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2005/04/15

傾向と対策

 いまどきの国家公務員志望者は、どんな傾向(動機)と(試験)対策を練っているのか知りたくて『受験ジャーナル』編集部に行ってきました。2年前の4月号の巻頭インタビューで、国公労連の書記長が公務員制度改革をめぐって草野厚慶応大学教授と対談させていただきました。伝統と定評のある予備校でもあります。
 
 編集者いわく「志望者が、公務員を志望するのは、やはり安定ではないでしょうか。いまも昔も変わらないように思います」。国Ⅱの受験者は、地方上級より多く、年々微増を重ねている(昨年度の受験者7万人)。だいたい現役時に落ちて、1年間予備校でみっちり勉強して合格するのが定石のようだ。予備校は、コマ数にもよるが、60万~120万円ほどかかる。お金がなければ公務員になれないという傾向がわかりました(苦)。
「試験1カ月前は、平均週60時間の勉強漬けで、そこまでやらないと受からないんですよ。いま国Ⅰは東大卒もどんどん落ちますから……」。
 僕が受験しようかな~と牧歌的に思っていたのが、ちょうど10年ほど前で「ダブルスクール」なんていう言葉が流行りだした時代だったけれど、いまでは、予備校で専門的に(2年間)勉強するというのが当たり前なのだ。だって、都内のほぼすべての大学では、授業が終わった後、予備校の講師が大学に派遣されて2時間コースの試験対策講座を開いているというのだから驚いた。
 それから、志望者のなかには「国を動かしたい」という権力志向派から「国民のために働きたい」派、「あんまりガツガツ働かずに自分の生活を守りたい」派までいろいろいることもわかった(笑)。そういえば、最新号の合格体験記を読むと、ある女性は、大学卒業後に民間企業で働いたものの「女性は、結婚、出産すると一生働き続けられない。働ける環境が整っていない」と思い知って、公務の職場を志望したと書いてあった。なるほどな~。

 こちら側からは、国公一般の活動とか霞が関の実態とか非常勤職員の状況などを事実にもとづいて説明しました。編集部は、当然のことながら、大変驚いていました。そもそも予備校などの受験産業は、合格後のことには関知しない方針なのだろうな。
 ただ、受験生にとっては、将来働くことになる職場のリアリティーを知ることは必要なことだろうと思うのだけれど。つまり……、志望者の夢を奪う必要はないが、入省したあと幻滅してほしくないというのが正直なところだ。
 僕は、忘れられないのだ。
 昨年の春、国公一般の労働相談にきた新採職員が、「……霞が関の異常な実態を知らなかった僕が悪いのか? くじ運がなかっただけのことなのか?」と言って、肩を落とした姿を。彼は「せめて野球中継が終わるころに帰りたい」と言っていただけなのに!!

 予備校大手には、あとLECとか伊藤塾とかWセミナーとかあるので、随時、国公一般としてアプローチしていきたいと思っている。

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受信: 2005/04/17 午後 05時27分

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