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2005/05/31

非典型職員の交流集会

 ホームページに第4回非典型職員交流集会の告知をしたら、「非典型とはどういう意味ですか?」「どういう集会なんですか?」という声が寄せられました(ありがとうございます…)。
 「非典型」とは、簡単に言うと、終身雇用と定期昇給・ボーナス有りの正規職員とは異なる雇用制度のもとで働いている職員のことです。パート・アルバイトや派遣、請負などで働かれている職員が、国公職場にたくさんいます。そういう職員なら誰でも参加でき、悩みや要求を出し合い、みんなで解決の糸口を見つけようというのが今回の集いなんです。
 実は、先週土日の埼玉出張は、全労連主催のパート・臨時で働く職員の全国交流集会への参加でして、初めて参加したのですが、生協や医療現場のパートのおばちゃんたちの、生き生きとした組合活動に圧倒されました。1円、10円の賃上げ要求や雇い止め(解雇)撤回の運動が、全国でこんなにも進んでいるとは思わなかった。それで、民間との違いも含めて、国公労連の非典型職員交流集会がどういうものかイメージをつかんでもらうために、昨年の集会記事を再録しておきますね(……手抜きではありません)。

 第三回非常勤職員交流集会(7月17日、都内)には、全国から過去最高の108人(10単組8ブロック)が集まり、非常勤職員が悩みや要求を大いに出し合いました。
 あいさつに立った堀口委員長は、「政府の人件費削減の攻撃で、法律のはざまにいるみなさんに矛盾が集中している」とのべ、「劣悪な労働条件をともに変えるため、国公労連の組織に加わっていただきたい」と訴えました。
 小田川書記長が基調報告し、「04年非常勤職員実態調査(国公労連調べ)」をもとに、非常勤職員内の待遇格差(賃金、手当、保険)を明らかにしました。また、各単組ですすむ組織化の一端を紹介しました。
 郵産労(郵便局の職員組合)の岡田時弘さんが、郵便局で働く非常勤職員の組織化などについて特別報告しました。
 全体討論では、参加者が「半年ごとの更新を繰り返し働いてきたのに突然の解雇。無理やり納得した」(全運輸)、「正職員と同じ仕事をしているのに交通費が出ない」(ハローワーク相談員)など、劣悪で無権利な労働実態を告発しました。
 他方で「試験採用でない非常勤の雇い止めに反対するのは、国民の理解が得られるか」、「試験を受けさせずに都合よく使う当局が理不尽だ」、「正・非職員が団結しなければ、制度の壁は乗り越えられない」(山瀬副委員長のまとめ)など率直な意見も交わされました。
 最後に、全運輸の航空職場で働くOさん(21歳)が、「20年働いてきた先輩職員が、突然路上に放り出されるのは許せない。雇い止めをなくして!」と訴えました。「発言するつもりじゃなかったけど、全国のみんなが諦めずに活動している発言を聞き、勇気がわきました」(Oさん)
 また、今年9月の退職を前に、上司のすすめで全港建四国地本に加入したKさん(25歳)は、「私たちも夏季休暇がほしい。でも非常勤だから…と声に出せなかった。組合に入って学び行動するうちに、何とかしたいと考えるようになったんです。組合に入ってよかった」と言います。
 (別項の囲みで) 
「来年三月で解雇されるが、組合が全面的に支援してくれ、最後まで希望をもちたい」(全建労)
「船舶職員だから経験が必要。仕事に慣れたところで雇い止めなんて、つらすぎる」(全港建)
                          「国公労新聞」04年8月1・8日合併号
 
 こんな感じで、主には非常勤職員による学習(情勢と権利)と交流を深める集まりなんですよ。
 みなさん、気軽に参加してください。

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