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2004/09/02

非常勤職員さんの思い

 霞ヶ関の公務の職場に、なくてはならない存在が「非常勤職員さん」だ。本人は、「アルバイト」とか「臨時です」なんて言って謙遜するけれど、れっきとした国家公務員なんですよね。彼女らがいなければ、霞ヶ関は回っていかないと断言できます。国家公務員の定員削減をすすめながら、増えていく膨大な業務をこなすために、国は、非常勤職員という(身分保障としては、極めて曖昧でズサンな)任用制度を利用し続けているのだ。
 省庁によっては、「職場の花」的な扱いで、コーヒーやお茶の用意やコピーや郵便配りをしてもらう「可愛い女の子」という程度の認識でいる職場もあるだろうけれど、最近では、総務部的な仕事や出先の窓口などへ行けば、正職員よりもスキルの高い非常勤職員はざらにいてバリバリ働いていることを忘れてはならない。彼女らは、先日開催した第3回非常勤職員交流集会で、「正職員と同じ仕事をして、なぜ私たちには交通費がでないのか?」と発言し、大きな共感を呼んだ。

 先日、20代の非常勤職員さん2人と食事をしたのだが、実は、彼女らは、国が一括して統一的な労働条件の下で任用しているのではないということがわかって驚きだった(もちろん国公労連本部は既に非常勤職員の実態を調査してまとめていますが…)。詳しくは書かないけれど、賃金から手当まで部や課でバラバラだと言ってもいいくらいなのだ。
 国公一般には、そんな非常勤職員さんも入ることができます。いわゆる「3年雇い止め」問題から手当格差の是正の問題まで、幅広く取り組んでいきたい。先日も国公労連本部に非常勤職員の女性が相談に来られました。話を聞きながら、いま公務の職場が厳しくなっているのを改めて痛感しました。
 よし、がんばるぞ~。

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コメント

国民年金推進員の待遇も調べて下さい。
地方によって待遇が違うのでしょうか?
自分の車両を使いたくないのに、私用許可書を取られたり
その為に無制限の保険に入ることを強要されたり、仕事の為
だけに私用していても修理代や管理費は見てくれず、携帯も
仕事関係の私用が多く、ガソリン代は働く時間が同じなのに
遠方から通勤する人と、市内を回る人との交通費が違います。
手取りで13万程度の収入ですが、1人で戸別訪問していても、
危険手当も出ません、何かあったら、どう対処してくれるので
しょうか?

投稿: 国民年金推進員 | 2007/09/17 午前 12時05分

 本来なら、社会保険庁の労働組合が、いまこそ連帯感を発揮して、社保事務所で働く非常勤国家公務員の雇用と権利を守るときなのです。
 来年2月に、大量の雇い止めが起きると言われており、東京にある小さな国公一般に何が出来るのか、いま、みんなで考えています。
 大きなたたかいが展開できればいいのですが……。

 ぜひ、さまざまな情報を送って下さい。

投稿: 国公一般担当者→国民年金推進員さま | 2007/10/04 午後 05時31分

自分の車両を使うので保険、整備は自分もち、ガソリンは
正規職員の旅費計算なので1日中乗ってても、関係ない。
働く人ほど損をする。正規職員は社保の車なので、整備や
保険代、ガソリン代はいらないのに、旅費は貰える。
自宅事務処理は認められていないが、ほとんどの推進員は
地図調べや訪問時のパンフレットの用意、訪問順の並べ替
え、訪問後の勧奨結果の機械の打ち込みなどでサービス残
業をしています。
用意していないと次の日に回れない。
成果主義だが、免除は継続になっており、前年学生には
郵送で返信封筒入りの学特、免除用紙が送られており、
口座用紙も郵送され、納付は近くの金融機関かコンビ二で
と勧めてるので収納困難。
戸別訪問しても留守は件数に入らず、置手紙をしても、その
結果納付されても認められず、制度説明して理解されても、
免除用紙を自分で出されたり自主納付されれば成果として
認められません。
頑張っても、他にポイントが多い人がいれば給料は下がります。

投稿: 国民年金推進員 | 2007/10/25 午後 03時49分

 来年2月、政府は、社保事務所で働く非常勤職員への大量首切りを敢行する予定です。みなさんの身に何かあったら、すぐに国公一般に連絡下さい。
 当局があなたを呼び出して「契約更新しません」と言ったら、録音機を回して、あなたは「認めません」「理由は何ですか」「他の職場へのあっせんはしてくれますか」と詰め寄ってください。

投稿: 国民年金推進員さん←国公一般担当者 | 2007/11/22 午後 06時09分

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