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2004/10/26

書く・読む・話す+α

 以前、優秀なオルグ(古い響きだな~。でも、この言葉って、「組織者」「拡大係」でもないんだよな~)とは、みんなにわかるような感じでの「書く・読む・話す」能力が必要だと書いたけれど、この間、国公一般のPRリーフの作成をすすめるなかで、オルグには、それに加えて、みんなの気持ちにフィットする「感性」が必要ではないかと痛感している。全経済(経済産業省の組合)の「全経済新聞」最新号は、大会特集号だけれど、そのなかで、ある代議員の「団結ガンバローは、やめてはどうか」という発言が載っていた。主旨は、「職場に入ってくる若い職員は、学生運動の経験もなく、『団結ガンバロー』の姿を見た瞬間、アレルギーを起こして辞めてしまう」ということらしい。発言の意図は、(とりあえず若者の一人として)よ~くわかる!! 
 しかし、この発言の評価は別にして、こういうとき、オルグの感性が問われる気がするのだ。労働運動を引っ張ってきた団塊(だんかい)の世代の、シュプレヒコールに込める心意気と新参者である若者たちの戸惑い…、オルグは、こんなとき、すべてを総合させながら、彼の発言の後をどのように引き受けていくのか? それこそ、一刀両断に切り捨てる発言をするのかあるいは……まさにここは、感性の問題だろう。
 国公一般のPRリーフは、ある意味では、僕の感性が問われる仕事だった。デザイナーには、こちらのイメージを具体的に伝えなくてはいけない。そうして、同時に、霞が関で働く職員のみなさんから様々な意見を聞くことで、僕の一方的な感性(思い込み)が改められながら発展していったイノベーティブ(革新的で)でエボリューショナル(発展的)なコラボレーション(共同作業)の結果でもあった(笑)。
 このリーフをつくりながら、僕は「無法がまかり通る霞が関で働いている仲間たちが、このリーフを手に取ったとき、『これ、作ったの、俺たちのことわかってるな』と密かに思い、すぐには捨てず、とりあえず机のなかにしまって置けるものをつくりたい」と、祈るような気持ちでいたのだが、果たして出来上がりはどうだろうか?
 最終審判は、近日みなさんが手に取ったところで…。 

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