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2004/12/16

厚労省の合同庁舎26階から

 今日のお昼は、若い同僚4人で「馬車道」(ばしゃみち=厚生労働省の合同庁舎26階にある洋食屋)。
 ハンバーグとかスパゲティーが食べたくなったら、ここへ来るようにしている。僕は「デミたまハンバーグ定食」(540円)を頼む。何と言っても安くて美味(うま)い。いつか近いうちに、(このブログがネタ切れになったら)これまで闇のベールに包まれていた霞が関本省庁にある職員食堂の全貌(ぜんぼう)を、一つひとつ採点する日が来るだろうと予感しています(笑)。

 …って、そんなことを悠長(ゆうちょう)に書いている場合ではない。
 若い職員たちは、言うまでもなく明日の霞が関、ひいては明日の日本を背負っていく有望な役人たちだ。ところが、彼らの口から出てくるのは、「ここでは長くはやってられないスよ。公務員を甘く見てました」(新卒・厚生労働省)、「毎日、早く帰れて午後11時なんですよ、野球中継なんて見たことない」(24歳・厚生労働省)、「同期の連中に辛いこととか弱みを見せられないから、黙って仕事をやるしかない」(ある省庁・26歳)、「一足早く課長が帰れば、残された者たちで課長の悪口の言い合いで盛り上がる職場、はっきり言って異常です」(ある省庁・27歳)などなど、ぞっとするような言葉なのだ。「民間でもそんなもんだよ」という声が聞こえてきそうだが、たぶん、そういう会社は競争に勝ち抜けない。社員を大切にしない会社は潰れて、他の優良会社が伸びていくだけのことだ。しかし、霞が関本省庁には競争相手がいないだけ、早晩、立ち枯れというか、ぶすぶす腐ってしまうだろう(職員の横領が続出した外務省などは、既に腐り切っていると言ってもいいかもしれない)。
 あるベテラン職員が、僕にこんなことを言ったことがある。
「霞が関の腐敗の根源は、常識が通らないことではないか? 特に不払い残業だ。働いた分は、満額支給せよ、という当たり前のことが通らない。国家公務員は、国民のための公共サービスを提供すると同時に、国家権力の担い手でもあって、予算や補助金の決裁者でもある。当たり前のことが職場で通らなくなれば、いつの間にか職員たちの感覚も異常になっていく。異常な感覚で、自分の権力を濫用していく。外務省職員が何億もの裏金を貯め込んで馬を買っていた事件なんかは、その象徴じゃないかな」
 う~ん。人事院の調査でも、国家公務員の倫理観は、どんどん低下しているしな~。この仮説、あながち当たっているかもしれないな~。

 洋食屋「馬車道」から眺める今日の霞が関は、空は快晴でもあって、とても見晴らしがよかった。高所恐怖症の僕は、なかなかガラス窓の近くに近づけなかったけれど、女性職員たちは「すっご~い」「きれ~」などとはしゃいでいました。
 職員ではない(このブログを読んでいる)みなさんは、夜になると「不夜城」と化する、この異常な合同庁舎を、日比谷公園から見上げて驚いてください(苦笑)。灯りの向こうには、必死で歯を食いしばって働いている仲間がいることを想像してください。

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