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2005/03/31

霞が関の桜

 今日は午後から、いくつかの単組をまわりました。
 経済産業省から厚生労働省、総務省、国土交通省など霞が関のど真ん中をテクテク歩いていきました。いい天気でした。人事院前から農水省前を過ぎ、外務省へ向かおうとして桜田通りを渡ったときに気づいたんですよ…、あれ? あの、青い空にぽっかりと浮かび上がったピンク色の点描模様は…? 
 そうです、外務省の角にある桜が咲いていたのです。とても綺麗(きれい)でした。まだちょっと寒いけれど、春なんですな。

 明日、新規採用職員たちが、霞が関の職場の仲間入りします。総務省の前では、一足早く来たらしいスーツにネクタイ姿の若者たちが写真を撮り合っていました。なんという晴れ晴れした、希望に満ちた笑顔でしょうか! その輝いた瞳が、曇らないことを願わずにはおれません。
(国会も開かれているし、だいたい5月の連休明けぐらいから、霞が関の異常さを体感していくのが通例なんですが…、何か困ったことがあったら、すぐ国公一般に連絡してください。電話一本でいつでも呼んでくれ、後悔ないようにしておくぜ、僕はあなたのとなりに駆けつけます)

 国公一般は、新規採用職員に向けたビラを作ろうと思っています。それから、新採と同じく、新しく職場の仲間として働くことになる非常勤職員さんに向けて、労働条件などをまとめたビラも作ろう。
 彼女彼らは、きっと学生時代を通して労働組合なんて知識としても学んでいないはずだし、一人ひとりが協力し合って何かの要求を実現させてきた経験なんてほとんどないのではないか? 
 ならば、彼女彼らの目線に立った国公一般の紹介を工夫もしようではないか。

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2005/03/30

自画自賛ですいません。

 ここ数日、年休を消化していました。
 「ブログは、どうした?」というメールが寄せられています(笑)。

 どんなに仕事が大変でも組合活動が忙しくても、僕は、休日にはしっかり休むことにしています。年休消化は、実は、若い人ほど、忙しい人ほど取りにくいという傾向があって、せっかくの労働者の権利が行使できない、なかなか複雑な職場状況があるのですが…そこは、厳密に権利を行使しましょう(笑)。
 
 ちなみに国家公務員には、年休20日あります。翌年まで繰り越し可能だというところが重要です。非常勤職員の年休数は、それまでの勤務日数によって比例配分されますので、きちんと確認しておくことが重要です。もちろん時間休が取得できますからね(「労働相談Q&A」を参照のこと)。

 さて、突然ですが、このブログが賞をいただきました(やった~!)。
 
 日本全国にあるさまざまな組合の新聞や宣伝物の制作やアドバイスをしている日本機関紙協会主催のホームページコンクールで特別賞の受賞です(なんだ、内輪の賞かよっ)。
 でも、とても嬉(うれ)しいので、以下、メールで送られてきた講評を転載します(笑)。自画自賛ですいません。
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 「ブログ賞」(特別賞)の受賞、おめでとうございます。
 他の参加団体にはない、毎日のように更新され、“組合の息吹”が伝わってくるブログは秀逸です。
 「必要な情報をいち早く配信する」という、webの本来の目的に沿ったサイトだと思います。

 とにかく更新頻度が高く、求められる新しい情報が常に掲載されており、「いかにこのサイトが支持とされているか」ということが一目瞭然です。

 ちょっと前までのwebの流れはフラッシュや動画を多用し、視覚的な効果をいかにねらうかが主流になっていました。しかし、最近はブログの流行に見られるように、視覚的効果よりはむしろ、テキストベースでどれだけ頻繁に更新されており、かつ有用な情報を提供しているかが、サイトの価値判断になってきました。

 国公労連様サイトはインターネットの歴史から見ると長いほうだと思われますが、最初から一貫したサイトの性格が物を言って、ここに来て改めて評価されていると思います。

 欲を言うと、今後のウェブの流れではフレームは廃止の方向になっています。体のご不自由な方でも使いやすいサイトをご提供するという「ウァブアクセシビリティ」、 あるいはホームページの技術的な管理をする世界的組織(W3C)でも、廃止の方向になっています。ということで、いずれフレームは使わないという方向で、若干使い勝手なども見直したリニューアルなど、一度ご検討されてもいかがかと思います。
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 僕は、まったくのコンピュータ素人で、ホームページはおろかブログもどうなることかと思って、おずおずと一から始めたのですが、本当に多くのみなさんのご指導によって、ここまで続けることができました。とりわけ、「霞が関ウォッチング」以降、国公一般ホームページ閲覧者のモラルの高さを痛感しました。コメント管理ができないにもかかわらず、みなさんの誠実で真面目なコメントが寄せられたことで、そのコメント内容の切実さがさらなる共感を呼び、新しい広がりを見せました。ですから、この特別賞は、国公一般へ送られたというより、このブログを「真実なるもの」へと変えてくれた閲覧者へ与えられたものと理解しています。
 
 僕は、仕事を終えてから、ニフティーの「サクサクくん」でホームページを制作しているのですが(笑)、もっと載せたいテーマやもっと役立つ情報がいっぱい控えているので、いま新しいトップページ作成に向けて、「ホームページビルダー」なるソフトの勉強を始めています(笑)。リニューアルは、いつのことになるのやら…。
 
 本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

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2005/03/23

怒りの予告編として(増補)

 日本国憲法の本質とは何か? と訊かれて、みなさんは、どのように答えますか?

 僕は、「人間の自由を保障すること」だと答えています(勝手な解釈だということは承知の上で)。もっとくだけて言うと、百人の人間がいれば、百通りの人生があり、それぞれの人生を尊重し、それぞれの生きる自由を保障すること(ちなみに明治憲法の原理は天皇主権で、普遍的価値としての人権保障はありませんでした)。

 しかし現実は、弱い立場の人間ほど、生きる自由を奪われているのではないか。
 別に障害を持っている人やお金のない人を「弱い立場の人間」と言っているわけではなくて、例えば、派遣社員や請負社員、そうしてパート労働者や非常勤職員、そして女性などは、飽くなき利潤追求型のシステムのなかでは、真っ先に首を切られる「弱い立場」であって、現代日本社会は、まさに、そういう立場の人間へのあたたかなまなざしに欠けていると言わざるを得ない。

 怒りの予告編として書いておくけれど、いま国家公務員が働くフィールドで、メンタルの病気を抱えた職員への当局による執拗(しつよう)な退職強要、大規模な非常勤職員の一斉解雇、アホな上司による非常勤職員への常軌を逸したセクハラ、デタラメな雇用契約にもとづく職員採用などなど、まったく国がやることとは思えない事態が、国公一般の労働相談へ集中している。
 この世の中は、さまざまな人間が、お互いに相手の気持ちを思いやりながら行動することでなんとか成立しているのだが(それが僕の考える日本国憲法が保障する個人の尊厳と自由の履行なのだが)、一番その原理が貫徹されねばならない、国の行政機関でまったく通じない、信じられない事態が進行しているのだ。

 任期が残っているのに当局の都合で一斉に解雇する…、解雇された者の生活に思いを寄せないのか?
 心を病んで精神的に不安を抱えている者に陰湿ないじめを続ける…、彼・彼女は命を絶つかもしれないのだ。
 権力を背景にした上司のセクハラ…、被害者の女性に人権とプライドがないと思っているのか?
 子どもがつくるような不備だらけの契約書、本当に見抜かれないと思っているのか?

 どんな人間にもかけがえのない人生と生活があり、誰もその人の人生を踏みにじる権利はないし、そもそも人間に優劣などつけられない。それなのに、「国の行政機関」「上司」「使用者」だからと人間を見下すようなやり方は絶対に許さない。馬鹿にするな!!

 残念ながら、いま、このネタを爆発させることはできない…。
 今夜は、ここまで。
 怒りの予告編として書いておく。

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2005/03/22

労働運動も韓流で?

 アニハセヨ~!!(お元気ですか~!!)

 まったく韓国語は話せないのですが、ソウルから国公労連本部に、全国公務員組合(KGEU)のホン・ソンホさんとパク・ジェボムさんがやってきました。二人とも細い銀縁メガネをかけていて知的(ヨン様とはいかなかったけれど、そんなの関係ありません)、韓国における公務員労働運動の最前線を語ってくれた。

 韓国は、1961年の軍事クーデタで政権を握った独裁政府が、公務員の労働基本権を剥奪し、政治活動も厳しく禁止されました(戦後の日本とよく似ています)。以来、40年、全国公務員労働組合は、公務員の政治活動を回復せよという要求を掲げて活動をしてきたという。昨年は、政府の組合否定・弾圧と交渉拒否・労働基本権の制限を内容とした「公務員労組特別法案」反対の大闘争を展開した記念すべき一年間だった。
 驚いたのは、警察権力が、大学の構内で開催する組合の集会をどんどん弾圧して、何千人もの組合員を逮捕しているという事実だった。大学の封鎖が、警察の手で各地で行われるのだ。
 しかし、全国公務員労働組合は、相次ぐ弾圧で役員が逮捕されるという痛手を乗り越えて、全国ストライキを打ちました。ビデオを見たのですが、ものすごい勢いと活気でした。
 昨年11月14日の夜、ソウル市内では5000人の決起集会が開かれ、全国で、な、な、なんと! 45000人の公務員労働者が、労働基本権の回復を求めてストライキに立ち上がったというのです。解雇者405人を含む1600人が懲戒処分を受け、いま、処分取り消しの新たなたたかいに取り組んでいるという報告だった。
 この悪法は12月31日夜半ぎりぎりに可決されたのだけれど、ホンさんは「韓国政府が一方的に制定した法律は、ILO(国際労働機関)の基準や韓国憲法にも反するもので、解雇者の復職と労働基本権回復を勝ち取るまでたたかいつづけます」と断言しました。

 いま韓流とかなんとか言ってますが、韓国の公務員労働運動が、こんなにも熱く戦闘的だということを初めて知りました(日本のメディアって、全然報道しないんだよね…)。僕は、日本との類似性に着目して、アメリカの最前線を学ぶのもいいけれど、韓国についても深く研究したいと思いました。
 …というわけで、今年のゴールデンウィークは、ソウルへ行きます、ソウルで労働運動の意見交換と交流を深めたい、いま決めました(笑)。

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2005/03/17

一通のメールが国を動かす

 最近、痛切に感じるのは、労働運動の核になるのは、結局、職員の要求だということだ。
 
 昨年の夏、国公一般のホームページから寄せられた一通の匿名メール。文面から、省庁で働く女性職員からと思われた。
 実は、まだ詳しく書けないのだけれど、彼女のメールには、職場のこと、仲間と昼食を取りながら話し合ってまとめたという要求が切々と書かれてあって、「なんとか国家公務員の組合である国公一般に力になってもらいたい」という趣旨のものだった。
 しばらくメールのやり取りをするなかで、お互いの間に信頼関係が生まれ、彼女と会うことができ、さらに要求実現に向けて調査活動を続けることになった。調査のなかで、いろいろな問題点が浮かび上がってきた。そうして再び彼女にフィードバックして、厳しい意見を聞く。そうして、要求そのものが発展し、精錬されていった。
 気づけば、年の瀬だった。
 彼女は、「組合員になれるということ、とても朗報です」と言ってくれ、晴れて国公一般の組合員になった。
 
 年が明けて、要求の実現に向けて、省庁当局との水面下の攻防が続く。
 手に入れた情報は、すべて組合員に流すのが国公一般のやり方だ。そうして、組合員から、新たな「突っ込み」が入る(笑)。
 
 そうして、今週、国会議員を動かすことに成功して、ある委員会で質問してもらうことになった。国会議員の力は大きい。委員会の傍聴をしながらメモを取ったのだが、要求実現に道をつける当局側の言質(げんち)が、次々と出てくるのだった。これが議事録になれば、当局交渉の際に大いに活用できる。僕は、この半年間の組合活動が無意味ではなかったことを実感して、とても嬉(うれ)しかった、…と同時に、活動が無に帰すことにならなくて本当に胸をなでおろした(もちろん、いままでは序章に過ぎなくて、これからが踏ん張りどころなんだけれど…書かせてちょーだいな)。

 一通の匿名メールが、国会議員を動かし、国会の審議で明らかになり、省庁の姿勢そのものを変えることがあるのだ。その力のおおもとには、職員の切実な思いが込められた要求があるということ、そのことをまざまざと教えられたのだった。
「無理かもしれない」
「結局、変わらないかもしれない」
 何度そう思ったことだろうか? 何度、諦(あきら)めようと思っただろうか?
 しかし、その要求に道理があり、正当な理由があれば、矛盾を解決する糸口が必ずどこかにあるものなのだ。本当にたくさんの人たちの知恵を借りることになりました。

 今週は、国会議員探しや根回しなどを含めて、本当に大変な日々だったけれど、オルグとして大切なことを学ばせてもらいました。
 組合員に、ありがとう!!

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2005/03/15

現在、官僚の刑!(めちゃ長め)

 現在、霞が関で働く職員は、官僚による拷問刑のもとにあると言っても言い過ぎではないと思っている。
 キャリアは、勤めて3年ほどで海外留学に行かせてもらい、帰国後の昇進も別格(Ⅰ種くずれのⅡ種職員のトラウマと言ったらすごいんだよ…)、定年後は、先輩の残してくれた天下り先にスライドして、さらにウン千万の退職金をもらう。その恩恵を受けるために、異常な霞が関の働き方に不満は言えない、だって、先輩たちがみんな唯々諾々(いいだくだく)と従ってきたのだから。もちろん、ほかの職員がどんなことを考えて働いているか、想像したこともない。
 いや……、昔、あるキャリアが「あなたの職場はどうなっていますか?」と部下の職員に訊き、一人の職員が勇気を出して「せめて○○○のような職場にかえてくれませんか?」と答えたら、すぐに全職員へのアンケートが始まったから、キャリアが少し人間的になれば、職場は変わるのである。しかし、まあ、そういう前近代的な制度が、キャリア制度なのだ(笑)。
 しかし、そのキャリアまでが心を病み始めている。キャリアに決定的に欠けているのは、ズバリ、勇気だ。勇気がないから、自分の立場が問われたときの選択は、逮捕されるか自殺するか(悲)。
 昨日、経済産業省の31歳(技官)キャリアが、インサイダー取引で告発されました。彼は、事務官キャリアとの差別的昇進コースをどのように見ていたのでしょうか?

(「ダメオタ官僚日記」さん)
「こうやって目に見える形で示すというのはいい試みだなあ。あの明かりの一つが漏れだったわけだがw」「ただ、不夜城の描写としては午前1時での切り上げは早すぎるし、午前5時まで残るのは流石に大多数ではない。2-3時くらいの写真が欲しかったなあ。これだけ見ると、1時過ぎにはとっとと撤退しているようにも思われかねない・・・」

 どうもありがとうございます。実を言うと、1時間おきに霞が関の様子を記録しております。おっしゃる通り、午後8時、午前〇時、午前3時を境に消灯の変化があったように思います。先輩が「通常残業、長時間深夜残業、徹夜残業の三つに分類できそうだ」と言っております(笑)。
 この「ウォッチング」は、そもそも僕ら霞が関の住人に知らせるというより、国民のみなさんにインパクトとともに知ってもらいという意図で行ったものでした。だから、まず霞が関が「不夜城」であることを証明しておく必要があって、割愛しました。
 「ダメオタ官僚」さん、感動的なアニメを見たときに、まわりの風景が(これまでと)変わって見えるという経験をしたことはありませんか? 僕は文学おたく(いや甘い、文学カルティスト)ですが、優れた小説を読んだとき、そういう経験します。
 僕は、みんなの力を借りることで、もう一つの霞が関(職場づくり)は可能なのだということを証明したいと思っています。今後ともよろしくお願いします。

 (「いわゆる官僚ってやつ」さん)
①「webmasterはこの業界でしか働いたことがないのでよくわかりませんが、忙しいのは霞が関だけではないと思います。あたかも霞が関だけがサービス残業で悩んでいるかのような口ぶりは世の反感を招くだけでは?」
②「組合は民主党の支持団体なので、上記のようなこと(=民主党に掛け合って「国会質問やめてもらったり、質問主意書減らしてもらったりしてくれ」とお願いすること)を民主党に主張して民主党がそれに従えば仕事が減る(のでサービス残業を減らせる)という趣旨です」

①僕、このブログでもさんざん書いてきたことなんですが、大手の民間企業では、サービス残業は違法であるというコンセンセスができていて、いま労働局が次々と何十億円もの是正を指導しているわけです。最近では、霞が関にもある郵政公社で32億円の不払い残業是正が指導されました。「官僚ってやつ」さんの「どこもどんぐりの背比べなんだから、霞が関だけ文句言うな」という印象を受ける発言は、スマートな官僚らしくない…(笑)。一度、民間へ出向させてもらうといいと思います。霞が関が、いかに異常かが一発でわかりますから。

②国公労連は、民主党の支持団体ではありませんし、国公一般も支持団体ではありません。「いわゆる官僚ってやつ」さんは、連合の公務員組合のことを指していると思われます。僕個人は、連合系の組合は、労使一体ずぶずぶの性格をもっていると思っています(例えば、大阪市の連合労組とか社会保険庁の組合とか)。
 僕の考えは「組合活動に特定の思想はいらない」ということ。
 深夜におよぶサービス残業をなくすため、その要求を実現するためにあらゆる人と手をつなぐ、そのとき、あなたの思想や過去は問わないということ(笑)、それがモットーなんです。
 だから、国公労連は、請願要求を実現するために全ての(!)国会議員の先生のところ、500人をこえる全国会議員の事務所へ足を運んで対話をするのです。
 昨年の夏、労働基本権の回復の要求では、そのかいがあって、全員じゃないけれど、自民党、民主党、社民党、共産党それぞれの議員が紹介議員になってくれました。
 民主党だけ、一党だけが動いて霞が関が変わるなんていう幻想は、抱いていませんよ。
 何度も書くけれど、サービス残業の是正の課題は、構造的なシステムの問題なんですね。予算が絡み、定員が絡み、職員の意識改革が絡み、そうして小泉さんの政治(政策)そのものが問われる根深い問題だと思います。
 「いわゆる官僚ってやつ」さん、理論書をたくさん読むのも大切ですが、あなたの職場にいる、あかの他人がどのような悩みを抱えて働いているのか、どんな悲しみを抱えているのか、少しでいいので、訊いてみてください。 

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2005/03/14

全コメントにコメント(より正確に)

 「霞が関ウォッチング」は、その後、本当にいろいろな方々に読んでもらい、コメントしていただき、トラックバックしてもらったおかげで、僕が想像していなかった反響が広がり、新たなつながりが生まれています。本当にありがとうございます。これからも霞が関のリアリティーを大切にしていきたいと思います。
 そこで、コメントやトラックバックのなかで質問・疑問などが出されているので、誤解なども避ける意味も込めて、すべてのコメントにコメントを付けていきたいと思います(これが最初で最後かも?)。コメント全文は、左側のバーをクリックして読んでください。

 (「とくめいで」さん)「警察庁は省じゃなく庁なんで予算もかなり厳しいです。残業代なんかもらえません。人が減っても仕事は減らない……増える」「国家公務員の中でも警察庁などいくつかは労働組合を作ることが法律で禁止されています」。→ありがとうございます。そうなんですよね、国家公務員は労働基本権(団結権、団体協約締結権、争議権)が制限されています。僕らには、団結権しか認められていない。警察職員、海上保安庁職員、監獄職員、入国警備官、防衛庁職員などは、団結権さえありません(!)。だから、国公労連は、「公務員制度改革」と言うなら、「国家公務員に労働基本権を与えなさいよ」と主張したわけなんですよ。

(「き つね」さん)「たぶんむかしの名残り 36協定というのが残っているのではないでしょうか?」→「36協定(さぶろくきょうてい)」というのは、いわゆる「時間外協定」。労基法第36条に基づいて、労使が協定を結べば、使用者は、労働者に残業を命じることができ、その労働については割増賃金を払わねばならない。…でも、国家公務員は、労基法が適用されないので、そもそも36協定は結べません(!)。そして、最近、労働局が民間企業のサービス残業を摘発していますが、霞が関に入ることは、まずあり得ないのです。……まったく信じられない話です。

(「国家公務員の妻」さん)「しかし今、主人に支払われている残業代が30-40時間ってどういうこと?!」「どこに訴えたらいいのやら途方に暮れる日々」「このページを見て少しだけ救われた気がしました」「現状をもっと大きくTVなどでとりあげていただきたいです」→ありがとうございます。現状では、霞が関の職員は、どこに訴えたらいいのか…と思っています。マスコミも霞が関の実態をまったく取り上げてくれないし。昨年から、僕は、昼休みデモ行進や「ウォッチング」など組合の企画をうつたびに厚生労働省の記者クラブ(9階)に行き、新聞25社に「取材のお願い」に行くのですが、全部黙殺されています(笑)。いつか大新聞が取材に来ることを夢見て頑張ります(笑)。
 「しんぶん赤旗」(共産党の機関紙)が、このブログのことを取り上げてくれたのは、「これ、面白いよ。こっちに載っけてくれないか?」と打診があった唯一のメディアだったからです。国公一般は、不偏不党を原則にしていて、政党新聞も「赤旗」だけでなく「民主」「公明新聞」「社会新報」にも目を通しています。しかし、「赤旗」以外は、労働組合問題に限定して言うと、あんまり読むべきものはありません(笑)。

(「べにらぼうなまる」さん)「懐かしの「パーキンソンの法則」ではありませんが、事務系の仕事は、実質に関わらず作業量はものすごい勢いで増加していくものですからね」→霞が関の仕事の大半は、デスクワークです。仲間の机は、大雪が積もったように白い書類の山(笑)。昼休みに会議を入れるなんてことは、日常茶飯事。ホント、参ります…。そういう忙しさのなかで、仲間たちは、組合活動をしているのです。

(「さと。」さん)「鬱(うつ)で潰れる方々には申し訳ないけど、正直人員削減で足りない手が更に足りなくなるだけで、残った職員がもっと残業しなければらななくなり、物理的に他の人間が身体を壊す引き金になるだけです」「本省に来て潰れるくらいなら周囲の迷惑だからさっさと降格願いを出して地方に行くか辞めて欲しい。戦力にならなくても席がある限りは他から補充の可能性ゼロで、次の犠牲者を作るだけなんだから」→なるほど……。こういう厳しいまなざしをもった職員がいること、その思いのリアルさに、少し考えさせられました。ただ、「明日はわが身か」というメールが国公一般に寄せられたように、職員同士の「潰し合い」は避けたいですね。僕たちの相手は、鬱病の仲間ではなくて、そういう職員を生み出す霞が関の構造的なシステムですから。……すいません、偉そうなことを言って。

(「みるこ」さん)「うちの主人も霞ヶ関の不夜城で人格崩壊。1ヶ月ほど病休して今は閑職で身体を慣らしているところです。主意書についての愚痴も随分聞かされました(笑)。今は私(嫁)が民間企業ですが徹夜と残業全開で結局すれ違い。なかなかうまくいかないものです」→ありがとうございます。ご主人が回復されることを祈ります。政治家のセンセイの質問主意書については、期限をもうけるなり制限をつけるなり、組合としても対案を出していきたいと思います。ただ、質問主意書は、行政の暗闇を国民の前に明らかにする武器でもあるのです。問題は、運用だと考えています。関係ないけれど、「みるこ」さんは、もしかして格闘家のミルコ・クロコップが好きですか? 僕は、格闘技が大好きです。

(「にゃん」さん)「彼の仕事について語る時の輝いた目が曇らぬように・・・霞ヶ関で勤務する方のご家族の一家団欒の時間が少しでも増えますように・・・勤務状況が改善されることを望みます」→ありがとうございます。「にゃん」さんの切実なコメントは、大きな波紋を呼んでいますよ。僕ら国公一般は、彼のような素晴らしいお役人さんがいることを誇りに思います。くれぐれも彼の健康を大切に見てあげてください。 

 明日は、「若き官僚」さん、「ヲタ官僚」さんなど、トラックバックしてくれた方々への反論というか言い訳など書きましょうか(笑)。

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2005/03/10

主人公のいない大河小説なんて(増補)

 …いままで隠していましたが、はっきり言って、国公一般は、若いキャリアのみなさんの労働相談にも乗っています(!)。このブログで散々キャリア制度やキャリア連中の悪口を重ねてきた僕ですが、相談に来る若手キャリアのみなさんは、みんないい人ですので(霞が関には、僕の大学同期の連中も結構いますので、個人的には何の恨みもありません)。
 心ある、良心ある若手キャリアは悩んでいます。
「わたしの仕事は、本当に国民のためになっているだろうか?」
「翌朝まで働き続けて、何度も体を壊す、その繰り返し。こんな霞が関が狂っているのか、それを疑うわたしが狂っているのか…」
 みんな、そう真剣に問うているのです。

 帰りの地下鉄のなかで夢中で読んでいて降りる駅を乗り越してしまった、読んでいた雑誌は『ポリティーク』(旬報社・2200円)。政治・経済・思想が中心の硬派な本だ(普段は、小説ばかり読んでいます)。そこに掲載されている座談会「構造改革のなかからの官僚機構の再編成」が、いまの霞が関で起きているキャリアたちの歪(いびつ)な蠢(うごめ)きようを捉えていて面白かったのだ。全経済、全厚生、国公労連の役員が出席して、各省キャリアの特徴づけをしている。
 この間の経緯で言うと、経産省を中心に行革推進事務局に送り込まれた若手官僚たち(ほぼ全員東大卒)は、結局、手がけていた公務員制度改革が頓挫(とんざ)し、志半ばで店じまいすることになってしまったが、交渉相手でもあり、また労働相談を受ける組合の側からすると、若手キャリアの苦悩は、少し痛ましい感じがする。

 彼らは確かにスマートで、「この国のかたち」とか「公務員制度改革」とか「日本丸の行方」とか「日本株式会社」とか大風呂敷を広げるのはいいんだけれど、結局、それは「主人公のいない大河小説」を書こうとしていることに気がついていないんだよな…。

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2005/03/09

他の権利とか

 花粉の季節ですが、みなさん、大丈夫ですか~?(僕は上京して以来、花粉症がピタッとなくなってしまいました。理由がわからないので申し訳ない)

 さて、先日、お子さんを持つ非常勤職員の看護休暇を勝ち取りましたよ、という記事を書いたら、「そんなの無給なんだから、別に欠勤すればいいことじゃん」とか「ほかにどんな休みがあるんですか?」とかいうメールが寄せられたので、まとめてみます。
 有給の休みは、①選挙権を行使するような日、②国会や裁判所の証人として出頭する場合(笑)、③地震・水害などの災害時、退勤途上の危険回避のためやむをえない場合、④親族が亡くなったときなど。
 無給の休みは、①産前休暇…6週間、②出産休暇…出産の翌日から8週間、③生後1年以内の子の授乳をおこなう場合…1日2回、それぞれ30分、④生理休暇、⑤公務上の負傷(こんなの有給でしょうが!)、⑥ドナー休暇、です。
 こうやって整理すると、民間では当然有給であるはずの休暇が、あるいは正職員では有給であるはずの休暇が、まだまだ非常勤では無給で、とても遅れていることがわかる。国公労連は、いわゆる「均等待遇」を貫くように国に要請している。つまり、非常勤職員の待遇を正職員と同じ待遇にせよ、と言っているのだ。同じ職場で働く仲間なんだから。こういうところに、霞が関を貫く差別の構造が垣間見える(このへん、キャリア制度と同じです)。
 ちなみに、無給の休暇と欠勤との違いは、前者が権利であるのに対して(堂々と休めるのに対して)、後者は、懲戒処分の対象になるということ。

 書きながら、僕が勉強になった…。
 
 まったく関係のない追記)僕の後輩の東大くんが、いま国Ⅰ合格のために猛勉強中です。来春、若きキャリアになって国公一般に入ってくれたらいいな~(笑)。実際、キャリアの認識が変われば、霞が関ももう少しまともになるんだけどな~。

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2005/03/08

非常勤職員が加入しました。

 今日のお昼、霞が関のある省で働く若い非常勤職員が国公一般に加入しました。
 国公一般の特質は、正職員ではなく非常勤(バイト)さんが入れる組合だということにある。まったく官の職場とは思われない、霞が関の非常識なフロアで働く彼女たちの労働条件や環境を少しでもよくするために、僕らの組合は存在するのだ。もともと3年とか6カ月とか任期のある非常勤職員なので、ずっと組合員でいられるわけではない。それを僕も彼女も承知で、組合員同士、ともに活動することになるのだ。
 彼女は、言った。
「職場がとてもひどいので、1カ月しか働けないかもしれない。正直、もう辞めたい。民間の仕事でいいものがあれば、絶対に転職するつもり。……けど、次に入ってくる職員さんは、きっと希望を持って働き始めると思うし、彼女たちのためにも少しでも、辞める直前まで、国公一般と一緒に職場を変えていきたいと思って…」
 ある省の食堂で、昼食を食べながら話を聞きました。彼女は、鞄のなかから既に記入した加入届けと組合費1000円の入った封筒を出しました。彼女が加入を決意しているとは、露ほども思わなかった僕は、びっくりしてまわりを見渡してしまいました。ほかの職員たちが、たくさんの職員たちが、僕たちのことなどまったく視界にないように食事をしています。僕は、彼女のために、できることはすべてやろうと決めました。
 職場の狂った状況を知らせる必死のメール。仕事が終わってからの面接相談。さらに友だちを連れての相談。訴え。悩み。逡巡(しゅんじゅん)。手紙と返事。そうして、今日のランチ。たった45分のランチタイムだった。
 彼女は、何もなかったかのように職場へ(いまだに職員一人ひとりのミルクと砂糖の数を表にさせて、若い女の子にコーヒーやお茶を出させる職場って何だ? 女性職員を合コンの相手としか見れない職場って何だ?)。
 泣けてきそうな僕は、国会へ。
 
 …何かが始まるのではなくて、何かを始めなくてはいけないんだ。

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2005/03/07

非常勤職員に朗報!

 今日の午後、人事院に行って「非常勤職員の子の看護休暇」について説明を受けてきました。これまで国家公務員の職場で働く非常勤職員には、(信じられないことに)病気をした子どもを看護するための休暇がなかったのですが、民間企業での浸透を受けるかたちで、この春から、遅まきながら取得できるようになりました。
 長らく国公労連が、「同一労働同一賃金」の原則に基づいて、同じ職場で働く非常勤職員の労働環境の向上を求めてきましたが、その取り組みの一つが実り、大きな前進です。そもそも当局は、子どもを育てている非常勤職員を採らない傾向にあるのかもしれない。あるいは、非常勤職員が結婚して家族をつくるというところまで想定していないふしもある。そういう目論見に風穴を開ける一歩だ。
 担当官は、「これまで職員本人以外に看病する人がいれば取得できないという趣旨だったけれど、今回の改定は、そこまで求めない。子を看護するという目的なら、年五日取得できる」と強調しました(当然でしょ!!)。
 でも、機械的な説明を終えた人事院の担当官に、僕はチクリと言ってやった。
「非常勤職員の子の看護休暇が取れるようになったことは、とてもいいことです。そして、休暇も一時間単位で認められるということも。しかし、現実には、霞が関で働く非常勤職員のなかには、時間休が取れない人がいるのを知っていますか? 5分の遅刻が1時間の減給になり、午前中で済むはずの用事のために一日丸ごと休まねばならないという理不尽に耐えているのを知っていますか? 今回の規則改定を実効あるものにするためにも時間休が取得できないような職場をなくすことが必要だと思います」
 担当官は、ちょっと苦々しい顔をして「そういう職場があるのですか…こちらもよく調べて周知したいと思います」と答えました。

「今度は、(看護休暇は無給なので)有給で取得できるようにしたいね」
「民間の悪いところをもってきて、民間準拠って言うんじゃ困るよな。国から率先して働きやすい環境をつくらなきゃならないんだから」

 こんなことを話しながら、本部に戻りました(笑)。

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2005/03/03

労働相談が相次いでます。

 先週行った「霞が関ウオッチング」には、大きな反響が寄せられました。意見・感想をくれた方、行動に協力してくれたすべてのみなさん、本当にありがとうございました。今後も、霞が関のリアリティーを伝える(告発する)活動を進めていきたいと思いますのでヨロシク。

 先々週から今週にかけて、労働相談が3件ありました。ある省の非常勤職員さん(2人)、ある省の青年国家公務員が、それぞれ仕事を終えたあと国公労連本部に来ました。相談内容を詳(つまび)らかにすることはできませんが、3人がそれぞれ口を揃えて言ったことは、「職場の上司は、まったく何もしない」ということでした(!)。
 …職場で何か問題が起きたとする。例えば、誰かがメンタルの病気になったとか険悪な職員同士のいさかいが起きたとか。そういうとき、上司というのは、お見舞いや仲裁をするとか何か手だてを打つのが常識だと思うのだけれど、「まったく何もしない」のだそうだ…。
 僕が、その理由を訊ねると、「上司が動くとなると、その報告をまとめなくてはならない。それを、さらに上の上司に伝えなくてはならない。そうすると、自分の評価が下がることになる。だから、何もしない」のだそうだ。「職場は、最悪です。みんな、まったく協力しないし、腐っていますよ」「自分は腐りたくない。けれど、もうどうしようもない」「非常勤の身分では、注意なんかできない」「でも、組織のトップがいい人に替われば、組織そのものが蘇(よみがえ)るのに…」次々と悔(くや)しさがにじんだ言葉が出てきます。
 「読売」2月27日付には、若手のキャリアが海外留学したあと所属省庁を辞めるという傾向が著しく、人事院は留学費用の返還を検討しているという記事が出ている。若手キャリアが霞が関を去る理由は、企業のヘッドハンティングを受けたり家業を継いだり様々だそうだが、要は、霞が関には、働き続けるだけの「やりがい」がない=「この人のようになりたい」というような先輩や上司がいないということではないか。
 国公一般には、「どうしようもない上司が多すぎる。朝9時半ごろ、堂々と職員証を出してタクシー出勤するキャリアがいる」という声も寄せられている。

 このことは、組合にも言えるんだけれど…(笑)。

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