労働組合論の部分。
『労働法における個人と集団』(西谷敏・有斐閣)
労働組合における集団的な部分と、人間の個としてのありようをどのように整合させるのかを問うた労作。労働法を学んでいた学生時代に戻った気分で読んでいます。西谷先生のところへ学びに行った大学院の先輩は、元気でやってるかな~。
『はめられた公務員』(中野雅至・光文社)
元キャリア官僚(でも同志社大卒)が書いた国家公務員「擁護」本。
霞が関で働いていた現職のときに、こういうことを言ったならば、本当の株が上がったはず。全体的に詰まんないですが、このブログで書いてきたことが、キャリアによって裏付けられる内容アリ(霞が関の悲惨な労働実態など)。
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