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2004/12/21

非常勤職員のこころ

 国公一般という組合は、霞が関で働く正職員だけではなくて、非常勤職員も入ることができる組合なのです。国家公務員が働く職場には、いま、たくさんの非常勤職員が働いているのです。いわゆる「お茶くみ」「コピー」「掃除」という仕事をする非常勤職員(当局は、そういうの、だいたい若い女性を採用するわけだが)から、ハローワークなどの相談員のように正職員とまったく同じ仕事をしている非常勤職員もいる。そうして、彼ら・彼女らは、国家公務員試験を受けていないけれど、国家公務員法が適用される職員なのだ。国の方針である定員削減が加速するなかで、いつでも首が切れる非常勤職員という「制度」をデッチあげて、都合のいい、穴埋めにしているのだ。
 ある法務局で働く非常勤職員は、人件費で雇用しているのではなくて、「事務費」とか「繁忙費」という訳のわからない名目で賃金が支払われている。そこの正職員は、「事務費が削減されたため、時給を下げて局に来てもらっている。申し訳なく思う」と言った。当然のように、交通費なし、ボーナスなし。制服の貸与もないという話も聞く。
 霞が関で働く非常勤職員は、一括採用ではなく、省・局・部・課それぞれで、雇用条件もバラバラでハローワークに採用情報を出している(一時期までは、コネで採用していたらしい)。それぞれのセクションにある事務費とかを捻出(ねんしゅつ)して採用しているので、住宅手当がつくところとつかないところ、超勤手当がつくところとつかないところなど、とにかく格差が激しい。財務省や経済産業省の若手キャリアの最初の仕事が、かわいい女性の非常勤職員を見つけて、コンパを盛り上げること、なんていう情けない噂(あくまで噂)も聞く。
 はっきり言って、非常勤職員は、人間扱いされていないのだ!!
 そういう思い上がった正職員の態度は、これまでの組合活動にもあって、同じ職場で働く非常勤職員を「仲間」だと見なさなかった傾向があるのだ。
 非常勤の職員には、当然、任期がある。半年とか、早いと2カ月とか。それを更新更新更新して、仕事を覚えたころには「雇い止め」が待っている。セクハラや困ったことがあっても、正職員は味方じゃないから、非常勤職員は、泣き寝入りするしかなかった。
 国公労連は、増える非常勤職員の労働条件の向上に本格的に取り組み始めた。その一つのかたちが、全労働によるハローワークの相談員(非常勤職員)の組織化であり、国公一般の取り組みなのだ。
 僕は、誰よりも多く非常勤職員の声を聞かねばならないし、彼ら・彼女らのこころに迫らなくてはならない。
 今夜、僕は、ある非常勤職員さんの声を聞いた。首切りにビクビクしながら働いている職場の様子が見えた。そうしたら、自然と、涙が出てきた。人間を差別する職場が、国公の職場にあることに怒りさえわいてくる。

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コメント

はじめまして。
私は社会保険事務所で年金相談員をしています。
「国家公務員」「非常勤」で検索していてこちらにたどり着きました。

ブログを拝見して頷くことしきりです。

年金相談コーナーの混雑はマスコミでも取り上げられていますが、
先日、「5時を過ぎそうになってもお客さんが待っている限りは相談を受けて欲しい。
しかし、残業代、振り替え休日は考えていない。
皆さんのご理解とご協力をお願いします。」と上司より言われました。

私は社労士の有資格者です。
国家公務員には労基法が適用されないことは承知していますが、
公務員法でもサービス残業の強制は違法になるのではないかと思います。

下記のブログを拝見して、私と同じだと涙が出てきました。

「(非常勤だから?)業務に必要な知識も与えられずに、いきなり窓口に出され、すべての苦情が自分の責任にされますが、本当は研修が必要だと思います」
 「窓口でトラブッても誰も助けてくれない」

非常勤職員の労働条件について勉強したいと考えていましたので、
これから、こちらと国公のHPをじっくり拝見させていただきます。

投稿: Mon | 2005/05/24 午後 09時20分

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